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性暴力許さない 全国でフラワーデモ

2019-07-16 | 人権問題・性暴力

社会を変えよう 「一人じゃない」

●名古屋

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写真)北原さんの発言を聞く参加者ら=11日、名古屋市中区

 性暴力を許さないとアピールするフラワーデモが11日、名古屋市中区栄の久屋大通公園で開かれ、200人が集まりました。参加者は色とりどりの花や「#with you」などのプラカードを手に、スピーチに耳を傾けました。

 呼びかけ人で作家の北原みのりさんは、被害者が声を上げても「被害者に落ち度があった」とあきらめさせられると発言。「私たちが“そうじゃない”という気持ちを社会の声にしていかないといけない」と訴えました。

 「古い価値観をアップデート(更新)していかないと、誰もが加害者になりかねない」(女性、28)など、参加者が次々とスピーチ。体験を語る性暴力被害者たちに、参加者は「あなたは一人じゃないよ」と応じました。

 娘と共に参加した名古屋市緑区の女性(47)は「みんな勇気を持って話してくれた。これ以上、被害者が増えないよう、社会を変えていきたい」。

 日本共産党の本村伸子衆院議員が参加しました。

 

差別ない社会へ 選挙で国動かす

●大阪

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(写真)参加者のスピーチを聞く人たち=11日、大阪市北区

 フラワーデモが11日に全国各地で行われ、大阪市では100人以上が参加しました。

 父親が在日朝鮮人1世で母親が2世という女性は、ヘイトスピーチとたたかう中で、民族差別と女性差別が合わさった「複合差別」があると知ったといいます。「複合差別の最たるものが『慰安婦』問題だと思います。差別のない社会にするには、選挙に行き国を動かすのが一番だと思います。来週は参院選です。明るい未来をつくるため、心から信頼できる政治家に一票を投じてほしい」と呼びかけました。

 匿名でメッセージを寄せた新聞記者の女性は、学生時代は痴漢被害に悩まされ、記者になってからは社内外でセクハラに苦しめられたことを告白。「私は後輩に同じ苦しみを引き継いでしまうと、自分を責めてきました。でももう終わりにしたい。日本中に転がっている性被害をなくしたい」と訴えました。

 

弱者に寄り添う すごい

NPO法人ポルノ被害と性暴力を考える会(ぱっぷす)相談支援マネージャー 金尻カズナさん

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(写真)金尻カズナさん

 共産党さんの政策「個人の尊厳とジェンダー平等のために」には、私の思いが詰まっていると感じました。漠然と感じていたものを系統的に政策提言として出してくれたのがすばらしいです。個人の尊厳が脅かされている状況を変えていくための集大成だと思います。

 私たちNPO法人ぱっぷすは、アダルトビデオ(AV)への出演を強要された若い女性など性的搾取の被害者を救済する活動をしています。AVは業者が、避妊具なしで性交する様子を撮影し、DVDで販売したりインターネットにアップして対価を得ています。撮影で妊娠したり性感染症にかかる女性がいます。人権侵害で性暴力です。

 出演強要が社会問題になっています。20歳前後の女性が街でスカウトマンに「モデルにならない?」と声をかけられる。水着の撮影をしたら『胸の形も見たいから』とトップレス写真も撮られる。そして契約書にサインするまで帰さない。撮影を拒否すると「違約金を払え」「親にバラす」と脅される。契約を無効にしたくて事務所へ行ったらレイプされ、映像に撮られて販売された被害者もいます。

 若い女性は貧困です。将来不安も大きいから「稼がなくちゃ」という思いが強い。それに「女の子はかわいくなくちゃいけない」と強く刷り込まれている。そのためにはお金がかかります。そうした不安や弱みに付け込む貧困ビジネスです。

 AV出演強要問題を国会で最初に取り上げてくれたのは共産党の池内さおり前衆院議員でした。池内さんは自ら積極的に私たちのイベントに足を運んでくれました。何より弱い立場に置かれた人に寄り添う力がすごく強いと思います。

 AV業者には監督官庁もなく、風営法の適用もないため人権侵害行為は野放し状態です。私たちは監督官庁をつくり、被害の発生や拡大を防止する法的規制、ネットで拡散している動画の削除、被害者相談員の育成を求めています。共産党さんは、政策で取り入れてくれており心強く感じています。聞き手・写真 内藤真己子

 

 


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