goo blog サービス終了のお知らせ 

マイmy巷話

かたつむり。ときどき世田谷、目黒、渋谷の歴史や地理など。

初秋の仙丈ヶ岳へ出かける

2014-09-11 | 山(その他)
先月、北岳に赴いたばかりだというのにまたもや南アルプスへと出かけてきました🐾


まずは、甲府から夜叉神峠経由の広河原行きバスに乗り込みます。。。




かなりの崖っぷちを走るバスの車窓から「ホウオウシャジン」という、鳳凰三山周辺でしか見ることのできない貴重な花が咲いているのを乗務員の女性から教えていただきました👀


他にも「あそこにウリ坊がいた~!」と、今日はたった5人のお客さんのせいか?かなりゆとりがあるらしく、乗務員さんもまるでツアーバスのように楽しそう❗️




そして、広河原からまたもやバスに揺られてなんとか北沢峠に辿り着きます。

時刻はすでに午後1時⏰

平日はやっぱり、アクセスが悪いですね💧




休む間も無くとっとと森に🐾

辺り一面深い緑のフワフワ~なコケだらけで、立ち止まっては触ってをしばらくは繰り返す😆




う~ん。。この景色は奥多摩あたりじゃ決して見られませんよね。。。


今回は時刻も遅いことから、未知な沢沿いのコースは避けて、樹林帯のなか大滝ノ頭五合目経由で今日のお宿に行くことにします。




ところで、仙丈ヶ岳頂上に至るまでのこのコースには一合目~ニ合目~と標識が立っているのです。

キツイ登りを抜けて栗沢山が見渡せる三合目あたりでは、ホシガラスがとまっているのを見つけました❗️




その先歩きにくいガレ場の続く四合目をこなして、やっと大滝ノ頭五合目に到着しました💧

その後、この分岐を右折したトラバース経路で本日の目的地、馬ノ背ヒュッテへと向かいます。




このトラバース経路は仙丈ヶ岳~小仙丈ヶ岳を源流とする沢がいくつも横切っていて、これまでの鬱蒼とした樹林帯から一変して、明るく、変化に富んだ景色を楽しむことができました。



甲斐駒ケ岳から続く鋸岳の大キレットもバッチリ見えますね‼️




そして、おもしろいのは横切る沢ごとに違う植物が登場するんですよね。
これはホソバトリカブトかな。。。




この沢には清々しいミヤマカラマツ。




そして、最後の藪沢あたりでは、鮮やかなヤマトリカブトの群生を見ることができました。

因みにどこでも目についたのは、赤い実の成るナナカマドとミヤマアキノキリンソウとバイケイソウの枯れた葉…そして、ミヤマゼンコという面白いネーミングのお花も頂上近くまでしっかり咲いていました。

にしても、、、。
北沢峠から南アルプスの深い森のなかを歩きはじめて約2時間経つものの、上ってるひとがまったくいません💧




馬ノ背ヒュッテでやっとヒトに会いました。
夕飯までの時間、しばらく小屋のあたりを歩いてみます。




後ろには小仙丈ヶ岳。。




左を見れば威風堂々とした甲斐駒ケ岳とその横には栗沢山を望むことができました👏


そして、晩ご飯にカレーをいただき七時半には就寝。。。





その翌日は濃霧の朝となりました。
昨晩はかなりの雨が降り、小仙丈は昨日とずいぶん趣きが変わっています。




当然、本日目指す仙丈ヶ岳も雲のなか。。まわりには、だれもいませんね。




ま、気にせず、ひたすらハイマツにナナカマドで埋められた稜線を辿っていきます🐾




先の見えない頂上を目指すなか、、





足元にトウヤクリンドウを見つけて、にわか気分が上がりますっ。




まだチシマギキョウまで岩場でがんばっています。。



これはチングルマですよね。
先月は白に黄色の明るいお花だったのがすっかり様変わりして、まるで綿毛をつけた赤いかざぐるま。おまけに綿毛にはびっしりと露がついていてとても魅力的でした。




先月の北岳で、ま~くんが感心していたミヤマダイコンソウの葉もすっかり色づいています。

普段ならかなりキツイ上りも、このように山の小さな宝物が所々散りばめられているので、あまり苦にはなりませんでした。


そんななか、霞んだ岩場の登山道をなにやら動くケモノがいるぞ👀




ライチョウですね❗️
足に白い識別をつけています。




おまけに後ろにも2羽がついてきました。幼鳥かな❓




登山道の横で人の気配を伺う親鳥らしきライチョウ。。

……よくよく観察していると、どうやら親鳥は、お食事中の2羽の幼鳥ライチョウの行く先をあらかじめ警戒して見回っているようです。
ライチョウは曇りのほうがよく出会う、、と聞いていましたがやはりそのようです。




しばらくは登山道に現れたライチョウ親子を見ていると、雲間のなかに標高3033m仙丈ヶ岳のてっぺんが見えてきました❗️



そこで、しばらくは頂上手前のピークに座ってガスが晴れるのを待つことにします。。



時々ガスが晴れると辿ってきた稜線がよく見えますね。。




30分ほど待ったものの、やはりガスは消えず。。
そのまま狭い頂上へと到達します。




下りは足早に。。。




晴れていればもっと「カール」が見渡せたのに残念です。




きっと、北岳もこの目の前に聳えていたはず❗️




それでも仙丈ヶ岳は、素晴らしいプロポーションを持つ優美な山でした👏




帰りの小仙丈ヶ岳へと続くこの稜線あたりではホシガラスが目の前を飛んでいきます。
どうやら、冬が来る前にたくさんハイマツの実を食べているようです。。。






そんなこんなで、行きも帰りも所々に立つ、このお手製標識に励まされながら、足早に北沢峠までおりていき、なんとか11時過ぎの広河原へのバスに間にあいました。


長谷中学校のみなさんありがとうございました。仙丈ヶ岳すごく楽しかったですよ🖐️


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする