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T-REX TOYS ノンスケール 可変ガルビオン(ガレージキット)

2011年01月31日 | Weblog


以前一度簡単にだけ紹介しておりましたが
T-REX TOYSさんの(ほぼ)完全変形ガルビオンのガレージキットです。
ワンダーフェスティバル2010夏に発売されたのですが
今度のWF2011冬に、改良を加えられver1.5として再販されるそうなので
再度、今回は詳しく紹介していきます。
ご購入の参考になれば幸いです。

T-REX TOYS(http://maruta.be/trextoys)
とは、やまとのマクロスシリーズなどの原形を手掛けられております
株式会社T-REXさんのスタッフが
課外活動としてイベント出品されているところでして
ゼントラーディ兵やオモロイド、軟質樹脂まで使った可動巨神ゴーグなど
商業ではお目にかかれない、非常に趣味に走ったアイテムを
玩具業界で培われた技術で立体化されているのですからたまりません。
このガルビオンの設計は、過去にはビーグルのモスピーダや
やまとのモトスレイヴを手掛けられた『まえちん』氏ということで
うちのサイト的にも注目のアイテムでした。

この可変ガルビオンは、ガレージキットと言うよりトイといったアプローチで
ネジやワッシャーでの組み立てが中心となっています。
そして、カラーレジンでかなりの色分けがされていますので
今回紹介するものは、友人に「形成色を活かしたまま
最低限の塗装で」とお願いして仕上げて頂きました。

ネジ等と手首(コトブキヤの丸指ハンド使用)は別売りです。

恐らく現時点で宇宙一カッコイイ可変ガルビオン。
どこかの玩具メーカーがこの設計で完成品発売してくれないかしら。
マクロス艦みたいに受注ガレキとしてでもいい……





■サーカスⅠ

このガルビオンが素晴らしいのは、第一に
サーカスⅠとガルビオン、両形態がまったく破綻なく美しいと言う事。
当HPではトイコー版やスーパーロボカー版、プラモデルなど
色々なガルビオンを紹介してきましたが
どれもその複雑な変形機構の為、どちらかの形態の
プロポーションが崩れてしまったり、完全変形できなかったりしました。
それをプロの方が、現代の技術で挑むとこうなるという。
恐るべし、現代の技術力。

パーツ分けも半端なく
かなり塗装しやすい構成になっています。
サイドの『CIRCUS-1』の文字はデカールとシールが付属。
好きな方を選択できます。





■脚部、フロントの変形

それでは、ガルビオンに変形開始。
脚部は、腿が脛に収納されるのではなく
内側に折り曲げられるようになっています。

ガルビオンの変形は、伸縮箇所が多く
それがプロポーションの破綻につながっていたのですが
このキットは、その伸縮を最低限にして
別の機構を使う事でそれを防止しています。

ボンネットが移動、フロントガラスを隠します。
この機構もプラモデルなら伸縮式のアームでしたが
このキットではシャフトで折り畳むことで移動を再現。
地味ながらなかなか面白いギミックです。





■脚部の変形、固定

脚部を回転。膝関節をスライドさせると
その差分で足首が伸びて、つま先の回転と変形が可能になります。

で、ここが玩具的アプローチなのですが、
この伸縮のロックは、脛の『C-1』と書かれているパーツ。
これを持ち上げてやるとロックが外れ、足のスライドが可能となり
元に戻すと固定されるのです。

これで、変形させても勝手に足が縮んでしまうようなことはありません。





■腕の収納

車体下部から腕を引き出します。

腕も本来なら伸縮式なのですが、そうするとガルビオン形態では短く
不格好になってしまいます。
なので、このT-REX版では、腕アーマーが上腕へスライドし
手首部分を折り曲げて収納しているのです。





