4月10日(日)午後
受付を済ませ、ゆっくりとタープとテントを設営します。
早朝6時から吉野桜を満喫し、奥千本まで足を伸ばし、それから下って上千本と中千本の桜の森を彷徨いました。
11時頃には愛車を停めていた駐車場に戻り、人が溢れた吉野山を後にしました。
このままオートキャンプ場に向かっても、まだチェクインできる時間ではありません。
『せっかく時間ができたので、橿原市か明日香村辺りを回ってみようかな… 』
『それとも、明日行くつもりだった御所市にある酒蔵を今日のうちに覗いてみようかな… 』
3年前に出会った奈良の酒『風の森』の虜になった私は、躊躇なく油長酒造に向けて愛車を走らせていました。
ナビの言う通りに、離合も難しい細い路地を右に行ったり左に行ったりしていると、杉玉が下がる趣ある建物に辿り着きました。
屋敷の敷地に植えられた松の古木が土塀の上をうねり歴史を感じます。
この酒蔵では酒販売は行われてはおらず、近所の酒店に愛車を停めて念願の『森の風』を手に入れたのでした。
クール宅急便で自宅へ送ることも考えたのですが、送料を節約すれば1本購入できるので持参したクーラーバッグに4本の4合瓶を詰めて持ち帰りました。
要冷蔵の酒を冷やすために途中のスーパーで氷と半額セールになった夕飯用の豚肉を購入し、今夜泊まるオートキャンプ場へと向かったのです。
午後1時にはオートキャンプ場に着きました。
全てが順調すぎるくらいに順調です。
受付を済ませ、ゆっくりとタープとテントを設営します。
ココはサウナも利用でき、近くに温泉もあります。
今夜のお宿もできあがったので、近所の温泉に浸かりに行くことにしました。
温泉に入るのはコロナ禍が始まって初めてのことでした。
久しぶりの温泉に身体中が痺れました。
『寝不足のせいかもしれませんが… 』
夕飯は、家から持ってきた鯖缶とハムとアスパラ、トマト、カップ麺、それにスーパーで買った豚肉です。
夕飯を作りながら鯖缶をツマミに日本酒を頂きます。
豚肉は塩コショウし、サラダオイルで炒めて最後に朝食用に持ってきたマーマレードを加えました。
コレは思ってた以上に絶品でした。
ハムとアスパラも炒め、チーズも添えました。
自然の中での食事は、それだけでご馳走様です。
薪を買うのが勿体無くて、河原で流木を集めて焚き火です。
『あぁー、私だけこんなに幸せでイイのでしょうか… 』
『あぁー、私だけこんなに幸せでイイのでしょうか… 』
もう、目が覚めているのか夢見ているのか自分でも分からないくらいでした。