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森氏の検察官侮辱発言 ― 謝罪・撤回で済まされない

2020-03-13 | 嘘・ごまかし・不正および憲法違反の政治はやめさせよう!

「検察官が最初に逃げた」「身柄拘束している十数人の方を理由なく釈放した」―所管する検察行政に対し大臣でありながら、事実をゆがめた発言を繰り返した森雅子法相。森氏には、法相としての資格はありません。

定年延長問題で

 問題の発端は9日の参院予算委員会での野党共同会派の小西洋之議員に対する森氏の答弁でした。検察官の定年延長の背景となった情勢変化について問われた森氏は突然、東日本大震災時のことにふれ、「検察官は、福島県いわき市から、市民が避難していない中で、最初に逃げた」「そのときに身柄拘束をしている十数人の方を理由なく釈放して逃げた」と述べました。

 11日の衆院法務委では、立憲民主党の山尾志桜里議員に追及され、森氏は検察官に対する暴言は「事実です」と重ねて答弁。森氏の暴言に危機感を持った自民党による参院予算委での打ち消し質問に対し、「撤回」を表明したものの、「個人的見解だと示さず、答弁したことは不適当だった」と釈明しただけでした。このことで、問題はさらに大きくなりました。

要請受けた移動

 そもそもこの問題は、森氏が野党議員時代に参院法務委で4回にわたり取り上げていた問題でした。当時、「逃げたのは検察庁だ」(同委、11年10月27日)と民主党政権(当時)を追及平岡秀夫法相(当時)が、震災によりいわき支部庁舎で取り調べが困難になることから移動したことを明確に答えています。

 さらに12日には、法務省刑事局が、森法相の発言が「事実無根である」ことを、野党共同会派の聞き取りに対し明らかにし、それが事実であることを政府・与党側も認めました。

 「最初に逃げた」発言について刑事局は、地検いわき支部の移動が地裁郡山支部からの要請に応えたものであり、その要請が8日後には解除された、あくまでも執務場所の一時変更だったと明確に説明しました。

 「理由なく釈放」発言については、当時、震災による混乱や被害で、地検いわき支部での取り調べが事実上不可能になり、証拠収集が困難になったと指摘。刑事訴訟法208条が「10日以内に公訴を提起しないときは、検察官は直ちに被疑者を釈放しなければならない」としていることをうけ、検察官は、3月11日から10日以内に公訴を提起できないと判断し、同条にもとづき被疑者の釈放を決定したことを明らかにしました。

首相の任命責任

 法相として検察行政を所管しながら、事実をゆがめた発言を繰り返してきた森氏。法相としての資格が厳しく問われています。発言の謝罪・撤回だけではすみません。引き続き森氏の進退と安倍首相の任命責任が問われています。

 

 

森氏に法相の資格なし
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志位氏が会見で批判

 日本共産党の志位和夫委員長は12日、国会内の記者会見で、森雅子法相が9日の参院予算委員会と11日の衆院法務委員会で東日本大震災の際に「検察官が最初に逃げた」「(拘束していた十数人を)理由なく釈放した」と発言したことについて問われ、「法務大臣が自分の所管の下にある検察官について根拠のない発言をした」と厳しく批判し、「法務大臣としての資格はない」と述べました。

 志位氏は「野党が法務省刑事局から直接聴取したところによると、『最初に逃げた』という答弁は『事実無根だ』といい、さらに『理由なく釈放』という答弁も『事実無根だ』と答えた」と指摘。「事実無根の発言をして検察をおとしめた。これは法務大臣としての資格はない」と強調し、「政府がきちんとした対処をすべきだと求めていく。それが野党の一致した見解だ」と述べました。

 安倍晋三首相が森法相に「厳重注意をした」ことについて聞かれ、「注意してすむ話ではない」と述べました。

 

                                                 

                                                              ― しんぶん赤旗より ―


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