北の海の風景
礼文島幌泊(ほろどまり)の浜で昆布を拾う漁師の一家
最果ての海は豊穣だった
流れて漂う昆布を海に浸かって拾い集める漁師
石を敷き詰めた浜一面に昆布が干される
婆様は黙々と昆布を広げる
利尻島の東側の岬の船泊で昆布拾いの漁を見た。
浜に打ち上げられた昆布を拾う一家や、ウェットスーツを着て海に入り流れている昆布を拾う漁師がいた。
浜で昆布を干している婆様を撮っていたら、作業の手を休め「何処から来た?」と話し掛けてくれた。
婆様はこちらが問わずとも昆布漁の事を話し始め、いろいろ教えてくれた。
昨日風波が強かったから昆布の根が切れて流れて来るのだと。
根切れして波に揉まれた昆布なので質は良く無いのだがそれでもそこそこの値で売れるのだと。
沖で採った昆布はこんな物ではなくずっとずっと長くて美しい物だと。
不しつけにカメラを向けていた自分に笑顔で話してくれた。
浜には昆布の匂いが強く漂っていた。
箱メガネを覗き網で雲丹をすくい採っていた
網に数個の雲丹を入れ揚げていた
舷側に電動の船外機を付け雲丹を探して移動する
馬糞雲丹は剥き身の浜値でキロ18000円だそうだ
鉛色の空の下の鈍色(にびいろ)の海は見た目の冷たさとは裏腹に豊穣だった。
しかし、それにしても寂しい景色に見えるのは海の恵みを知らない余所者故か?
結構な風の中、顔を上げずに船を操り雲丹を捕って行く。
エゾムラサキウニが小売価格で1個500円した。
高いなぁ、と思ったが、採っている姿を見たら何も言えなくなってしまった。
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