さて、成都市内を駆け足で見流し、ホテルへ行ってもらった。
運転手の女性は「ホテル」と言う言葉だけで状況を理解し、言葉の通じない相手との息苦しさから解放される喜びを満面の笑みで表現して頷いた。
車が止まったホテルは中々立派でボーイが飛んで来て荷物を運んでくれた。
日本で言うと都市型の中級程度のビジネスホテル風のロビーと受付であったが、制服を着たスタッフは数が多く、ああ、中国ではそこそこの格のホテルなのかなと思わせる雰囲気も在った。
チェックインは聴き取り易い英語で、インターネットからの予約も支払済である事の確認も容易だった。
しかし、前日の上海のホテルと同様に200元のデポジットは必要だった。
中国紙幣は持っていないと言うとドルでも円でも良いと言い、預かった札をそのまま返却するからと、札のナンバーを預かり証に記入していた。
部屋は12階で陽当たりも眺めも良く、何より静かなのが嬉しかった。
昨夜の上海の空港ホテルは窓も無い殺風景な寝るだけの部屋だったが、ここは解放感があって寛げた。
早速シャワーを浴び、未だ陽が当たっていたので薄手の物なら乾くかと思い下着と靴下を洗濯した。
お湯の出は申し分無く、勢いも温度も満足だったが、やはり湯船は無かった。
二人分整えてあった石けんやシャンプーをこれからのネパールの旅の為にと頂いた。
バスローブを羽織り無料で置かれているコーヒーを飲み外を見渡すと、道路を挟んだ斜向いのゲートに「中国女鞋之都」と言う文字が目に入った。
そして、良く見れば、周囲のビルの一階の小売店は全部婦人靴屋ではないか。
私はその昔し靴に関連した業種に従事した事も有って興味が湧いた。
早速服を着替え外に出てみた。
そうか 女靴の都なのか と読めたが
5階建てくらいのビルが丸ごと女鞋屋
紙型や金型はブランド物の流用か?5000円くらい
写真を拡大すると日本語の文字が読めます、が
このバイクのセンス 中国の感覚は最早侮れません
街で見掛けたスクーターも総て動力は電気でした
大きなビルが丸ごと婦人靴屋の集まりと言うのは日本にも無いと思う。
何店舗在るのか数える気にも成らない程、大小の売り場が在って、丁度今が売り時の商品であるブーツを中心に展示されていた。
うわっ・・・デザインも物も良いけど値段も良いな、俺でも高いと思うんだが、今の中国の相場はこうなのか?と、唸ってしまった。
その後、上の方の階へ行ってみると男物の靴、スニーカーやアウトドアファッションの店が在ったが、価格的には日本の方が安いかもしれないと思う程で面食らった。
中国=安物の時代はとっくに終わっているのか?そこまで認識を変えなくてはならないのかと複雑な思いでビルを出た。
隣のビルのショーウィンドーも総て靴関係だった。
そして、店の人の物なのか、店頭には決まってお洒落な電動バイクが停めてあった。
それらのデザインやカラーリングを見ても、日本よりも個性的だよな、と、唸ってしまった。
私は中国の現実と言うパンチを喰らって目眩がしていた。
私の知る中国はファッションやデザインなどはコピーや模造で背伸びしつつ、先を行く日本や欧米を追いかけるものだった。
しかし目の前の中国は、電動バイクのペインティングや靴のデザインも十分に独立した個性を持っているじゃないか。
これは、駆け足で半端に眺めただけでは済まされないな。
そうだな、中国をじっくり攻めてみなくては気が済まなくなったと私は思った。
来年、良い季節を選んでまた来よう。
うん、パンダの里も見なくては、と、緩く誓ったのだった。
・・・追記・・・
泊まったホテルの前の小さなコンビニで缶ビールと中国のクッキーやドライフルーツを買った。
若い男性は店主なのか、日本人だと知っても驚きもせずに簡単な英語で応対した。
その態度には日本人にたする偏見や屈託も無く自然だった。
ホテルのレストランで夕食を食べた。
レストラン無いの若い女性達は片言以下の英語しか話せなかったが、会計の時に、中国へ来てくれてありがとう、日本人を歓迎しますと素敵な笑顔で語ってくれた。
