イン☆ＢＯです。
先日、世界一辛い唐辛子・ジョロキアの話題が出ていましたね。僕は今週、世界一高いコーヒーを味わっています。
コピ・ルアクって知ってますか？ コピはコーヒー、ルアク（ルアック）はジャコウネコのインドネシアでの呼び名です。そして、世界一高いコーヒーはジャコウネコというイタチ科の動物のフン、つまりウ○コから誕生します。
ジャコウネコは農園の中でも熟した一番おいしいコーヒーの実しか食べません。そして実は消化しますが、種（コーヒー豆）は消化されずにフンとして排出されます。これを丁寧に拾い集めたのがコピ・ルアク。ただ、おいしい豆というのではなく、ジャコウネコの体内の消化酵素が加わることでえも言われぬ香り高いコーヒーに化けるのです。
このジャコウネコが絶滅危惧種に指定されていて、インドネシアでも取れる量はごくわずか。コーヒー店のマスターによると、日本に入ってきたのは１俵（約60㌔）で全国の業者で奪い合ったそうです。
丸亀のお店では100㌘＝3800円という良心的（？）な値段で販売。１杯あたり10㌘の豆を使用するので自分で作った場合は380円です。ちなみにお店で飲む場合は1000円ちょっと。東京のホテルのラウンジなんかで飲むと5000円近くします。
このコーヒーは映画にも使われます。「かもめ食堂」では、コーヒーがおいしくなるおまじないとしてコピ・ルアクが登場。また「最高の人生の見つけ方」では主役級の扱いです。世界中のセレブがこぞって飲む一杯なんですよ。
香りと味は……飲んでみるか調べてみてください。豆を保管している冷蔵庫を開けるとフワッと香ってきて、コーヒーを淹れている間は部屋中が幸せな香りに包まれます。口に含む前から飲んだ後まで幸せな気分になれるコーヒーです。
世界一高いウ○コは値段も香りも知名度も高い逸品なんです。