フランシスコの花束

 詩・韻文(短歌、俳句)

NHK『小さな旅』の山岳破壊

2007-10-14 20:07:07 | 自然保護と地球
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●NHK『小さな旅』の「夏山特集」は自然破壊活動●

 『小さな旅』の夏の山旅特集で、村上由利子というアナウンサーが、南アルプス塩見岳を紹介していた。このとき、彼女は、両手にスティックをもって、山道を勢いよくつきながら登り下りしていた。

 
◆村上由利子アナウンサーのダブル・スティックは山岳破壊活動◆

 若いアナウンサーである。
 当然、スティックなしで登るのは、こうしたリポーター役の義務である。
 だれもが、山登りにスティックをもって、登山道にたくさんの穴を開けながら登るのは悪いことだとは思わなくなるからである。
 一本のスティックでさえ、もたずに登ることが原則である。それにことかいて、この村上由利子アナウンサーは、両手にそれぞれスティックを握って、スキー宜しくダブるスティックで、山道を破壊しながら登り、また下っていた。

 スティックを使うことを、全面的に否定しているのではない。
 たとえば、足腰に故障がちの人がどうしても登りたいというのであれば、できれば1本スティックで、それでもきびしいのなら2本スティックをもって登ることは許容される。けれどもそこらのおばちゃん連中までが、当たり前のように、スティックをついて、登山道に穴を開けながら登る。そのスティックをつく場所も、何考えもないために、無造作に高山植物の根に突き刺さることも非常に多い。
 つまり、自分さえなるべく楽に、山を楽しめれば、登山道が破壊されようと、高山植物の根がやられて枯れてしまおうと、まるで無関心なのである。

 登山道がスティックによって以下に壊されているか、丹沢の登山道崩壊の研究者などがつとに警鐘を鳴らしている。もう十年以上前から、スティックのもつ自然破壊性が大きな問題となっているのである。

 にもかかわらず、日本自然保護協会も、自分の物品販売サイトで、平気でスティックを売っている。抗議したのにもかかわらず、今でも売っているのである。
 山を登ることは、だれの権利でもある。
 けれども、十分に気をつけて登っても、人が山を登り、下るということ自体が、すでに山の破壊行為に連なっている。
 どうせ、どうやっても破壊行為だ、と開き直って、スティックでいっそう破壊のスピードを速めることに手を貸すのか?

 登山道に穴を開けることは、登山道の土壌の軟化を進め、その穴の周囲から雨水などによって、土壌流出がはじまるのである。スティック登山の原則禁止さえも要請しなければならない状況であるのに、いまだそこにあるのは登山の快楽だけである。登山が山の破壊活動であり、植物の絶滅に手を貸す行為であることを、しっかりと認識してもらいたい。

 
◆登山の番組では、山岳の自然を大切にできる人間であることが必須◆

 NHKは、山につていの正しい認識も知識もなく、適切な指導も受けず、たいした経験もない村上由利子などという最悪の登山者を、塩見岳ほか、いくつもの山に行かせて、「山岳破壊活動」に従事させているのである。
 NHKよ、村上由利子よ、自分があけた無数のダブル・スティックの穴を元に戻してきてもらいたい。そこから、登山道が破壊されたときには、NHKよ、登山道と山の自然を責任を持って再生・復活させてもらいたい。

 村上由利子がダブルスティックで登ったことを多数の視聴者に見せたことによって、だれもがダブル・スティックで登るようになるはずである。その責任はどう取るつもりなのか?
 男性アナウンサーの国井雅比古はスティックなしで登っているではないか。
 NHKの登山番組は、つねにその登山行動が模倣されるものである。
 日本の山岳のあちこちで、ダブル・スティックによっていっそうの山岳破壊が進むとすれば村上由利子、あなたの責任は重大である。 
 即刻その責任をまとすべく、謝罪しかつ、あなたの歩いた山道のすべてのスティックの穴を補修すべし。スティックの穴によって崩れた山道、枯れた植物を直ちに再生・保全・恢復すべし。

 
そして、今後、山の自然を本当に大切にすることのできない人間を、NHKよ、登山番組に使うな!