青リンゴ観察日記

韓国漫画「世紀末青リンゴ学習塾」観察ブログです。
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第九十三話①

2023-08-08 | 第九十一話〜第九十三話

時は少し戻り、まだホンギュ一行がこちらに来る前。

ジンソプはただ隠れていただけではなかった。

やむを得ず、警察に電話しているのだ。

プルルル、とコール音が聴こえる。

ジョ・ハンは手を合わせながら、ずっと何かをぶつぶつ言っている。

「あの、もしもし、警察ですか?」「ジンソプ君どうしたの?」「シーッ」

 

「今セモ川にいるんですけど・・」 ソワソワ・・

「はい、そうです。橋があって・・集団での喧嘩がちょっと・・いや僕らじゃなくて・・。

・・ってかちょっと静かにしてくれよ!ミエの友達くんよ!」

いまいち集中できない状況で、ジンソプは必死に説明した。

しかし電話先の警察はどこか懐疑的なようだ。

「いや違います、イタズラ電話じゃないです!

え?さっき同じ通報があって何事もなかった?いや、それは僕は知らないですけど・・
 
はい?僕は学生じゃないです。なんで学校名聞くんですか?」
「ちょっと!もしもし?!もしもし?!あーもー!」

そのまま、電話は切られてしまった。

ジンソプが嘆きの叫びを上げるのと同時に、サッとミエが立ち上がる。

「どうした?早く伏せて!隠れて!」

「私小っちゃいから、近くでこっそりホンギュのこと呼んでみるよ!何気に足も速いしね。
 
橋渡る前に絶対止めなきゃ!気付いたらすぐにみんなで逃げよ!」

「えっ!だけど・・!」「なに言ってんだよ!」

男前なミエの提案だが、やはり不安要素が多すぎる。

けれどミエはやる気だった。

「全員知られるよりはマシでしょ?てか誰と喧嘩するかも知らないのに」

「いや、それなら僕が・・!」

「ぼ・・僕が・・」

ジョ・ハンは咄嗟に声を上げたものの、やはり怖さが先に立ち俯いてしまった。

ミエはサムズアップをしながら、みんなにウインクする。

「えっマジで行くの?!」「ミエ!」

ジョ・ハンはミエを止めることも、一緒に行くことも出来なかった。

「あのバカ・・!」「どうすればいい?!とりあえず様子見るしかないのかな

ミエは見る間に橋脚の下まで走って行って、そこで上の様子を伺っていた。

そして、高句麗中の制服を来た男子が橋を渡り始めたのだった。

ジョ・ハンはただ祈ることしか出来なかった。

ドキドキと胸の鼓動が激しい・・・。

 

 

<ドキンとしたらピッタンコ>

 

そして時は現在に戻る。

橋脚の下から、ミエが大声で「おさるーーーーーっ!!」と叫んだ。

「なんだ?!誰だ?!誰が猿を探してる?!」

そしてようやく、

ミエはホンギュの視界に入ることが出来たのだった。

「こっちこっち」

わけがわからないホンギュ。

なぜここにファン・ミエが?

ファン・ミエ?

なんで?!マジで?!マジでファン・ミエか?!

周りの奴らはミエの存在に気づいていなかった。

橋の下にいるミエは、必死のジェスチャーをホンギュに送る。

あっち!あっちは!

だめ!だめ!

しかしホンギュにはいまいち伝わらない・・・。

「・・はぁ?」

すると隣の奴が、ホンギュの視線の先を追った。

「なんだ?あっちに何がある・・」

ホンギュは咄嗟にそいつにラリアットをかます。

ガッ!!

「あ?なにが?あっちで小学生がふざけてたけど?俺視力2.0だからよ。

気にする必要ねーし、もう行こうぜ」

「は?」
 

「なんだよ、先に騒いだのはどっち・・」「ウッセーよ!早く行けって!」

そう言ってホンギュは奴らの気を逸らす。

なぜファン・ミエがここにいるのか分からないが、巻き込むわけにはいかないからだ。

するとその進路の先に、こちらに向かって歩いてくる高校生の姿が見えた。

奴の呼んだヨンミン先輩たちである。

まぁいいか、お前はじき捕まる

奴のそんな思惑など知らないホンギュは、ミエがいる場所とは反対方向へ奴を押しながら、

チラッと橋脚の下を見てみた。そろそろ逃げた頃だろうか?

しかしそこには!

マ ジ か よ

[嘘だろ・・]

事態はどんどん複雑になる。

ホンギュはいくら考えても、ミエがここにいる意味が分からないのだった・・・。

 


第九十三話①でした。

 

ミエ!かっこいい!アルマゲドンのよう・・

女の子の方が落ち着いてるのがリアルですねw

 

第九十三話②に続きます



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