じじい日記

日々の雑感と戯言を綴っております

日本を出発

2014-11-29 15:54:05 | ネパール旅日記 2014
2014年 11月2日 

15時25分 仙台空港発 上海行き 中国国際航空 CA156便に乗る

本日は上海泊まりである。
いや、もっとお金を出せばこの様なまるで各駅停車の飛行機になど乗らずに済むのだが、私は無職の身、時間はなんとでもなるが金は惜しい。
なので成田や羽田発も含め検討した結果、喩え上海や次の成都で宿泊費を支払ったとしても総合ではまだまだ安いのだ。
ちなみに仙台カトマンズの往復運賃は燃油サーチャージ込みで78000円であった。

エアバス319と言うのは初めて乗った。
片側3列、通路を挟んで6列仕様、128人乗りの小さな飛行機は国際線では久し振りである。
そう、今は全機引退したと噂に聞くボーイング727以来であった。

機内は6割程度の搭乗率だろうか、空席も目立つ。
乗客は、日本人8割で中国人が2割程度か?
日本語の堪能な客室乗務員は乗っていなくて、機内アナウンスの日本語はかなり怪しかった。

中途半端なフライトなので機内食はどうかと思ったが、予想通り、軽食的なもので質素であった。
私はこれが噂に聞く中国航空会社の機内食で、噂は本当だったな、と思った。

機内も簡素であった。
今時の国際線は短距離でなければ座席毎に一つのTVモニターがあって好きな映画やゲームで暇つぶしが出来るものと思っていたが、中国国際航空機には個人のモニターは無く、5~6席毎に天井からモニターがぶら下がってで来るものだった。
これは帰りの便でボーイング777に乗っても同じだった。

17時45分 3時間20分飛んでほぼ定刻に上海の空港に着いた。


案内板が完備され 広くて歩き易い

私はネットで予約した空港ビル内のトランジット用ホテルに向かった。
ネット上の噂では相当面倒らしく書かれていた入国審査や税関はいたってスムーズで、むしろ東南アジアの無駄にのんびりしたイミグレーションよりも好感が持てた。

出入国審査のカウンターには押しボタンが在って、それは係官の態度や処理の遅滞などを評価するシステムのようだった。
簡体文字なので読めるような気がしてそう思ったが本当のところは定かでは無い。
しかし、空港の至る所に旅行者には親切にしろ、と言う雰囲気のボードが掲げられていたので、おそらく中国はイメージの刷新に努めているのだと思った。

上海の空港はだだっ広いものだったが案内表示は解り易く迷う事も無かった。

チェックインし、部屋に荷物を置いて晩飯を喰いに出た。
ホテルを探して歩いていた時にフードコートを見つけていたのでそこへ向かった。


文字を見なかったら 日本と変わらない

看板の写真はどれも美味そうで迷った。
しかし値段的には安くは無い。
写真に釣られて入った店で牛肉の煮込みとご飯とスープ、キュウリの漬け物のセットを頼むと41元=約800円ほどであった。

牛生の煮込みは、美味かった。
筋だろうと思うあまり程度の良く無い肉をじっくりと煮込んであり、とろけるようで美味かった。

アジアの空港で食事をする時に常に思うのだが、その国の所得水準を完全に無視した、まるで国際協定価格でもあるかのような価格設定に憤るのだが、自国の労働者はここでは食べないから問題は無いと言う事か?

それから考えると仙台空港のカレーライスがスープ付で750円と言うのはとても良心的だと思える。

フードコートには酒類は無く、ホテルの下の隅っこに見つけた小さなコンビニでアサヒスーパードライを買った。
330ミリの缶が1本450円程もしてまたもや国際空港価格に驚かされた。

ホテルの部屋は日本の安いビジネスホテルよりも狭く、完全にトランジットの仮眠用と割り切った作りであった。
一番いただけなかったのは、禁煙室で申し込んであったにも拘らず、部屋はやたらとタバコ臭い事であった。

部屋は清潔とは言えずシーツも替えてあるのか怪しかったが、シャワーのお湯の出が良く熱いのが救いだった。

缶ビールを飲みながらケーブルテレビを見た。
ケーブルテレビのチャンネルの半分に習 近平が映っていた。
固より言葉は解らないが、どことなく、北朝鮮のTVと似たような雰囲気が在るなと感じた。
CNNの国際ニュースを暫く見ていたのだが、香港や日本のニュースは皆無だった。

中国でもテレビショッピングが盛んなようで金の延べ板の詰め合わせセットを宣伝していた。
金の純度を100パーセントと言い切っているのが凄い。
私は99.99パーセント・・・フォーナインを持って最高としていたと思ったが中国には100パーセントが存在していた。

同じCMが延々と繰り返され、ニュースを見ても習 近平の訪問を歓迎する農村風景ばかりに辟易してTVを諦め寝た。

空港内とも言える場所なのに飛行機の爆音も左程気にならず寝付けた。



つづく

コメント (1)
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カトマンズ 少し郊外

2014-11-29 09:44:33 | 旅と感想
お釈迦様のお生まれが何処であるか? 貴方は知っていますか?
ヒョットすると「ルンピニー」と言う地名を聞いた事がある方も多いかも知れませんね。
未だ昭和が戦前の匂いを残していた頃には仏教系の私学は少なく無くて、そんなところが幼稚園など経営していると「ルンピニー幼稚園」などと言う名前がついていたりしたものです。
仙台市にもルンピニー幼稚園は在りました。

