ゆきちゃん通信++日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日を
母親(tomi)の目を通してお伝えします。

薄情者

2002年06月25日 | ゆきちゃんの日記
土曜の昼下がり、
由紀子はパソコンでキャラクターのHPの巡回中でした。

まーまーと私は暇をもてあまし
2人でふざけ合いをしていました。


身体のでかいまーまーにちょっかい出しすぎて

私は腕を下敷きにされ動きが取れなくなりました。

「ゆきちゃん!たすけて!!」

私が必死に叫んでいるのに、
由紀子は振り向きもしません。

「ゆきちゃん!!お願い助けて!!由紀子!!!」

本当に痛いのでさらに大きな声で助けを求めました。

すると、やっと席を立った由紀子・・・。  


「たすけ・・・・・」( ̄o ̄;)

・・・・・・・・・・・・!


なんと、由紀子はそのまま台所へ。

冷蔵庫から氷を取って口に入れて、
部屋を出ていきました。

それを見てまーまーは大笑い!


でも、腕はそのまま下敷きです。

「痛いよ~!ごめん!ゆるして!」

そう懇願している所へ由紀子が戻ってきました。

やっと助ける気になったのね?


でも、苦しんでいる私に由紀子が言った言葉は

「セサミストリートは何時から?」


が~~~ん!!!!!Σ( ̄[] ̄;)!ホエー!!


私がもしここで本当に何かの下敷きになっても
由紀子はたすけてくれないよねぇ・・・。

薄情者!!


=END=
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買い物学習 ― 由紀子のつぶやき編 ―

2002年06月19日 | ゆきちゃんの日記
買い物学習にいきました。

とし先生や3組のお友だちは学校でお勉強だけど、
私はまさ子先生とサティでお勉強よ!
(*^^*) 

でも、これもなかなか大変なのよね・・・。
お母さんから頼まれた物を
一人でちゃんと買わなくちゃいけないの・・・。

                  
    植物〇語のボディソープの
   詰め替え用を買ってきてください。
                お母さん


洗剤は任せてちょうだい。
どこに何があるのかはちゃんとチェック済み!
おやつも買っていいって言われたから
ポテトチップスにしちゃったわ、
それも大きいやつ!
(⌒~⌒)ニンマリ

でもさ、私、一人でお買い物なんてしたことないし、
これからどうするんだっけ?

「ここかな?ポイント5倍?・・・なんじゃ? 
私、カードなんて持って来てないわよ!」




552円?!

100円玉が5個と
10円玉が5個と
1円玉が2個。

いっぱい財布から出さなくちゃいけないんだもん・・・。
もう大変よ!

すっごく緊張したけど、
お店の人がやさしかったから
何とかちゃんと払えたわ!

「え~っと!ボディソープとポテトチップス・・・。
これでよし!」




バスに乗ってお買い物に来るって楽しいわ!
今度はお母さんも連れてきてあげよう・・・。

でも、お腹すいたなぁ・・・。
このおやつ・・・学校で食べるのかな?
給食はなんだったけ?



 
あーつかれた!
学校に着いたら給食かと思ったのに
お金のお勉強なんだって・・・。

先生!
ねむいよー!
おなかすいたよー!






買い物学習の光景です。
写真は担任のまさ子先生にいただきました。

写真を並べているうちに
由紀子のつぶやきが聞こえてきそうな気がしてきました。(笑)


=END=
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小ネタ集

2002年06月14日 | ゆきちゃんの日記
最近の由紀子の小さなエピソードを・・・。

その1、

校外学習の日の事の出来事。

由紀子の下駄箱と担任の雅子先生の下駄箱は
少々離れた所にあります。

雅子先生 「先生は向うの玄関で待っているから
由紀子さんは靴を履いたら来て下さい。」

由紀子 「は~い!」

しかし、待っていても由紀子が来ないので様子を見に行くと・・・。

交流学級の担任のとし先生の腕にすがって、

「雅子先生が来ないの・・・。」

それを見た雅子先生

「え~?!わたしなの?」

ゆきちゃんの「は~い!」ほど、
あてにならない物はありません!(母)


その2

その日はまーまーの18歳の誕生日

とても うれしそうなゆきちゃん。

今日はケーキが食べられるからかな?

