青リンゴ観察日記

韓国漫画「世紀末青リンゴ学習塾」観察ブログです。
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第二話⑥

2021-01-22 | 第一話〜第三話

ドンッ!

その衝撃に、母は思わずりんごを取り落とした。

家の外では、変わらず少年が自転車を押しながら歩いている。

バンッとドアが開いて母が駆け込んで来た。

「なっ何?!何事?!」

「うう・・おかぁさぁぁん」「あらららららら!

歪んだタンス、倒れている娘。

母は血相を変えて駆け寄った。

「大丈夫?!怪我はない?!」「おかぁさぁん〜〜」

「見せてごらん!」「いたい〜〜」「一体どうしたのこのタンスは?!」
 
「オンボロだからだよ〜!グスングスン

「やだこれどうなって・・」

そう言って母が引き出しに手を掛けた時だった。

嫌な予感がすでに漂っている。

「あらま!」

ドサドサッ、と服に紛れて色々出て来た。

二人の時が止まる。

夥しい数の雑誌、雑誌、雑誌・・。

「あ・・これは・・少しずつ隠してたやつ」

ヒィィィ

身の危険を感じたミエが、必死に雑誌を隠そうとする。

母はゆっくりと低い声で、娘の名を呼んだ。

「フ ァ ン ミ エ ・・・」

「いやこれは違っ・・お母さん、これは売ろうと思って集めた・・っ
 
お母さんちょっ・・ちょっと待っ・・」

その日ファン家には、母の雷が落とされたのだった・・。

「またこんなもん買ってぇぇぇ〜〜〜!!!もう何回目よ?!

「ダメーーーっ!!
 
「なんで出さない?!お金の大切さを全く分かってない!!
 
「ただいま・・なっなんだなんだ?!ちょっ・・落ち着け落ち着け!!
 
「全部出しなさい!絶対これ全部燃やすからね!!」
 
「これは売ろうと思って集めたんだよ!今は見てないんだったら!」

「うわぁぁぁ〜〜〜ん!!」

母の雷の後には、ボロボロになった雑誌の山しか残されなかった。

ミエは泣きながらゴミを捨てに行かされた。

「グスングスン」

母はブチ切れ、父はそんな母をなだめて幾分罰を軽くしてくれた。

「今回だけは手加減して没収にしたげるわ!高校受かったら返すんだから聞き分けなさい!
なんでお小遣いでこんなゴミを買うのよ!!」

「ミエ、お父さんが守ったぞ!」

「もうこのゴミ捨てて来なさい!ついでにムンクの散歩もして来てよ!」

そう言われ、泣く泣くムンクを連れてミエはゴミ捨てに行かされたのだった。

「うわ〜〜〜んひどいよぉぉ!何すんだよお母さん〜〜〜
お小遣い貯めて必死に集めたのに〜〜〜」

ゴミ捨て場に近づくと、ムンクがゴミに向かって鼻をクンクン言わせた。

「ムンク!そればっちいよ!」

ムンクを連れて、泣きながら歩く夜の道。

見上げた空には、満月が浮かんでいた。

 

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第二話⑥でした。

ミエちゃん、なんだかんだファイアボーイズ 好きだったんですね

あんなに引き出しに隠して・・泣けて来ます

次回で第二話最後です。

第二話⑦に続きます

 



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