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春夏秋冬 長崎発 とき燦々

あれこれ徒然を語る

随筆的日記を長崎から発信!

二十歳のころ

2018-01-08 | 心境
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二十歳のときは神奈川の大和市で暮らしていた。
成人式の案内は、ふるさとと大和市からあったように思うが、参加する気など端からなかった。
形になった既成の仕組みには価値を認めない反発小僧だった。
私の二十歳は、多数派を嫌い、キラリと光る少数の存在を見つけようとしていた頃だ。
カッコつけた言い方だが、自分らしさをさがしていたのだと思う。(そう思いたかったのでしょう)
しかし、ただただ平凡な感性と才覚不足では、期待する発見もまた邂逅もないモヤモヤした没個性の日々しかなかった。
「伊吹信介」の青春の遍歴に半信半疑で憧れていた気がするが、そんな物語はいつまでたっても始まる気配はなかった。
焦っていた。高野悦子さんの「二十歳の原点」を読むともっと焦った。
だから走った。走らないと追いつけない。でも、もっと早く走れる人が沢山いるのだ。そして、やがて自分を知ることとなる。
これからは平均より少しだけ早く歩こう。
21歳を前に、卒業後は長崎に帰る決意をした。
二十歳のころになると、少し自分のことが分かってくるのだ。そして社会の仕組みものみ込めるようになる。
22歳で私は地方行政の役人になった。
今は定年退職した身だが、少しだけ駆け足で限りなく円に近い多角的生活をしたい。
人生は楽しまなくてはいけない。

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今年は犬の如く軽快に駆けまわれる体づくりの年にしたいと思います。

2018-01-07 | 心境
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年末年始の12連休は明日が最終日だ。
あまり不規則な生活になることもなく、身体を思い遣ったときを過ごせたようだ。
仕事のことなどすっかり忘却の彼方となってしまっているが、9日(火)の出勤は自覚しているので、普通の老いの範囲だろう。
暮れには検査通院があったが、至って心身の調子はいい。
しかし、運動不足が顕著、関節は硬く、筋肉は伸びない。
歩数は最低でも一日7000歩を課してきたが、この連休では達成率50パーセントに届いていない。
年賀状では「今年は犬の如く軽快に駆けまわれる体づくりの年にしたいと思います」などと書いた。
まずは、初出勤から軌道に乗せなくてはなるまい。
さあ、いい時間のスタートだ。

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要するに自由でありたい気分屋なのだ。

2017-12-29 | 心境

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2017年も残すところ2日あまりになった。
年頭に一年の計など立てることはしていないので、この一年の評価はできないが、自分の思う時間の過ごし方はできたようだ。つまり、楽しめたということだ。
実生活の中では、予期せぬ出来事が起こることが常で、これにどう向き合い、自分の求める解に導くかが私流の時間の楽しみ方だ。計画を立てたら、大体において目標を達成できないのだ。
私はせいぜい明日の行動は前日に考えることを基本に、具体的行動の振り返りは一日単位でいいと思っている。要するに自由でありたい気分屋なのだ。
定年退職後の時間の過ごし方はこれでいい。
歌いながら歩む!
・・・だから
仕事がオモシロかった。

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プチ贅沢な山登り。

2017-12-03 | 心境
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穏やかな小春日和に誘われて、共同生活者と一緒に山歩きに出かけてみた。
いささか運動不足だったこのひと月、相棒の自転車は、もうふた月近く玄関の飾り物状態になっていて、私の腿とふくらはぎの筋肉は心もち小さくなってしまった気がする。
仕事現役の頃、身体のバランスを壊した時やストレスを感じる時、この山に登ると無心なれた。いいリフレッシュのひと時だった。
標高は約440メールで、杖にお世話になりながら往復を二時間かけてゆっくり登り、下る。身近で手ごろな山登りができるのはプチ贅沢だ。
   

楓、櫨などの木々が山を黄色や赤に染める晩秋から初冬にかけての頃が特にいい。當に、山のふもとの裾模樣だ。
紅葉は季をやや過ぎた感だったが、師走の山へ移ろう落葉は趣がある。
長崎東部の「普賢山」である。
途中、鮮やかな黄色の花を持つ野菊を見つけた。そして、しばし佇み中学生の頃読んだ伊藤 左千夫の『野菊の墓』のことを共同生活者と語りあうと、なんとなくだが二人ともそのあらすじは思い出せた。難しい時代が政夫と民子のふたりを厳しく律する切なすぎる感動作。
異性を意識し始める思春期の頃に手にした一冊は記憶に残るものだ。
 