■胸ブロックの変形

まず腹ブロックを前に引き出し、胸部内側に畳まれている頭部を起こします。

続いて、胸ブロックを回転させます。
胸ブロックを回転させると、連動して腰アーマーの幅が狭まって
ガルビオン形態の位置に収まります。

腕は設定では黒いレールを滑ってくる無茶仕様なのですが
このキットでは、レールでない部分をヒンジに見立てて
その移動を再現しています。





■タイヤカバーと肩ブロック

サーカスⅠのロゴが入った部分の装甲が一度横に開き
回転して移動。タイヤカバーとなります。

で、その空いた部分に肩ブロックが入るという。

確かに設定のままだと、後ろに飛び出すか
肩にめり込むかしてしまいますよね、このパーツ。
このキットオリジナルですが、移動した装甲ををタイヤカバーに見立てるなんて
メカ好きの心をくすぐりますよね(゜▽゜)





■腕の変形

前述の腕部分のアーマーの移動。
曲がっている手首を水平に伸ばします。
そうすることで、上腕に来ている腕アーマーを下腕に移動できるようになります。
そうやって手首ブロックを収納したら変形完了。





■ガルビオン形態

変形するとは思えないほどまとまったガルビオン形態。
しかしver.1.5ではここからさらに腕を長くして
プロポーションが良くするそうですから、どこまでこだわるというのか。

あと、このキットでは足関節が緩く、自立は難しかったので
熱収縮チューブをポリキャップ代わりに入れて立てるようにしているのですが
そうした報告を受けて、ver1.5では関節の渋みも改善される様子。

ここまで書いたから冬発売のver.1.5情報をまとめてしまおう。
1.5ではそうした本体の改良の他、ブーストマグナムとシールドが付属。
しかもそれらはサーカスⅠ形態でも収納できると言うことなのです(!)
無宇と麻矢のミニフィギュアも付きます。

しかし本キットしか持っていない方にも朗報。
ブーストマグナムとシールド、ミニフィギュアのみの『武器セット』も
別途発売されるとのこと。
ただ、こちらはサーカスⅠ形態で収納できるかは不明。





■マイクロミサイルと可動

変形をこなしながらも可動にもギリギリまで挑戦されています。
特にガルビオン最大の問題である股関節は、腰装甲の下に
別途前後左右に可動出来る関節があります。
それでも流石に前後はこれくらいが限界ですが。
その他はデザイン上腰が回らないほかは問題なく可動します。

そしてガルビオン形態でのギミックとして、OPでも印象的な
マイクロミサイル部が開閉。
初期ガルビオン唯一の飛び道具ですな。





■フェイスガード開閉

続いて、超細かい部分ですが、フェイスガードも閉じる事が出来ます。
写真では忘れていましたが、頭部のカメラも収納可能なので
顔だけ攻速形態にもなります。
(さすがにつま先のウイングは出ませんが)





■脚部ブースター展開

他にも脚部のブースターが展開可能だったり。
可能なギミックはすべて盛り込まれている印象。





■ウイング展開

ガルビオンの初期必殺技と言えばこれ。
ガルビオンキックだ!(きっとそんな名前じゃない

と言うわけで、背中のウイングも展開出来ます。





■ガルビオン大集合の図

こんなすごいガルビオンが手に入るのだから良い時代になったものです。
といいつつ、冬のWFも争奪戦なんだろうなあ。
前回は三分で完売だったそうですし。

現時点の最新のガルビオン、歴代のガルビオンと並べてみたりして。
玩具化に恵まれない作品だったので、どれも入手困難なのが惜しまれますが
このデザインのカッコよさ、変形の面白さは現代でも通用すると思うのです。

今回紹介した可変ガルビオンの製作者様による紹介はこちら
http://www.fg-site.net/products/66248

また、今回のワンフェスでは、ミニカーとポピニカに合わせたサイズの
サーカスⅠも発売されるとの事。
http://www.fg-site.net/products/102976

ver.1.5とこの親子サーカスⅠが手に入れば
親子孫と三世代サイズのサーカスⅠが並べられる事になりますな。じゅるり。
ガルビオンファンでイベント行かれる方なら要チェックです。

マーク SUPERロボCAR モンティカルロ(ゼクター)

