絵本の時間

小学校で よみきかせをしています。
毎週月曜日の朝の読書の時間は、
読み手にとっても 心温まる時間です。

詩の本

2009年03月09日 | 本の紹介

あらためて詩の本を手に取ることが少なくなったので この春を機に 入手した本があります。

『詩の玉手箱』 三木 卓/編集  柚木沙弥郎/絵

12ヶ月に合わせた 51編の詩。  そして それぞれの詩に対する 丁寧な解説。
個人的な考えかもしれませんが どんな本でも その作者や訳者のことを知ったり
その作品の背景を知ることで 身近に感じたり深く読み込むことができるように思います。
この「玉手箱」のたくさんの詩についても 三木さんならではの気持ちを含んだ解説のお陰で
その詩の言葉ひとつひとつに 息遣いを感じ取れるようで 不思議です。

私が 印象に残ったものは 「ゆあーん ゆよーん ゆあゆよん」で有名な中原中也さん。
それから 奥様を看続けた 高村光太郎さん。 赤ちゃんのことを語った 祝婚歌の吉野弘さん。
小学校の教科書でもおなじみの 工藤直子さん。 それから シェークスピアもあるんです。
ほんとにほんとに 詩の玉手箱なのです。


そして もう1冊。
私が持っている本は古い版なのか 画像が探せないのですが

『たいようのおなら』 灰谷健次郎/編集 長 新太/絵
とてもとても素敵な 児童詩集です。
どうやったら こんな詩を書ける子どもに 導くことができるのでしょう?
その指導者の在り方に 子どもの親として 感嘆せずにはいられません。
自分自身と向き合って 自分の心の中を感じて表すことは 成長を続ける子供たちに
とても必要なことだと思います。
美しい 嬉しい 楽しい と感じる心を表すこともそうですが
「負」の部分といわれる 悲しみや怒りや人を忌み嫌ってしまう気持ちとも向き合ってこそ
自分で自分の道を切り開く逞しさを育むことができるように思います。

詩を上手に書くことではなく 気持ちを言葉で表す媒体として
もっともっと 詩に慣れ親しむことができればいいのになぁと 願っています。
「親」と呼ばれる人たちには ぜひ一度 読んでみて欲しい。

 

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