楽しいブログ生活

日々感じた心の軌跡と手作りの品々のコレクション

今月の源氏

2012-08-26 23:05:06 | 

写真が人形になってますけどね~、無理やり源氏物語の姫君に当てはめるとしたら、左が“紫上”、右が“六条御息所”。
無茶振り過ぎるか。
さて、結局パソコンに向かうのは夜になってしまうんですけどね。
軽く先月の源氏にも触れて、チャッチャッと書いてしまおう。
先月の源氏で印象に残ってるのが、御厠人(みかわようど)と言う便器の掃除婦までもが、源氏には何かと恩恵を受けていて辺境の地、須磨へ落ちて行く源氏の身を悲しんでいるというくだりがあったこと。
この頃は便所と言うものはなかったんですよね、部屋に便器を置かねばならない状況では、“香”の需要にはすごいものがあったんでしょうね。
もうひとつ、実は藤壺(この頃は入道ですが)との子である、次期天皇の東宮への挨拶の文を、桜の散り透きたる枝につけたという表現について。
この度の不遇の身にふさわしく、花びらの散ってしまった桜の枝という小道具で、ビジュアル的にもちゃんとコーディネイトしているというところに、紫式部という作家の細かな演出性を感じました。
そして、今月は自分のために人物の系譜確認をしときます。
いよいよ京都から難波、難波から須磨へと向かうんですが、大江殿というところで
「いとどしく過ぎ行く方の恋しきにうらやましくも帰る波かな」と歌を口ずさむんですね。
これは源氏ではなく、在原業平の歌らしいんですが、これの後に引き歌として
「~藻塩垂れつつ侘ぶと答えよ」が出てくるんですが、この歌の作者が業平の兄の行平なんですね。
で、この兄弟の父君が阿保親王。天皇にならなかったので、親王。で息子たちは臣籍降下(しんせきこうか)して在原性を名乗ることになる。
なるほど、源氏のモデルが在原業平ではないかという説があるのが頷けます。
というところで、まだまだおさらいしたいことはたくさんあるのだけど、今日はこの辺にしときます。
夜はやっぱり目がダメなのじゃ。
コメント
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