さて、私も名前だけは子供の頃から知っているルンピニーですが、それがなんであってどんな由来の物なのかなどは知りませんでした。
そして、仏教に感心を持ってお釈迦様の生い立ちなどを聞き齧り、ルンピニー生まれの釈迦族の人であったと言うのを知ってさえも、それはインドの何処かであろうと勝手に思い込んでいました。

ルンピニーがインド国境にほど近いネパールであったと知ったのは昨年の事でした。
しかし、気になって調べてみれば、そもそもお釈迦様の時代にはネパールは存在していないし、しかも、一国の王子として生まれている訳ですから、地理的には現在のネパール領では在るらしいが、ネパールの人であったとは言えないようです。
それとても諸説があって、ルンピニー説もある、と言う事のようですし。

私が何故にその辺りに拘るのかと言いますと、ネパール人には熱心な仏教徒が多いのですが、ネパールの仏教の源は総てチベット仏教であってヒマラヤの山を越えて降りて来たものであり、ネパールはお釈迦様の時代やその後相当期間は仏教とは無縁だったと推測するからです。
そもそも王政が崩れるまでのネパールの国教はヒンドゥー教で、仏教徒は国民の10パーセント強にしか過ぎません。

あまりいい加減な推測で本職や専門家には笑い飛ばされる話しかも知れませんが、ネパールの仏教的なもので古い物と言うのは総てチベット寄りの高山にしか無く、それとても500~600年を遡るに過ぎない事を考えると、やはりネパールはヒンドゥーの国なのだろうと感じるのです。

私は、ネパール=ヒマラヤの感覚で見るし、自分が歩いて見聞きするのもヒマラヤ山中での事なので仏教がとても身近に感じられるのですが、カトマンズまで下ると一気にヒンドゥーの色が濃くなります。

これをまじめに調べ考えたらネパールの国の歴史や民族や宗教を総て紐解かなくてはなりません。
興味は在ってもそこまでやる気も無く、浅い知識を元に、私が見聞きし、そして感じた事で推測していれば楽しい、頓珍漢な自己満足で良いのです。

 
カトマンズ郊外の街並
3階建て以上の家屋ばかりです
上の階は賃貸にして家賃収入でローンを支払います



空き地が有ると自然発生の小さな市が出来る
みかん屋さん、こんなに売れるのだろうかと心配になる



ヒツジ肉専門の肉屋さん まな板が脂で白い
総合の肉屋さんは無く、豚は豚肉屋 牛は牛肉屋で買います
ヒツジは去勢されていて臭みが全く無く柔らかです



ゴミ収集車です
家庭用のゴミは決まった場所に出す決まりです
しかし 多くの人はゆっくり走るトラックに投げ込みます



日溜まりには人が集まり 日向ぼっこ?
いいえ、仕事も無く計画停電でテレビも見られないのです



王政の頃の宮殿です
今は博物館ですが 入った事は在りません



インド製 イギリス式自転車?
坂だらけの街でも自転車は大活躍
まだまだ現役の 移動と運送の車両です



お寺? と聞くと 違うとラムさんは言う
お寺にはお坊さんがいるものだから、と



道路に止まったままの大型バス
何の目印も在りませんが この辺一帯がバス停です



呆れる程多くの衣料品店がある
しかし面白いのはマネキンの肌の色 大抵はブラウンです



ゴミ屋さん? 廃品回収?
ラムさん曰く 運送屋さんだそうです



ネパール最大の商業施設
フードコートは外の屋台で立ち食いでした



ここに来られるのは ほんの一握りの人です
売っているものに高級感は感じなかったけれど
それでも 取り敢えずなんでもありました



貧困国の象徴的食品 インスタントラーメンの列
買い物カートに大量に買っていた人が居た 安いんだろうか?



全品バタークリーム でもそんなに甘く無い
ワンピース 50円くらい 見た目程美味しくも無かった


6~7年前の資料ですが70パーセント以上の国民が一日2ドル以下で暮らしているそうです。
ジニ係数は48パーセント前後で格差の大きな国である事が伺えます。
そして、失業率も5割に近く、日向ぼっこで一日が終わるのもむべなるかなと言えます。

これも6~7年前の資料ですが、国民の平均年齢は20.8歳です。
若者ばかりの国で活気があると見るか? 平均寿命が短い事の裏返しと見るか?
ちなみに平均寿命は60歳位で、65歳以上の人口構成比は3.8パーセントです。

ネパール・・・如何ですか? 行ってみたいと思いませんか?

私はネパールが好きなのでは無く、ヒマラヤが好きなのでカトマンズやタメル地区の喧噪は大嫌いです。
そして、大好きなヒマラヤですが、一年に一度、一月足らずの滞在が我慢の限界だと思っています。

そうなんです・・・ネパールに居ると言う事は、我慢比べのようなもので、忍耐や気力、それなりの体力と、免疫力の強さを要求されます。

どちらかと言うと、楽しいよりも辛かったら苦痛だったり、それらが後になって良い思い出になる一風変わった旅が味わえる・・・それがネパール、ヒマラヤ方面だと思っていますが。



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