2011年01月18日 | Weblog


マーク社のスーパーロボカーでは以前、インディを紹介しておりましたが
今回は同シリーズのモンティカルロです。
モンティカルロ?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが
このシリーズ、玩具未発売に終わった『超攻速ガルビオン』のチープトイの
金型流用アイテムらしく
インディはガルビオンでしたが、このモンティカルロはガルビオンⅡことゼクター。
カーモードからロボットモードに変形できる
唯一の可変ゼクターとなります。

スーパーロボCARは食玩にも金型流用され
『スーパーマシーン』としても発売されたのですが
このモンティカルロだけはラインナップされず。
その理由は恐らく複雑な変形パターンにあります。





■モンティカルロ・スーパーカーモード

スーパーカー形態のモンティカルロ。
ゼクターがそうであったように、実車であるスーパーカーの
ベクターを元デザインとしたフロントが特徴的です。





■ロボットモードへ変形

複数持ってると変形説明写真が楽だ(笑
と言うわけで右→左と見て下さい。

フロントの左右を回転させると、一軸が斜めに切り取られているため
左右に開く形になります。
リアを伸ばし、リアウイングを畳みます。
カウル部を一度上に開きます。
(右写真)

リア部を180度回転させます。
腕を伸ばして拳を内側から引き出します。
この腕を伸ばす機構なのですが、伸縮型ではなくクランク式になっており
クランクを伸ばす→腕が伸びる→そのままクランクを外側に持っていき、肩を横にせり出させる
という、これまたアイディアものの作りになっています。
ここが結構タイトなので、食玩への移植が出来なかったのでしょう。

エンジンを回転させ、胸に持っていきます。
連動して頭部が現れます。
カウル部を元に戻して変形完了。
(左写真)

作品を見ている時は分かりませんでしたが
ゼクターのコクピットがなぜ頭部にあったのか
こうして玩具を変形させてみると、搭乗位置の移動がよくわかります。





■モンティカルロ・ロボットモード

モンティカルロのロボットモード。
頭部はインディと同じく、ゼクターのものから
二つ目のスーパーロボットフェイスに変更されています。
プラモのゼクター3タイプから頭部を持ってきたら似合うかしら。

本来はライフルが付属するのですが、うちのは欠品のものばかり。

関節は、股関節と肩。
特に肩は、左右に開くだけでなく、前後への回転軸も用意されています。
ただ股関節が弱いので、ロボットにしておくとすぐ倒れてしまうのが難。

脚部やボディの芯はほぼダイキャストで
小さいながらも手ごたえはずっしり。
本当、この仕様でガルビオン玩具が欲しかった……





■インディとの比較

同シリーズのインディ(ガルビオン)との比較。
モンティカルロの方が少し大きく見えます。
この豪華仕様の為か、シリーズではどうやらインディではなく
モンティカルロが主役と言った扱いのよう。
シリーズナンバリングもガルビオンを差し置いて『1』です。





■劇中サイズ比から考えると

作中を見ると、ゼクターはガルビオンよりかなり小さい機体である事が分かります。
つうかガルビオンが車にしては大き過ぎるのですが。

で、このモンティカルロはスーパーロボカーでは大きめのサイズなので
こうして1/48のガルビオンやサーカスⅠと並べるのが
スケール的に正しい気がします。

そして、1/48ガルビオンとスケールが合うと言う事は……ゴクリ……





■なんちゃってロードファイヤー

イマイ可変ガルビオンと合体!
なんちゃってロードファイヤー(劇中未登場の合体形態)に!

まあウエポンブースターがないからあくまでなんちゃって状態で
変形途中のモンティカルロの上にロードアタッカーを乗っけただけなのですが。

しかしこれでもまだモンティカルロ大きすぎるのか。
1/48だとゼクターってもっと小さいんですねえ。

ミクロマン ミクロガンダー3

2011年01月09日 | Weblog


ミクロマンの中でもニューミクロマン期と呼ばれる80年代のシリーズは
ガンダムやマクロス等の影響を受け、ロボットやパワードスーツが
多く発売されました。
今回はその初期フラッグアイテム……の割には影が薄い
と言うかあまり数を見ない、ミクロガンダー3を紹介。

