人類進化の700万年・・・三井誠著 講談社 税別800円
いや、縄文時代に魅了され今は旧石器時代に興味が移りつつある自分なんですが、それらの歴史を知れば知るほど、縄文や旧石器時代の人はどこからきた?なんてことを思うようになったわけであります。
で、そー言うことなら人類ってのはどんな経緯でこうなっているのかを知りたいと思い手にしたのがこの本でありました。
まず、中身は殆ど初めての事柄ばかりなので良い悪いの評価はできないわけですが、本業が新聞記者ってことで、文体や項目のまとめ方が自分の感覚に合うからか一気に引き込まれる本でありました。
で、感想なんですが・・・縄文人だとか弥生人だとか、もっと言うと日本人とか語っている場合じゃ無いな、ってことをこの本を読んで思った次第であります。
なんたって貴方、チンパンジーと人間ってのは突然変異が一回多いのと歩んだ道が少し違うだけで中身はたいして違い無い、なんてことを読むと、人間になった後の細分化なんてケツの穴の小さい話だと思うのであります。
あれです、ちなみにチンパンと現生人類の遺伝子の違いはたったの1.2〜1.3パーセントだそうでして、毛が3本程度の違いと自分は思うんですが、染色体の数はチンパンが24でヒトが23と、少ないのは人間だと書かれてありました。
いや、ヒトから体毛が退化した理由なんてのも書かれているんですが面倒なので説明は省きます。
まっ、端折って言うと、犬は汗をかかないがヒトは汗をかいて体温を調節するってことのようであります。
ついでに言うと、人類は元がアフリカなので今でもアフリカ人の方がチンパンに近いそうですが、ここは表現が難しいのでやめておきます。
で、猿と人間を分けるのは直立歩行かと思ったら豈図らんや、脳の大きさだそうですが、んじゃ、何故脳が大きくなれたのかと言うと、噛む力が要らなくなって頭蓋骨を圧迫するほど強かった筋肉が退化して解放されたから、だとか。
あれです、言語を操れる遺伝子ってのが人類にはあるそうですが、ヒト以外には無いそうで、人類の歴史はこれが決定的なんだろうなと思うんですが、まっ、いいでしょう。
しかし、自分とってショックなのはそんなことではありません。
あれです、我が家地方を舞台に勃発した藤村新一の捏造事件ってのがありまして、北京原人より古い70万年前の原人が日本列島にいたとする発掘がインチキだとバレた事があったわけです。
が、そんな事よりもっと凄い事が書かれていたのであります。
ニッポンナントロプス・アカシエンシス=明石原人は縄文時代以降だろうとなって原人では無いのだそうであります。
なんですとぉ〜!!! 私ゃ明石原人と答案に書いて丸をもらったと言うのに、それを否定するんでありますか? 歴史って残酷ですね、なんちゃって。
いや、栃木県の葛生原人もほぼ否定的で、そーなると日本に原人がいた証拠は無く、私の気持ちとしては、つまんねぇな、であります。
なんと申しましょうか、沖縄がサンゴの島だからって事で人骨が残っているわけですが、それが凡そ5万年前でして、現状ではそれが最古だそうであります。
あれです、話は飛びますが我が宮城県は象の化石の宝庫なんですぜ。
宮城県塩釜市や宮城県柴田町船岡からはシュードラチデンスゾウってのが出てまして1500万年前なんですから、これを食っていた猿人はいると思うんですが、ダメでしょうか?
いや、宮城県仙台市青葉区北山では500万年前のセンダイゾウが出ているんですから、ナンボなんでもこの頃には毛皮を着て石を持って獣を追う原人がいてもよかろうと思うんですが、この頃でも原人では無く猿人で、毛皮を着るまでも無く毛むくじゃらのほとんど猿なんですと。
いや、猿でも良いから人型の生き物が日本列島にいて欲しいと思うんですが、まっ、いいでしょう。
あれです、この本によると二足歩行の原人が石器を使ったりしたのが250万年前というからそんなに昔では無いのであります。
いや、地球の生命の歴史40億年を一年のカレンダーに例えると人類が誕生した700万年前は12月31日午前8時30分ごろだそうであります。
そっかぁ、人類は大晦日の朝の忙しい時に生まれたのか・・・だから生き急ぐのだな、なんちゃって。
いや、本をネタに書きましたが私の記憶はイイ加減なんで本の中身と外れているかも知れませんのでオカシイと思ったら私の間違いですが、まっ、イイでしょう。
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