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池袋の繁華街や巣鴨商店街、目白・雑司ケ谷エリア―。多くの小売店や商店がひしめく東京都豊島区で、「10月消費税10%ストップ!豊島区民ネットワーク」が結成されました。
発足式(11日)では、「10%ストップ!ネット」の呼びかけ人のひとり、ジャーナリストの斎藤貴男さんが講演。参加者からは、消費税制がもつ不平等性への怒りや、格差を助長する怖さについての感想が多く寄せられました。
区民ネットの事務局を担っている豊島民主商工会の熊谷雅敏事務局長(34)は「消費税10%になれば街から『屋』のつく商店や、コミュニティー型の事業所がなくなってしまう。だからこそ、インパクトある運動にしたい」といいます。
街頭宣伝は、予算7万円でそろえた最新のプロジェクター(投影機)を使い、全国商工団体連合会(全商連)がユーチューブで公開した「消費税Q&A」のアニメを上映します。この「消費税・パブリックビューイング」には寒い中でも足を止める人が多く、署名が多く集まります。
区民ネットでは3月に、まちの有力者や商店・事業所に、区民ネットへの賛同を呼びかける書面を送り、事業所の“屋号”を書き込んで返信してもらう計画を立てています。「賛同人の顔と屋号を連ねたチラシをつくり、増税反対を区民にアピールしていきたい」と意気込みます。
「市民や野党がまとまって消費税増税反対の声をあげる『ハコ』を大きくしていきたい」と熊谷さん。
区議会には増税中止を求める意見書を可決するよう陳情を提出。現在審議中です。
今後、統一地方選の区議候補、区長候補に国の財源問題やインボイス(適格請求書)への賛否など7項目を聞く「消費税率10%への引き上げに関するアンケート」も行う予定です。