一応ミクロロボットシリーズと同時に発売されていたのですが
何故かこいつはミクロロボットに分類されません。
ミクロロボットはあくまでミクロマンと同程度の
サイズのロボを示していて、このように合体前はメカ
合体後はミクロサイズでないものは入らないと言う事なのかもしれません。

それでもこのミクロガンダー3、ミクロロボットシリーズと合体することも出来る
ミクロロボットを語る上で外せないアイテムなのです。





■マグマガンダー、コスモガンダー、アースガンダー

ミクロガンダー3は三機のマシンから構成される合体ロボなのです。
写真左からマグマガンダー、コスモガンダー、アースガンダー。
分箱での販売もありました。

(ちなみに写真のミクロマンは付属のものではありません。本来は
マグマ=カムイ、コスモ=キルク、アース=クレオが付属。
ミクロガンダーのセット箱の場合はカムイのみ付いてます)

発売時期によるのかもしれませんが、私が手に入れたものだと
セット箱版の車輪は赤いプラ、分箱のはメタル製と言う違いも見られました。

どのマシンにもミクロマンが搭乗できます。
アースガンダーはシートに座る形、マグマ、コスモは背中のジョイントを使って
接合する形で固定します。





■ミクロロボットと合体

そして各マシンはミクロロボット1、2、3(別売り)と合体して強化されます。
マグマガンダーにはミクロロボット3、ドリルが4つになります。
コスモガンダーにはミクロロボット2が機首にドッキング。
アースガンダーにはミクロロボット1、機銃が装備されます。

すでにHPでも紹介しているミクロロボット1、2、3ですが
合体用ジョイントなど何もなく
またムックなどでも合体形態が紹介されていなかったので
どうやって取り付くのか長い間疑問でした。
しかし合体させてみると、これがピッタリはまる。
むしろシルエット的に、合体していないと物足りないくらい。
出来れば揃えて手に入れておきたいアイテムです。





■マグマガンダーの変形

それでは合体パターン。
まずはマグマガンダーから。

機首のドリルユニットを取り外します。
背もたれを倒して、左右のウイングを閉じます。
ウイングは胸の装甲になります。

機体後方から頭部を引き出します。





■コスモガンダーの変形

コスモガンダーも、機首をまず取り外します。

肩ユニットを左右に開き、腕を回します。

ウイングを回転しながら後方に折り畳みます。





■アースガンダーの変形

アースガンダーのキャタピラを左右に展開しロックを解除
コクピットブロックを切り離します。

そのままキャタピラ部を開きつつ後方に回します。
つま先を立てれば合体準備完了。





■合体、ミクロガンダー3

マグマガンダーの背面にコスモガンダーを取り付け
腕(肩)で左右から固定します。

アースガンダーを腰部に差し込んで合体完了。





■ミクロガンダー3

完成、ミクロガンダー3!

アースガンダーのウイングが胸になるギミックや
コスモガンダーの翼を取り外すことなくワンピース変形で反転させる設計など
見た目単純そうでなかなか凝っているのは流石変形合体の80年代玩具と
言ったところでしょうか。

しかしデザインはまったく80年代に見えない古臭さなのはご愛敬。





■ガンダーマシンの合体

各マシンの余剰パーツも余剰のままでは終わりません。

マグマのドリルにアースのコクピットブロックを差し込み
コスモの機首の上に乗せるようにして合体させると……





■ガンダーマシン

ミクロマンが搭乗できる小型機『ガンダーマシン』が完成します。
ミクロマンもこれで一緒に戦えるというものです。





■残りの二人は……

しかし残り二人のミクロマンはどうなってしまうのか。

「ダイジョウブ、ボクノテニノリナヨ」

「手っていうか……これって盾にされてねえ?」

一応、ミクロガンダーの腕にジョイントがあって、二人乗せられたりするんですがね。
見た目はちょっとアレですが。





■ミクロガンダーと仲間達

三機合体ロボにミクロマン三体
さらにミクロロボットが三機。
ニューミクロマンの初期のメインメカだけあって、これでもかと言うくらい連動してくれます。
しかし子供のお小遣いでこれを集めるのは大変だっただろう……
今手に入れるのはもっと大変ですが(;´д⊂