さて、いよいよケーキの時間です。

ローソクに火をつけると
何故かケーキのまん前には由紀子が・・・。

まーまー 「これは、まーまーのケーキだから、
      ローソクはまーまーが消すの!」

由紀子  「やーだー!ゆきちゃんが消すの!」

まーまー 「だめー!」 
                 
由紀子  「・・・・・・・・」 
              

そして、まーまーがローソクを吹き消そうとした時、
横からしっかり「ふーっ」と、
消していた由紀子でした。(笑)

まーまーはかなり怒っていましたが、
これは9歳と18歳のけんかです。

ほっておきましょう・・・。


その3

我家の横には高校の校舎があります。

その日、学校から早く帰った由紀子は
キーボードで遊んでいました。

「キ~ンコ~ン・カ~ンコ~ン・キンコンカンコン」

高校から鐘の音が聞こえてきました。

すると由紀子がキーボードで
「キ~ンコ~ン・カ~ンコ~ン・キンコンカンコン」

1音も間違えずに弾いたのです。


もともと、楽譜が読めない由紀子は
知っている音楽を耳で音を拾って弾くのですが・・・。

親バカな母はこれは絶対音階があるのかもしれないと、
密かに思いワクワクした瞬間でした。

でも、ここに書いたら「密かに・・・」ではないか・・・(笑)


=END=
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スイミング

2002年06月08日 | ゆきちゃんの日記
去年の夏から由紀子は水泳を習っています。

島で唯一のスイミングスクールが
ボランティアで障害児に教えてくれるのです。

でも、先生は障害児を教えるのは初めて・・・。

最初はどう扱っていいのかわからなくて恐る恐るだったけど

最近は・・・大きな声で

「由紀子、足が動いていないぞー!」

ふふふ・・・そうそう!

普通の感じでいいんですよ!

(⌒ー⌒)〃ニコッ


さて、習っている方の由紀子ですが、

1時間ほとんど休む事なく泳ぎつづけ、
がんばっています。

去年の今ごろは顔に水がかかるのも怖かったのに、

よかった、よかった!


今日の練習のウォ-ミングアップの時に
ジャンケンゲームをしました。

水の中でジャンケンして勝ったら、
相手の頭を手で押さえて水の中に沈めるのです。

ジャンケンは「チョキ」しか出さない由紀子・・・。

すぐに見抜かれて負けの連続!

そしてとうとう、
負けた途端にその場から逃げ出してしまいました。


「こらー!由紀子~逃げるな!」

先生が怒鳴ると振り向いて
「いやいや!」と首を振った後

自分で自分の頭を押さえて、
水の中へブクブク。。。。。

これには先生も
「自分でやるのか~!」
と大笑いでした。


=END=
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貸してあげる 

2002年06月01日 | ゆきちゃんの日記
夕方、家族が全員そろっている所へ
通販のカタログが届きました。

本が大好きな由紀子は、
家に持ち込まれる本には必ず目を通します。

特にカタログ類は誰よりも早く見たいのです。

でも、今日は出遅れて、
まーまーが先に手にしました。


カタログを開いているまーまーの横に立って

由紀子:「ゆきちゃんに貸してあげる!」

※「貸してあげる」は、「貸してちょうだい」の意味


まーまーは由紀子の反応を楽しみながら 

「や~だ!」


由紀子:「まーまー!ゆきちゃんに〇ッセンを貸してあげる!」



まーまーは意地悪な笑みを浮かべて「貸してあげな~い!」

由紀子:「まーまー!まーまー!いいかげんにしなさい!」


いつも母が由紀子に助け舟を出すときに

「いいかげんに〇〇してあげなさい」

というのを自分で言っているのです。(笑)

セリフを先に言われたので私
は笑って見ていました。

泣き出すのかと、思った瞬間、
くるっと背を向けてどこかへ・・・。

戻ってきた由紀子の手にあったのは
もめる直前までまーまーが勉強していた本!!

由紀子:「まーまー!こっち、貸してあげる!」


家族中が大笑いです。

そうです、まーまーは受験生!

通販のカタログを読んでいる暇など無いのです。


お勉強しましょう・・・。


さすがに、まーまーも反論できず、
カタログを渡して笑いながら退散です。


久々にゆきちゃん、ナイスな勝利!


=END=
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