ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

衆院選 夢も希望もない

2017-10-16 13:46:38 | 日記
衆院選の投票日がいよいよ6日後に迫り、選挙戦も終盤に差しかかってきた。
有権者の投票動向が気になるところである。次のようなネット記事を見かけた。

毎日新聞が13~15日に実施した特別世論調査で、衆院選後も安倍晋三首
相が首相を続けた方がよいと思うかを聞いたところ、「よいとは思わない」
が47%で、「よいと思う」の37%を上回った。今回の情勢調査で自民党
は300議席を超える可能性があるという結果が出たが、首相の人気とは必
ずしも合致していない。
                      (毎日新聞 10月16日配信)

この記事からすれば、有権者の大半は自民党政権の存続を望むものの、安倍
首相の続投は望んでいない、ということになる。

有権者はなぜ安倍首相の続投を望まないのか。推察するに、それは、安倍首
相の北朝鮮に対する姿勢が、戦争という「国難」を引き起こすのではないか、
と危惧の念を与えるからである。別筋の報道によれば、アメリカは最近、
(どこまでがトランプ大統領の意思なのか分からないが)北朝鮮に対して、
軍事的圧力よりも対話で臨む方向へと方針を転換したという。それに対し
て、我がアベ政権は、ひたすら「圧力を!圧力を!」の一点張りなのだ。飛
んで火に入る夏の虫。戦争に向かってまっしぐらに猪突猛進するこの独裁政
権は、平穏な生活を望む有権者国民に、言い知れぬ不安をいだかせる。

そういうことを考えれば、いっそ立憲民主党に政権を、と行きたいところ
だが、こちらのトップは枝野さん。枝野さんといえば、旧民主党が政権を
とった時、そして大失態をやらかした時に、中枢にいた人物で、鳩山由
紀夫首相の首相補佐官だった人である。それから1年後、東関東大震災の
時には、菅内閣の官房長官としてテレビに出突っ張りだったことが記憶に
残っている。要するに、枝野さんは、政権を担って特段の実績をあげたこ
とがない人物だから、今この人に政権を委ねるのもちょっとなあ、という
ことなのである。

今、有権者の前にあるのは、(戦争に向かって)やる気満々の安倍政権か、
外交手腕が未知数の立憲民主党政権か、の選択肢である。そのいずれも論外
となれば、残るのは、「アベ抜きの自民党政権」という選択肢だろう。きょ
うの毎日新聞の報道は、有権者の大半がこの第三の選択肢に向かいつつある
ことの証左だと言えるかも知れない。

では、「アベ抜きの自民党」で、だれが首相を務めるのか。これもなおざり
にできない大きな問題である。石破茂・元幹事長の名前が浮かぶが、この人
も、アベ批判勢力の筆頭として知られるものの、どういう外交が期待できる
のか、未知数の部分が多くて心許ない。軍事オタクだというから、この人も
戦争をしたがっているのだろうか。それとも、軍事オタクとして、戦争の悲
惨さを知悉しているゆえに、戦争は避けたいと考えているのだろうか。Wiki-
pedia で調べても、この人は外交に関して「硬軟織り交ぜた見解」の持ち主で
あるようで、その具体的な方策はいまいちよく分からない。

いずれにしても、これといった選択肢の不在が、今回の衆院選の特徴だと言
えるだろう。かといって、この6日間でアッと驚くサプライズが起こる兆候
もなし、味も素っ気もない、夢も希望もない選挙である。
コメント
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