タカトクの罠と言えば、謎変形とDX表記。
タカトクには、本編とまったく違う変形パターンで
なんだか分からないオリジナル形態になる合金玩具が多く存在し
しかもそれにも『DX』と表記をつけるから
大箱と間違えて購入→子供が泣く、なんて悲劇が
当時はあったのではないかと想像したり。
実際、ハイパーホビーの初期の方で庵野監督に
『ビッグダイエックスのDXあげるからサイン下さい!』と言ってきたファンが
持ってきたのがDX電撃合身ではなく謎変形DXだったことがありました。
あれを受け取った庵野監督はどういう気持ちだったのだろう。
このバクシンガーDXも、確かにバイクに変形するのですが
分離するのではなく単体で一つの超未来バイクなる形態に。
パッケージ裏には分離時のバイクのセルが描かれているあたり
客を騙す気満々な気がします。
しかしバイク可変スキーとしてはおさえておかねば、と思って購入しました。
それに
玩具収集も長くなってくるとこういう邪道になんとも言えぬ
魅力を感じるようになってきたりもするもので。
実際、ブライガーバトルアクションの足のギミックなんかものすごいし
(何で基地に変形するのかとかつっこみたいところは多いが)
Xファイターはかっこいいし
三冠王とかも、オリジナル形態だけに変形パターンが気になったり。
今回はそういう魅力が分かる人の為の紹介です。
あ、ネタとして笑ってくれてももちろん結構ですヨー
ちなみにこの玩具、謎変形のくせにパッケージが二種類あり
これより大箱のバージョンは、バクシンガー自体は変わらないものの
搭乗者五人の塩ビ人形入りのカプセルが付属します。
■バクシンガー形態
まずバクシンガー形態。
当時の玩具らしく合金部分が多く、ずっしり重いです。
武器はバクソードが付属。
定番のロケットパンチ、背中のミサイルがスプリングで発射できます。
肘、肩が可動。
プロポーションは割と手堅いのではないでしょうか。
■バイク形態に変形
それではシンクロン合身……ではなくシンクロン変形だ!
拳、背中のミサイルを取り外します。
胸のエンブレムを回転し上下逆さにします。
腕をバンザイさせて、胸の前方に肩関節ごとスライドさせます。
■脚部の変形
脚部はいわゆるダイデンジン変形。
と言って今どきの人に通じるのかどうか。
一度下に引き出して、クランク機構的にサイド上部に移動させます。
タカトクの謎変形は本当にこのギミック好きよね。
■タイヤ展開&バーツ取り付け
写真は裏から見た図。
足の裏にあるボタンを押すと、腿からパシャッと後輪が飛び出します。
先程外していたミサイルを、足の左右側面に取り付けます。
別パーツの前輪、後部シートを差し込めば変形完了。
■超未来バイク……?
超未来バイク(パッケージより)形態。
超未来バイク……?!
三輪なのはいいとして、シートが五つもあります。
これ本当にバイクなんでしょうか。
確かにレップーンも三輪だったし
こんな感じのシルエットではありましたが。
そもそも超未来バイクとは何なのか。
未来ではすでにバイクの定義が異なっているのかもしれません。
何気に前輪にダンパーが再現されており
力をかけると車体が沈みます。
■乗せてみた
本当、どうやって乗るんだろうと
頑張ってミクロマンとかを五人乗せてみました。
……前の二人が馬車馬の様です。
後ろの連中はふんぞり返ったリラックススタイルですし
何と言うか北斗の拳の世界です。
超未来と言うよりもはや世紀末バイク。
■バクシンガー・サイズ比較
サイズ比較として、DX爆走合身、群雄動と並べてみました。
一番小さいのが群雄。大きいのが爆走合身。
DX超変形は丁度その中間くらいです。
群雄合のバクシンガーはぽしゃってしまったのか……
あのシリーズも余剰パーツが多くてアレではありましたが
今の技術で合体するバクシンガーが見てみたくもあったのですが。
ガチで取り組むならレップーンの変形がかなり難しそうですよねえ。
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