
都立武蔵国分寺公園、銀杏通り
朝、都立武蔵国分寺公園に銀杏を拾いに行った。銀杏はぼくの心中では重要度が下降している。理由はたくさん食べると身体よくないらしいことと妻が極度に嫌いなこと。
けれど散在しているものはできる限り拾って胃を通してやるのが野生果実ハンターの気概なのだ。
果肉を外しながら拾うのは去年と同じだが外した果肉も片付けることにした。それを放置すると臭くてかなわない。拾う者の倫理を向上させなければならぬ。

右は果肉などのゴミ
屈んで拾っていると腰が痛くなる。
片膝をつくと若干しのげるがその体勢が続くとまた腰に来る。それで最後は片方の肘を地面につき、目の前20センチのところに銀杏を見て拾った。軍隊でやる匍匐前進に似た姿勢である。
こうすると身体が楽だが果肉を外すとき飛び散った汁がたまに顔にかかる。強烈な匂いである。
1時間30分で銀杏1200粒を拾った。
まだ拾う執念とスタミナはあるがもう十分である。半分はお世話になった人にやろうと思っている。
地面に平伏する。これは大地への感謝であり物貰いの基本姿勢ではないかと気づいた。その位置から見る世間は普段とまったく別のもののように感じた。
問題は10月の天気である。太陽が1日に5時間出る日が3日続いてくれれば銀杏にとってこんなに嬉しいことはないが、それが至難である。去年も曇ったり雨が降ったりで今年も同様である。天日干しというのは崇高で贅沢なことなのである。

洗浄後の銀杏