樹脂製の床板を仮置きし、暑さによってどれくらい伸び縮みするか実験してみましたが、夕方になって見に行っても変化はありません。
『暑さで膨張し5mm程度伸びるとネットで言ってたのに… 』
釘で留めるにしても、枠で囲むにしても伸縮を考慮し、材と材の間に少しだけゆとりを持たせようと思っていました。
キチキチに詰めた状態で釘を打つと、材が変形したり枠が壊れたりするかも知れないからです。
『そこまで気にしなくても大丈夫みたいだな… 』
そんな風に思い、次の日の朝、再度確認すると… 、
『床材が縮んでる!』
昨日は午前中から暑かったから、仮置きした時には既に伸びきっていて、夜に気温が下がったことで元の長さに戻ったみたいです。
伸縮することが分かったので、床材は濡れ縁の根太から5mm離して設置することに決めました。
先端に突き出た余分な長さの床材を切り揃え、玄関につながる木戸側の角を大きく切り取りました。
上から見たら、こんな感じです。
床材が1枚だけ余っていたので木戸側の枠に使いました。
これで床板が横方向にズレなくなるでしょう。
角を切り取った部分には、濡れ縁の改修で余った材木を仮留めしています。
ここまでの作業が済んだ頃、ポツポツと雨粒が落ちてきたのでした。
白アリ予防の薬剤と塗装は後で行います。
デッキの先端ともう片方の枠も材木を購入し、白アリ予防の薬剤と塗装をしてから取り付ける予定です。
床材はまだ留めていないので、その作業も梅雨の晴れ間を見て行いたいと思っています。
『既に、私の頭の中では完成しています… 何てね!』
私は、小学生の頃に読んだ「高名の木登り」の話が気に入り何度も読み返したほどでした。
木登りの名人がいて、ある村を通りかかった時にその村で一番高い木に登っている若者に声を掛ける話です。
村人のほとんどが高いところまで登って行く若者に「危ないぞ!」「気を付けろ!」と盛んに声を掛け、若者が降り始めると安心してその場を離れる人もいるのです。
そんな中で高名の木登りは、若者が飛び降りることができるくらいに低いところまで降りて来た時に初めて「気を付けなさい!」と声を掛けました。
もう大丈夫と思った時が一番危ないことを高名の木登りは知っているのです。
私も最後の釘を打ち終わるまで、いや、道具の片付けが済むまで気を抜きませんよ!