NPO法人大雪山自然学校ブログ

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【大雪山国立公園・旭岳情報】ミヤマアキノキリンソウの綿毛

2022-09-21 13:55:57 | 大雪山国立公園旭岳・天人峡情報

【日付】2022/9/21(火)
【場所】旭岳・姿見の池園地
【天候】晴れ
【気温】8℃
【風速】1m/s

昨日・今日の出勤時、冷え込みを感じました。

ついこの間「秋のにおいと風」を感じていたと思っていましたが、昨日の朝、気温は2℃を示していました。

かじかむ指先や、風に当たると痛くなる耳、もうすでに秋が終わりを迎え始めているようです

日が陰っている時は特に、手袋やネックウォーマー、ニット帽をお持ちいただくのがおすすめです。

平日だというのに、やはり紅葉の時期はお客様がたくさんいらっしゃいます。ツアーバスは20台来る、との連絡もありました。

 

第一展望台の下で人の往来を待っていると、脇の岩の間にハイマツとチングルマの小さな芽を見つけました。

高山植物は場所によって成長のスピードや株の大きさが違います。現在見られている株の大きさになるまで何十年とかかっている、と聞きました。

この小さな芽が今後も無事に大きくなるのか、生長を見守っていけたらと願います。

 

その周辺や、夫婦池の分岐を過ぎて5分ほど裾合平方面に歩いた所で、ミヤマアキノキリンソウの綿毛が目立つようになってきました。

一つの株に20以上の花をつけるので、ふわふわとした塊になり、群生していると目立ちます。

タンポポと同じキク科の植物なので、毛の先に種子を付け、風を受けて飛んでいきます。

チングルマとは違う綿毛の付き方ですので、見比べてみるのも面白いですよ。

正午になり、日差しを感じたらすぐに青空が広がり、瞬く間に雲一つない空へと変わりました。

今日の夕暮れも期待できそうです。

天気予報だと明日まで晴れマークが付いています。

そういう時ほど夜中の放射冷却で激しく冷え込みます。

暖かい服装はマストアイテムです。本州の気温に慣れている方は驚かれますが、北海道の季節の変わるスピードはとても速いです。

お怪我にお気をつけて、登山・散策を楽しんでください。

旭岳自然保護監視員:宮原


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