8月31日(月)驚異的晴天(ツーリング7日目)
宗谷湾から稚内と利尻富士を見通す(1200ミリ)
宗谷岬 日本最北端に年甲斐も無くはしゃいだ
間宮海峡の先に樺太を睨む「間宮林蔵」がいた
北海道のお約束風景 転がるマシュマロ
圧倒的広がりの地で飯を食うのはここしか無かった
紋網走を過ぎると知床連山が見え始めた
オシンコシンの滝 知床8景観の標識に釣られたが
ナント言う事は無い風景 されど・・・
ウトロの民宿の夕食 エイの鰭とコノワタでビール、最高です
本日は稚内から網走を経て知床半島のウトロまで走る、怒濤の激走400キロであります。
いや、110CCのカブッチで400キロは結構きついと思って走り始めたんですけれども、真ん中過ぎの紋別をサラッと昼飯前に通過するに及び、やっぱし北海道はアベレージ速度が高いなぁ~と、実感した次第であります。
バイク天国と言われる所以の一端を目一杯体感しました。
アレです・・・まずは信号が無いと言うのが最大のポイントでして、普段なら苛つく信号待ちに出会すと「ああ足を降ろして伸ばせる」と、ホッとしたりする訳です。
で、制限速度が無いので日本全国暗黙のお約束のプラス10キロで走ると、時速70キロになっちまう訳です。
これだと昼飯タイムや給油タイムを入れても平均時速が60キロ程にまでなる訳でして、網走までの300キロは、ほぼ6時間で走り切ってしまうのであります。
まっ、絶好の晴天に恵まれたと言う大前提がありましたけれども。
さて、本日走る国道238号線は、ほとんどオニイトマキエイの形をした北海道の北東上側の一片をまるっきり海に沿って走るルートな訳であります。
そんな訳で、行けども行けども景色は海岸線・・・たまに曲がって見える風景は牧草地とジャガイモ畑・・・最初はいかにも北海道的景観に感激していましたが程なくして飽きました。
なのでお写真も宗谷岬近辺から後は、飯時とか、休憩時とか、そんなモノしか無いのであります。
しかし、ホントは停まって撮るべき風景は山ほどあった訳です。
例えば、ダダっ広いジャガイモ畑が枯れた葉っぱと青い葉っぱで二色に色分けされた様などは千歳一遇の景色であった訳なんですが、勢いがついていたので見逃しちまいました。
さらに、マシュマロなんかは北海道らしい広がりのある風景で撮るべきなのに、昼飯を食べた「みその食堂」の前で片手間に撮ったりしたモノな訳です。
ああ、みその食堂なんですけれども、走って来た感覚から、ここを外すと次の町まで飯は喰えないな、と言う事で否応無しに飛び込んだ訳なんですけれども・・・味噌チャーシューが850円は安くて良かったです。
相棒の株キチは方角や位置関係の如何に関わらず遠くに島影らしいものが見えると全て「北方領土が見えたぁ~」と、騒ぐ訳です。
まっ、訂正してもしなくても影響は無いので放って置きましたけれども、ツーリングするのに地図の一枚も持たず、また、見せてくれとも言わない訳でして、今日のルートも殆ど分かっていない訳です。
なので、有名そうな案内板などを見るとつい釣られて入って行くんですけれども、それがタイミング的に程良い休憩でもあったりするので憎めない訳であります。
で、予定より早く網走に到着した訳ですが、網走と言えば刑務所、と、頑に信じている彼の想いを無下には出来ないので刑務所の門を見に行くと・・・「これだけ?」と言うので「これだけ」と答えると無口になって踵を返したのでありました。
いや、幸いな事に近くの「刑務所博物館」の標識は見逃していたようなので他に見所がある事は黙っていた訳であります。
と、言う事で、網走を適当に端折ってウトロに向いまして、景観的には微妙なオシンコシンの滝を見た後はウトロの町まで一気でありました。
で、到着は予想よりも相当早かったので明日の為にガソリンを入れようと民宿をやり過ごし町の中へ。
序でに知床世界遺産センターを見て大いなる知識を得て来た訳であります。
で、民宿に入りましてビックリであります。
なんと申しましても一泊二食で7950円の宿であります。
アレです・・・夏場の北海道の、しかも有名観光地の宿の相場からこの価格で多大な期待は出来ないと思っていた訳であります。
しかし、部屋こそは民宿然としたアレでしたが、トイレや風呂の清潔度、コーヒー飲み放題に大量の漫画本・・・下手なビジネスホテルより居心地が良いのであります。
で、極めつけは夕食の品数とご当地の味の正統派と珍味の勢揃いでありました。
いや、翌朝の食事も大変なものでして、バイクが無ければ「ビールぅ」と声が出ていたものでありました。
と、言う事で、天候に恵まれた事もあって無謀かな?と思えた400キロ越えの一日は意外とあっさりと終わったのでありました。
続く
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます