azusa flutter

ayami yasuyhoのダンサー・栃本あずさが時々思ったオモイ。

今年1年を終える前に。

2019-12-26 | 思うこと
2019年もあと少しとなりました。
今年は・・・というより毎年のようにも感じますが・・・。今年も心情的にいろんなことがありました。

11年続けたマッサージのお仕事から完全に引退し、ダンサーという生き方を選んだことから今年はスタートしました。
2月からダンサーの生活が始まったのですが、1ヶ月もしないほどで金銭面でつまずき、さてこの先どう生きていいのやら???と、
何をやってもむなしく力が身体に入らず、脳みそが空想の世界に行ってしまう。
絵を描く時間。踊りの稽古をしている時間だけが血の通う肉体を持つ。そんな日々を過ごしました。

アルバイトを申し込むのだが決まらない。こんなことがあるのかと、落胆する。
そんな時の2月、横浜に行くことになりました。
それは、
Kaat 神奈川芸術劇場にて、国際舞台芸術ミーティングin横浜 TPAMの恩田晃ディレクション、カセット100 に参加が決まったからです。
カセット100は
1971年、マニラのフィリピン文化センターのロビーで初演された作曲家ホセ・マセダのマルチメディア・パフォーマンス作品。カセット・プレーヤー(近年はMP3プレーヤーで代用)を手に、100人の参加者がシンプルな振り付けをもとに、民族楽器の演奏や声が録音されたテープを再生しながら空間の中を回遊する。
このようなパフォーマンスに参加しました。
とても大きなイベントで夢中でリハーサルと本番を迎え、本当に恵まれた出会いをしました。

その後しばらく横浜に滞在した私たちは、大野慶人さんのワークショップを受けに大野一雄舞踏研究所を訪れました。
初めて訪れた大野一雄舞踏研究所の床を感じた記憶は今でも覚えています。
そのワークショップで教えていただいたこと、気づかせてくれたことは後々の私たちのパフォーマンスグループに
大きな影響を与えました。

「根っこが大事」

ということです。

名誉やお金ではない、何のために私は踊りを踊っているのか?

ドラムスティックっを持ってほほ笑みながら慶人さんが私に近づいてきて、私のあごにあててあごを下げたとき、
私は気づきました。
私はもっと有名になって誰からも認めてもらうダンサーに早くなりたい。と思ってとても焦っていたことを。

私は何のために踊るのか??

もっともっと自分を大切に生きていかなといけないこと。

そのことに気づかせてくれました。

そのご縁のあとヴィパッサナー瞑想に行くことも決まり、タイミング的にちょうどありのままの自分をみる時間を得ることができました。



10月にayami yasuyhoのイベント「THE CLEAR CREATURES」が決まり、それに向けて進んでいきました。
日々を過ごすことは簡単ではなく、季節の変化のように心の変化も毎日変化していく。時にその変化の速さについていけないよな日もあり。
時に心に助けられ、時に心に苦しめられ、時に心に勇気を受け取りながら、駆け足で、それでも階段を踏み外すことのないように慎重に歩きました。

息が切れ手すりを持って上を見上げると、扉が見えないことにうんざりして階段を上ることを諦め足を止める日もありました。
どれだけ上ってきたのだろう?と振り返るとそこは真っ暗な暗闇で何も見えなく、自分を見失いそうにもなりました。

足元だけが見える。
足元だけを信じるしかない。
私の足。歩け!!歩け!!歩くしかない。
そう言い聞かせて歩きました。

歩いた道が正しいのか?正しくないのか?そのことはわからない。歩くしかない。先の見えない世界。
その世界は希望に溢れている。今まで経験したことのない世界のはずなのだ。私は生きていけるのだ。自分の足で生きていけるのだ。
こんな幸せなことはない。
・・・そう思うのだけれど、不安で不安で足が身体がガタガタ震える。震えてぐっすりと眠ることができない。心がいつも痛い。
安心できる場所がない。いつもガタガタと震え、痛みに耐えるしかない。

震えはおさまらない。私をいつも脅かしていく。
そんな日々が続き辛かった。私は幸せなはずなのに・・・ガタガタと震える。

11月半ばから12月半ばまで自分の居場所を決めてそこに身を置くことにしなのました。
ヴィパッサナー瞑想の奉仕とコースに参加しました。
その場所では私の身体や心が穏やかに守られる。安心して眠ることができる。
そんな場所でで1ヶ月過ごしました。
そこでの私の心はとてもおしゃべりでした。私の心の中にはたくさん伝えたい言葉があった。こんなにもしゃべりたいことがあるのかと自分でも驚きました。
私の言葉を聞いてください。私の気持ちを聞いてください。
その言葉は薄い紙きれに書かれていて、風に吹かれてどこかに飛んで消えていってしまった。
あっ、言葉よ、待っておくれ!!言葉を誰かに伝えたいので待っておくれ!!
と叫んでも、言葉は風に吹かれて飛んで行ってしまう。
そんなことの繰り返し。
言葉は誰にも届かなかった。
届いた言葉は自分を信じ、伝える力を私が持つということ。
私の力。

そして今、ここで生きている。
私は踊りたい。そのことがはっきりとわかる。
自身がここにある。踊ること。踊り続けること。
そしてayami yasuyhoを尊敬している。このグループを信用している。
このグループで踊りたい。
ayami yasuyhoはただの名前だが、呼吸していることを感じる。ayami yasuyhoというものが存在していることを感じる。
この世に大きな船のように存在している。そして大海原に出る汽笛を今鳴らしている。
私の身体はただの肉体であり、存在しているだけである。
踊るのは心でもなく肉体でもない。そんな気がする。
存在するもの。ヒカリかもしれない。何かわからない。
でも確かに存在し、踊り続ける。ヒカリみたいなものが。

私は踊ります。
踊り続けます。
踊りで人々と繋がりたい。










コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今年もありがとうございました。 | トップ | THE CLEAR CREATURES 「switc... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

思うこと」カテゴリの最新記事