私はあの笑顔一つで十分中国を好きになるのだった。
運転手の女性は「ホテル」と言う言葉だけで状況を理解し、言葉の通じない相手との息苦しさから解放される喜びを満面の笑みで表現して頷いた。
車が止まったホテルは中々立派でボーイが飛んで来て荷物を運んでくれた。
日本で言うと都市型の中級程度のビジネスホテル風のロビーと受付であったが、制服を着たスタッフは数が多く、ああ、中国ではそこそこの格のホテルなのかなと思わせる雰囲気も在った。
チェックインは聴き取り易い英語で、インターネットからの予約も支払済である事の確認も容易だった。
しかし、前日の上海のホテルと同様に200元のデポジットは必要だった。
中国紙幣は持っていないと言うとドルでも円でも良いと言い、預かった札をそのまま返却するからと、札のナンバーを預かり証に記入していた。
部屋は12階で陽当たりも眺めも良く、何より静かなのが嬉しかった。
昨夜の上海の空港ホテルは窓も無い殺風景な寝るだけの部屋だったが、ここは解放感があって寛げた。
早速シャワーを浴び、未だ陽が当たっていたので薄手の物なら乾くかと思い下着と靴下を洗濯した。
お湯の出は申し分無く、勢いも温度も満足だったが、やはり湯船は無かった。
二人分整えてあった石けんやシャンプーをこれからのネパールの旅の為にと頂いた。
バスローブを羽織り無料で置かれているコーヒーを飲み外を見渡すと、道路を挟んだ斜向いのゲートに「中国女鞋之都」と言う文字が目に入った。
そして、良く見れば、周囲のビルの一階の小売店は全部婦人靴屋ではないか。
私はその昔し靴に関連した業種に従事した事も有って興味が湧いた。
早速服を着替え外に出てみた。
そうか 女靴の都なのか と読めたが
5階建てくらいのビルが丸ごと女鞋屋
紙型や金型はブランド物の流用か?5000円くらい
写真を拡大すると日本語の文字が読めます、が
このバイクのセンス 中国の感覚は最早侮れません
街で見掛けたスクーターも総て動力は電気でした
大きなビルが丸ごと婦人靴屋の集まりと言うのは日本にも無いと思う。
何店舗在るのか数える気にも成らない程、大小の売り場が在って、丁度今が売り時の商品であるブーツを中心に展示されていた。
うわっ・・・デザインも物も良いけど値段も良いな、俺でも高いと思うんだが、今の中国の相場はこうなのか?と、唸ってしまった。
その後、上の方の階へ行ってみると男物の靴、スニーカーやアウトドアファッションの店が在ったが、価格的には日本の方が安いかもしれないと思う程で面食らった。
中国=安物の時代はとっくに終わっているのか?そこまで認識を変えなくてはならないのかと複雑な思いでビルを出た。
隣のビルのショーウィンドーも総て靴関係だった。
そして、店の人の物なのか、店頭には決まってお洒落な電動バイクが停めてあった。
それらのデザインやカラーリングを見ても、日本よりも個性的だよな、と、唸ってしまった。
私は中国の現実と言うパンチを喰らって目眩がしていた。
私の知る中国はファッションやデザインなどはコピーや模造で背伸びしつつ、先を行く日本や欧米を追いかけるものだった。
しかし目の前の中国は、電動バイクのペインティングや靴のデザインも十分に独立した個性を持っているじゃないか。
これは、駆け足で半端に眺めただけでは済まされないな。
そうだな、中国をじっくり攻めてみなくては気が済まなくなったと私は思った。
来年、良い季節を選んでまた来よう。
うん、パンダの里も見なくては、と、緩く誓ったのだった。
・・・追記・・・
泊まったホテルの前の小さなコンビニで缶ビールと中国のクッキーやドライフルーツを買った。
若い男性は店主なのか、日本人だと知っても驚きもせずに簡単な英語で応対した。
その態度には日本人にたする偏見や屈託も無く自然だった。
ホテルのレストランで夕食を食べた。
レストラン無いの若い女性達は片言以下の英語しか話せなかったが、会計の時に、中国へ来てくれてありがとう、日本人を歓迎しますと素敵な笑顔で語ってくれた。
私はあの笑顔一つで十分中国を好きになるのだった。