初冬の森林浴と有酸素運動で身も心も少し若くなれたいい一日になったか?
明日の月曜日は職場の定期健康診断だ。

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思いがけない再会があった。

2017-11-26 | 心境
諫早市民ではないが、諫早市立たらみ図書館や諫早図書館をよく利用させてもらう。
長崎市の図書館整備が全国の県都等に比較して遅れをとっていたこともあって、先行した形になっていた諫早市の図書館行政の恩恵を受けていた。こうしたことから今でもこの二つの図書館が私のホームグラウンド的場所になっている。長崎市の郊外に住んでいる私は車で出かけることの多い生活なので、駐車場の使い勝手がいいこの二つの図書館が気に入っている。
今日は、先日母からリクエストのあった『葉室麟』の未読作品を探しにたらみ図書館に出かけてみた。
『蜩ノ記』が直木賞を受賞したのをきっかけに、武家社会の凛とした生き方を描く葉室の世界の大ファンになった母は、葉室のほとんどの作品は読んでいそうだとは思いつつ、とりあえず、私が読んでいない二冊を選んでみた。『影踏み鬼』『鬼神の如く』
明日、母を訪ねる私の共同生活者に託して届けよう。たぶん読んでいないはずだ。

今日のたらみ図書館では思いがけない再会があった。
日本文学のところで目に留まった『二十歳の原点』の文字。
あの頃読んだ高野悦子さんの日記とは装丁の全く違った三部作の『二十歳の原点』を手に取ってみると、果たして、その新装版だった。
上京して間もなく、無知であることさえ気づけない18歳の私が激しく心を揺さぶられた『二十歳の原点』
表紙の「旅に出よう・・・」で始まる詩の一節に誘い込まれるように読み進めると、赤裸々な自己の発露に息が詰まるほどの驚愕と衝撃を覚え、そして何度も何度も繰り返して読んだ一冊だ。
『独りであること、未熟であること、これが私の二十歳の原点である。』そういって、彼女は二十歳で鉄道自殺した。私が中学3年生、1969年の出来事だ。

この本を借りらずにはいられなかった。
63歳は『二十歳の原点』をどう読むのか、読後感を書き留めてみたい。

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がんばれ千草!

2017-11-10 | 心境
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入院している母の急性期病院からの退院が決まった。
退院といっても、手術後のリハビリのため回復期病院に転院するもので、在宅復帰の退院ではない。
今日は、その退院準備のため島原に出かけた。車で1時間20分ほどかかる道のりなのだが、途中、V・ファーレン長崎の練習グラウンドに立ち寄ったこともあって、道中で昼食をとることとなった。
諫早市の「ぱれっと」という食事処は、障害のある方の就労継続支援B型事業所として運営されていて、私の気に入っているお店のひとつだ。
家庭的な「おひるごはん」という言葉がぴったりの2種類の日替わり定食から選ぶ形になっている。
厨房でもホールでも障害のある方が仕事をしていて、健常の方のいい塩梅の支援がとても自然で、うまく噛合っているのがいい。
これまで見てきた、いくつもの訓練・就労系の障害福祉サービス事業所の中でも活気のある事業所のひとつだ。
午前11時から午後2時までの営業だが、仕込み作業から始まる一連の仕事には多様な業務があり、7~8人の障害のある方が、それぞれにふさわしい仕事を担当しているのだ。
私たち利用者が直接ふれあうことができるのは、主にホール担当者だが、これまで、その接客ぶりを見てきていると確実に成長していると感じる。
お昼どきの混雑時はもちろん健常者のリードがものを言うのだが、どんな時でも皆さんが落ち着いて振る舞っているので、気持ちよく食事を楽しむことができる。
お客さんも多様で、外回りのビジネスマンから老若男女の家族連れなどでにぎわっている。

  

入院中の母も8年前に身体障害2級となった。
今回の骨折で身体の機能はさらに低下すること必至、長いリハビリ生活になると思うが、是非一度この「ぱれっと」の様子を見せてあげたい。
障害のある方々がそれぞれ自分らしい時間を作れているこの場所に感動し、きっと気に入ってくれると思う。
来週から島原を離れて、長崎の隣町の病院での機能回復訓練づけの日々が待っている。
果たして在宅生活に戻れるか。がんばれ千草!

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「遠い山なみの光」をまず手に取ってみた。

2017-11-04 | 心境
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先週からカズオ・イシグロの作品を読み始めている。
ノーベル文学賞受賞がきっかけではあったが、それより彼が長崎生まれであること、幼少期の一時期をその長崎で過ごし、英国人となった彼の作品に長崎を舞台に描かれているものがあるということが大きかったかもしれない。
予約していた4冊が届き、「遠い山なみの光」をまず手に取ってみた。
戦後間もないころ、妊娠している「わたし(悦子)」の長崎での暮らしとエピソードから始まっている。
一日のうち読書に充てる時間は長くはないが、しっかり小野寺健と土屋政雄の翻訳を味わってみようと思う。
残りの3冊は、「日の名残り」「忘れられた巨人」「わたしを離さないで」
年内はこれらの作品に向き合うことになりそうだ。

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腰痛と頭痛

2017-10-15 | 心境
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20代のころから腰痛と頭痛がある。
腰痛はいくつもの専門医、整体・整骨院にかかり検査、治療を続けながらアドバイスなどをもらってきたが、痛みの緩和はできても未だ治癒とはいかない。
六十路を迎えたいまは、運動と食事のバランスに心がけ、体重コントロールの日々だ。体重(脂肪)増加は腰への負担増につながることを意識しながら「だましだまし」の生活を続けている。
しかし「適度の運動」を実践するのは難しい。快調なときはつい無理をしてしまう。そして痛みを覚えると今度は弱気になって、しばらく安静にすることになる。年を重ねても自分の心のコントロールはうまくならない。

