畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

連載197「遥かなる我が家」(その2)

2019-06-02 04:19:10 | 暮らし

       遥かなる我が家(その2)

 その柿の木が見える庭で、盥の中で水浴をさせてもらい、お湯か水の中で、放尿し笑われた記憶があるのだが、

いくら何でも1歳の頃のことを覚えているはずも無い。


 きっと後年、母か姉たちに聞かされた話が私の記憶として頭の片隅に住み着いたのだろうが、

なんだか水の中にゆらゆらと立ち上がる小便が見えるような思いでさえも。


 その、「坪庭」の前が、家では居間に続いた狭い縁側付きの座敷。(5番目に初めて生まれた男の子として珍しがられ、

抱いて取り合いをした挙句、縁側の外、石の上に落としてしまった事もあったとか)


 ぐるりと右回りに池に続いた細い掘りがあり、家の角にあたる部分近くにグミの木が有り、

卑しい私は赤く熟するのを待ちかねてもぎ取っていた。


         (続く)

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さつま芋植えスタート(その1)

2019-06-02 04:17:47 | 

 今年のさつま芋の植え付けをスタートしました。

早めの朝食の後、一人で芋苗を持って山の畑に行くと、前日の雨のために濡れた畑から水蒸気が昇っていました。

 

 先ずは枯れ木の枝で定規棒を作りマルチにカッターで切れ目を入れます。

これだって決して楽な仕事ではない。畑仕事で腰に負担のかからない仕事なんてありませんから。

 

 持参したさつま芋苗は3箱。

2箱400本は「安納芋」で1箱200本は「黄金千貫」です。

 

 合計600本を一人で植える覚悟で山の畑に来たのでした。

でも、自動車の音に気が付くと、乗用車でスベルべママが援軍に駆けつける姿が。

途中で所用のために帰ったけれども、その手伝いのお陰で午前中に植え終えたのです。

 

 今回のさつま芋苗はネットで注文した九州は宮崎の物で中々良い苗でした。

しかも、律義で10本が輪ゴムで束ねられているのだけれど、数えるとどの束も必ず11本!

 嬉しい悲鳴と言う所で、1畝50数本植えられるから12畝で楽勝と思ったけれども苗が余ってしまった。

600本と言いながら実は一割増の660本あったと言う事で、宮崎日向人の気質の一端に触れた気持ちです。

           (続く)

コメント (2)
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