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TANEの独り言

日々の生活の中でのつぶやきだから聞き流してネ

夏山合宿2025『木曽駒ヶ岳→空木岳 縦走』 ❸

2025-08-12 10:38:00 | 山岳会
 駒ヶ根市内のホテルは大浴場もあり快適で飲食店やスーパーも近く、オートキャンプ場と比べると出費は嵩んだものの次の日から山に入ることを考えると格段に居心地が良かった。

 長距離運転の疲れを大浴場で解消し、近くの中華料理店で夕食を摂った。駒ヶ根名物のソースカツ丼とビールは私の胃袋を満たしてくれた。

 ホテルに戻る前に山で食べるカップ麺とホテルで飲む缶ビールを2缶をホテルの隣にあるスーパーで買って帰ったが、結局、缶ビール1缶はザックに詰めて山小屋まで担ぎ上げることになる。

 会長さんの部屋で翌日の打ち合わせを兼ねて軽く飲んだ。自分の部屋に戻ってからも今日一日の収支をメモを見ながらまとめたり明日の支出を時系列で確認したりして10時過ぎに眠りに就いた。

 翌朝は4時起床だったが夜中の2時過ぎには目が覚めてしまった。睡眠時間は短かったが入山初日は3時間位しか歩かないので夜が明けるまで大谷選手が出場するMLBドジャース戦を観て過ごした。

 空が白みかける頃に窓のカーテンを開けて山に目をやると昨夕より低い雲が空を覆っている。もちろん山の稜線付近は雲に隠れていた。

 『予報では天気は回復し朝7時頃から一日中お日様マークだったのに… 』

 晴れることを期待しながら淡々と出発準備を進めた。朝食会場は6:45からしか入れないのでその前に缶ビールの荷物が増えたザックを車に積み込む。他の宿泊客より早く私たちは朝食会場前に陣取った。

 そして7:30にホテルを出て菅の台バスセンター駐車場に向かった。この駐車場は夏山シーズンはすぐに満車になる。日帰りの登山者が夜中にやって来て駐車場で車中泊し、ロープウェイ乗り場行きの始発のバスに乗ろうと列をつくるのだそうだ。



 私たちの車が駐車場に着いた7時半過ぎ時点で沢山の車が停めてあったがまだまだ余裕があった。車の横で登山靴に履き替えている間に駐車場はすぐに満杯になった。



 バス停に行くと50人ほど並んでいた。バスが来たがそのバスには乗れなかったが、直ぐに臨時のバスが出たので安心した。

 バスは温泉街を抜け山道に入った。深い谷を縫うように細い道が続く。バスに揺られること30分弱でロープウェイが出る「しらび平駅」に着いた。臨時のバスには臨時のロープウェイが対応し私たちは標高差1,000mもある千畳敷カールまでわずか7分ほどで登り上がった。



 その間、ゴンドラは雲の層を抜けた。ナント、雲の上から富士山が顔を覗かせているではないか!

 雲の上の世界は快晴だった。私たちは一気にテンションが上がったのだった。



夏山合宿2025『木曽駒ヶ岳→空木岳 縦走』❷

2025-08-11 07:33:00 | 山岳会
 夏山合宿に限らず山に入る前は現地のお天気の傾向が気になる。

 2〜3週間前から天気図や山の天気予報の他、雨雲レーダーなどさまざまなお天気情報に目を通して一喜一憂するのだ。

 実際、出発初日は木曽駒ヶ岳の麓にあるオートキャンプ場で自炊する計画だったが、当日、現地は夕方から弱い雨の予報に変わり急遽ビジネスホテルを押さえることになった。このため経費が1人あたり7,000増えた。

 幸いなことに心配していた台風は出発前日に千葉の沖合から東に抜けたのだが、日本海には停滞前線が発生し始めておりそこだけが気になっていた。

 8月3日の早朝4:00に仲間の車で出発。東へ東へと進む。片道1,000km弱、目的地の長野県駒ヶ根市まで休憩を含め14時間を予定していた。



 当初は私の愛車スバルXVで行くつもりだったが、会長さんの配慮で2人で交代しながら運転できるようもう1人のメンバーの車を使わせてもらうことになった。

 ワゴンタイプなので荷物も沢山積めるし、何より広々ユッタリで快適だ。

 めかりSAで最初の休憩をとりその後、宮島、龍野西、草津、虎渓山PAで休憩、駒ヶ根ICには午後4時半前に到着できた(給油は三木SAで1回、価格は199円/ℓ)。

 駒ヶ根に着く直前に大粒の雨が車のフロントガラスを叩いたが直ぐに上がった。

 木曽駒ヶ岳があるはずの方角に目をやったが稜線も千畳敷にあるロープウェイの駅も雲に隠れて見えなかった。








夏山合宿2025『木曽駒ヶ岳→空木岳 縦走』❶

2025-08-10 10:20:00 | 山岳会
 この歳になるとアッと言う間に1年が経ってしまう。

 昨年は北アルプスだった。憧れの黒部川源流域をこの目で観て、雲ノ平経由で最奥部にある高天原へ足を踏み入れ雷雨の中温泉に浸かった。グリーンの水を湛えた鷲羽池や高山植物が咲く黒部五郎岳のカールは例えようもないほど美しかった。