頭痛は相変わらずだ。ロキソニン錠が手放せない。
これまで何回も専門医で検査したが原因ははっきりしない。頭痛原因の特定は簡単でないものの方が多いらしい。
自分でもどういうときに頭痛が出ているのか、状況は千差万別で原因らしきものを想像することさえ難しい。
夜明け前、頭重感があって目が覚めるのだが、出勤前の身支度をする頃にはその症状は消えている。
このようなパターンが結構多く、これが毎日続くと不安になる。
日中、ずきずき感が現れ、次第に強くなり、そして、何もしたくなくなる。
このパターンの痛みはなかなか消失しない。そうなればロキソニン錠を1錠か2錠服用する。
過去、外出中にあまりの頭痛の強さで身動きができなくなったことがあって、それ以来この薬を携帯している。
しかし、この頭痛について今のところあまり深刻には考えていない。
専門医を受診するたび、結論は「しばらく様子見でいいでしょう」となる。
このことばが一番の薬で、その効用は長い。今はこの薬がよく効いている状態だ。

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とても気分がよかった

2017-10-13 | 心境
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昨日は定期健診だった。
不整脈がときどきあるので、心臓血管外科を一年に1回受診している。
この一年間は症状に大きな変化はなく、忘れたころに微妙な不正脈と同時に咳き込みがある程度だった。そのときは期外収縮が起こっているのだが、過去の精密検査でもその原因ははっきりしていない。
今回は、心電図には全く異常は見られないとの説明を受けた。
ということで、今後はこの病院ではなく、住まいに近い専門医のいるクリニックで定期的な検査をお願いすることになって、引き継ぎのための紹介書のようなものを書いていただいた。
つまり、現状では「さして心配することなかれ」ということなのだろう。そう理解した。
病院を出ると、家路につく足取りは軽かった。汗ばむほどの晴天、目の前は長崎港が望める水辺の森公園だ。ペットボトルを手にのんびり歩きたくなった。長崎港、稲佐山を左手に出島ワーフ歩いていると、いつの間にか病院帰りであることを忘れていた。





長崎港は美しい。また、私にとって思い出深いところでもある。
外国航路の船員をしていた父の船が造船所の修繕ドックに入ると、父は家族を長崎の町に呼んでくれた。当時、島原半島の小さな田舎町に住んでいた私たち家族にとって、長崎の町で久しぶりに父と過ごせる時間は新鮮だった。もう、55年も前の話だ。
そんな記憶を辿りながら歩いた。しかし、記憶はいかにも断片的だ。
でもとても気分がよかった。

それにしても、「おくんち」の後の平日だからなのだろうか、ベイサイドエリアの人出の少なさが少し気になった。

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20℃くらいの室温がいい。

2017-10-06 | 心境
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20℃くらいの室温が好きだ。
秋の深まりとともに私の部屋は居心地のいい場所になってきた。4.5畳ほどの部屋はパソコン、冷蔵庫、チェスト、それに雑然と置かれている書籍などなどで狭苦しいが使い勝手がいい。この広さはデスクに向かっていても、一歩踏み出して手を伸ばせば、たいてい取りたいものに手が届く。
しかし、金曜日以外の日はこの部屋で過ごす時間はさほど長くない。
私は読書する。読書は私にとって日常生活の一部で、まず読まない日はないと言っていいほどだが多読家ではない。この自室で読むことも殆どない。
本の最新情報は、毎週日曜日に長崎の某地元新聞がワイド企画として2面を割いて掲載しているおすすめ情報などから得ることが多い。紹介本のすべてを読むことはできないが、簡潔にまとめられた紹介文章を読んで本選びの参考にしている。もちろん興味のない分野の紹介も少なくはないが、気に入っている紙面である。
昨夜、2017年のノーベル文学賞の受賞者が発表された。
長崎生まれの英国人作家、カズオ・イシグロ氏受賞のビッグニュースを今朝の某地元新聞は大きく取り上げている。イシグロ氏の活躍については、過去のテレビ番組や新聞報道で断片的には知っていたが、氏の作品にはまだ触れたことがない。
毎年、ノーベル文学賞候補として取りざたされている村上春樹氏の作品を読む私は「騎士団長殺し」でいったんブレイクし、ここでイシグロ氏の世界を知っておきたいと思う。
私の通勤ルート上には長崎でも大きな書店がある。まずは氏の作品の在庫状況からのチェックになるが、その多くが取り寄せ注文になりそうだ。
今回のイシグロ氏のノーベル文学賞受賞のニュースは、私の読書スタイルを変えてしまうことになるのか。気温20℃くらいのこの時期の自室で読書の時間を作ることが楽しみになってきた。、
そしてイシグロ作品の世界へのアプローチが一段落したころ村上氏の新作が出るといい。

カズオ・イシグロ氏のノーベル賞受賞は長崎にとってひと際うれしいニュースだ。

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