ある日、興福寺からこのような内容の往復ハガキが届いた。
興福寺の中心伽藍となる中金堂落慶法要の参加の有無の連絡。
興福寺は生まれてから毎年参拝してるけど、
関係者に知り合いは居ないし、ビッグマネーを寄進している訳でも無い。
うーん、何でやろ?
デジタルのHDでは無くアナログのフロッピーディスク並みの、
私の記憶力を辿ると、中金堂の瓦を寄進したことを思い出した。
あの瓦は千円と超リーズナブルな値段で瓦を寄進出来たんよね。
その時に名前と住所を寄進帳に書いたわ。
数年前の事だったからすっかり忘れていたよ。(^^;
それにしても、たった千円で法要に参加させてくれるとは、
興福寺も太っ腹ですね。(^^
まぁ、大勢の方に参加してもらった方が華やかだからね。
【中金堂】
そんな訳で受付を済ませ会場入り。
私のような瓦寄進者の他に、茶道、華道の関係者、
その他いろいろな方々が参加されているようです。
10時に始まり導師や式衆が入場。
導師の中に一人だけ白人が居て驚いた。
屋根にある鴟尾の除幕。
外観から判断すると東大寺の大仏殿に該当するのが、
この中金堂なんだろうね。
屋根から散華が撒かれていましたが、
私の席までは届かず。(泣)
大型モニターを見ると五重塔からも撒かれている。
画像はネットで拾ったものですが、
めちゃくちゃ羨ましい。
五重塔に登れるのは大変貴重な経験ですから。
続いて観世流シテ方の浅見真州師による「翁」が舞われました。
「翁」は天下泰平、国土安穏を祈る儀礼曲。
シテ方とは能楽における演者集団とのこと。
現在、能のシテ方には五つの流儀(観世、金春、宝生、金剛、喜多)があり、
喜多流以外の四流は能の大成以前からあった猿楽座の一つである、
大和猿楽四座の名残です。
それぞれ600年以上の歴史があります。
【献華】
次期家元である池坊専好尼による献華。
【献茶】
献華と同時に武者小路千家15代家元後嗣である千宗屋による献茶。
その後、東大寺長老の唄匿、興福寺多川貫首の再建落慶奉告分、
東大寺狭川別当の慶讃文、文化庁の祝辞、舞楽、読経、回向文、
多川貫首のご挨拶と続く。
最後は近鉄の社長やら国会議員の高市早苗等が焼香して終了。
ここまでみっちり2時間かかりましたが、
全く苦痛ではありませんでした。
このような歴史的な法要の初日に参加出来て光栄です。
【中金堂】
法要が終了すると中金堂の中に入れるとのこと。
さすがに今日は無理だろうと思っていたから、
これは嬉しい誤算です。(^^
しかし一斉に中金堂に殺到するもんだから大渋滞。
しかも中金堂に入る手前の階段が結構急だから危なかったよ。
【釈迦如来】
中金堂御本尊の釈迦如来です。
堂内は案外サッパリとした感じで、
薬師寺の金堂のような雰囲気でしたね。
【五重塔・東金堂】
【散華】
お土産でいただきました。
【パンフレット】
写真付きで充実したもので、
こちらも無料でいただきました。
これにて本日の落慶法要全て終了。
301年振りに再建された中金堂は興福寺の中心となる伽藍です。
興福寺は五重塔や阿修羅像は余りにも有名ですが、
中心伽藍は存在していませんでした。
南円堂や東金堂では中心伽藍には成りえて無かったですから。
あとは山門があれば完璧なんですけどね。
御朱印は余りの行列に断念。
次回参拝した時は中金堂の御朱印をいただくことにしよう。
コメント有難うございます。
作者の方でしょうか。
このウェブ小説は読んだことがありませんので、
これから読ませていただきますね。
読み通すには一頑張りが必要かも。
読めば日本史の盲点に気付くでしょう。
ネット小説も面白いです。