 『さて、今年の夏はどこの山に登ろうか… 』と、随分と悩んだ。

 白馬岳も登ったことが無かったので天空の縦走路から北アルプス北部の山々を眺めながら歩いてみたいとも思ったし、西穂高岳からジャンダルムを経て奥穂・前穂へ向かうルートも気になっていた。

 80歳を目前にした山岳会の会長さんは、山行中に転ぶことが多くなった。週に2.3回山へ行かれるのはざらだが、登り坂では足が止まることが多くなっていた。

 それはしかたがないことで、歳は正直でいずれは私も同じような経過を辿るのだろう。

 会長さんが車を使って夏山合宿に臨みたがっているのを感じていたので、

「会長、私の車でどこか行きませんか?」

と、誘ってみた。

 会長さんは木曽駒ヶ岳に行きたがった。麓からバスとロープウェイを乗り継いで標高2,600m以上の地点からスタートできるのだ。

 もう1人70歳を越えた方にも声を掛け、8月3日から3人で夏山合宿に行くことが決まった。

 出発1週間前に台風が3つも日本近海に発生し行き先変更も考えたが、幸いにも3つの台風は進路が逸れたり勢力を弱めるなどして大きな影響は無くなった。

 無理はできない高齢者による夏山合宿が始まった。






オートキャンプ場泊「ミヤマキリシマ鑑賞」2日目

2025-06-03 22:20:00 | 山岳会
 土日は山へ行っていたのでブログの更新はできなかったが、充実の2日間だった。

 土曜日は朝5時に地元を出発し、9時前から喘ぎながら急登を登り久住山頂に立つことができた。

 日曜日はキャンプ場で朝食を摂り、8時前には万年山(はねやま)へ向けて車を走らせた。

 当初の計画では2日目も同じくじゅう山系の山に登る予定であったが、オートキャンプ場での夕食後の歓談時に、

「万年山のミヤマキリシマも良かてバイ!(イイ感じらしい)」

 との話が出て、急遽行き先が変更となった。

 移動時間と登山の時間を考えても当初の計画より早く帰宅することが可能になる。

 「ミヤマキリシマ鑑賞」という点でも万年山に軍配が上がった。

 ナビを頼りに万年山の登山口へ移動し、庭園のように整備されたミヤマキリシマの群生地を堪能できた。



 時間に余裕があり、仏様の横顔に見える



岩の造形も楽しむことができた。




この時期、今年は赤川のオートキャンプ場泊でくじゅうを堪能

2025-06-02 21:55:00 | 山岳会
 5月下旬から6月上旬はくじゅう連山はミヤマキリシマの花を楽しむことができる。

 昨年は坊ガツルでテント泊し、翌日まだ暗いうちからヘッドランプを点けて登り始めた。日の出は拝めなかったが、ガスに包まれる前の段原のミヤマキリシマやピンクに染まった平治岳の山肌を望むことができた。





 今年は虫の害の報告も聞かれず久々に咲き誇るミヤマキリシマが楽しめるとの評判だ。

 所属する山岳会で今年も「ミヤマキリシマ鑑賞」と称して、テント泊での山行が計画された。

 今年のテント泊は山中ではなく山麓にあるオートキャンプ場。テントも食料も、アルコールさえも背負って歩く必要がない。

 参加者の1人は車の電源利用で電子レンジまで積み込んでいた。電気湯沸器も持参… 。



 コレが新しいオートキャンプのスタイルなのか?

 私は生米と飯ごう持参の半世紀前の旧態然とした昔スタイル。

 何か「ミヤマキリシマ鑑賞」は名目でみんなで集まってワイワイガヤガヤ楽しむのが目的みたい。

 
 但し、私が選んだ赤川登山口から久住山を目指しピストン(往復)するコースはなかなかハードなものだった。



 山行がハードだっただけに、下山してからの温泉や夕飯の伊万里牛のすき焼き、それに嗜む程度(?)のアルコールは幸福度100%。



 「ミヤマキリシマ鑑賞」は何処へ行った?