azusa flutter

ayami yasuyhoのダンサー・栃本あずさが時々思ったオモイ。

思うこと。

2020-01-15 | 思うこと
先日、尾崎豊さんをドキュメンタリーした映画を観に行きました。
「尾崎豊を探して」

はっきりと年齢は思い出せませんが、22,23歳ごろに尾崎豊の歌に出会いました。
その頃は夢と現実の間に挟まれ苦しい時代でした。バレエの道に進みたいが、実力がない。お金がない。誰にも認めてもらえない。
そんな時期が3年ほど続いて、頭痛と幻覚、現実逃避、過食症、盗みの日々を送っていた時でした。

そんな時、飲み友達で本音を語り合える唯一の友達からカセットテープで「回帰線」をもらいました。
十七歳の地図、僕が僕であるために、十五の夜、シェリーなどの歌詞に影響され、もっと自分強くなりたい。
と、そう強く思いました。

思っても現実は厳しく、何も現状は変わらない。
それでももがき、喘ぎ、バレエで認めてもらいたい。という一筋の希望を抱いていました。
希望は現実にいつも踏み倒され続けました。
そんな中でも尾崎の歌詞に希望の灯を見つけていました。

私はワタシで生きていけるのか??このまま死んでしまうのか?
死ぬのは嫌だ。生きたい。でも生き方がわからない。
その時付き合っていた彼氏はこう言いました。
夢は夢。一緒に結婚して子供を育て、日曜日には家族でバーベキューをしたりしよう。と。
私は彼がとても好きでした。
会うと身体が倒れそうになるほど好きでした。すべてが好きでした。
でも、一緒にはどうしてもなれませんでした。
夢を捨てれませんでした。
バレエを踊りたかった。
尾崎の歌詞は私の心の奥に深く深く刻まれました。
自分を探すしかありませんでした。
どこに逃げても現実は変わらない。自分がどこにいるのか探しつ続けていました。
どこに行けばいいのかさっぱりわからないのに、探し続けました。
探しても探しても自分はいません。苦しいだけです。
でも希望を持ち続けました。

若かった私。
映画を見て今の自分が心の奥から泣いてることに驚きました。
私はあの頃と変わらないのだろうか?成長していないのだろうか?心の根っこは今も存在するのか?と。

今の私に尾崎の歌詞が何かを伝えている。私はそれを受け止める。
夢を持ち続ける生き方。希望を持ち続ける生き方。自分の足で歩く生き方。
自分を見失わないように生きる生き方。
今の私はちゃんと歩いているのだろうかと、もう一度自分に問いかける。心に正直であるのか?と問いかけてみる。
私の道とはなんであるか?を問いかけてみる。私の真実はなになのか?と、問いかけてみる。

もっともっと自分に問いかけてみる。
毎日変化していく心に問いかけてみる。
「おーい。ワタシ」と、問いかけてみる。
現実と生活とダンスの生き方を問いかけてみる。

愛すること。愛されること。命を懸けること。
見えない心に問いかけていく。





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