東日本大震災・原発事故から11年を経て、「2022原発のない福島を!県民大集会」が12日、福島市で開かれ、ALPS処理水(汚染水)の海洋放出を許さないとアピールを採択しました。主催は、県民大集会実行委員会で、昨年に続いて規模を制限し、オンラインでも配信されました。
角田政志実行委員長は、処理水海洋放出について「(国は)疑問や意見に丁寧に向き合い、議論を通して理解を進める努力をするべき」だと強調しました。また、ロシアのウクライナ侵攻と原発への攻撃を厳しく批判。「世界が原発のない社会に向かうことを強く望む」と訴えました。
さようなら原発1000万人アクションの古今亭菊千代さん(落語家)が連帯あいさつしました。
「福島からの発信」と題した企画では、処理水の小委員会委員だった小山良太福島大学教授が参加者の質問に答えました。海洋放出の事業者となる東京電力がこの間、さまざまなトラブルや事故隠しをしたことに触れ「廃炉まで東電が一度もミスなく流せるか。情報をきちんと出すのか。そのリスクにさらされる」と述べました。
高校生平和大使の3人は「原発事故を二度と起こさないために正しい情報を伝えたい」と訴えました。
— しんぶん赤旗より —