ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

熱波はいつまで続く

2022年06月30日 | 日記

            キキョウ

 6月30日、都心もついに35度を超えた。尋常ではない。
 暑さを凌ぐにはどうしたら良いか。昔からの方法では、家の中にじっとしていて、出歩かないこと。クーラーのなかった時代でそうだったのだから、エアコン完備の現代なら、いっそう出歩かないこと。
 とは言え、外出しないわけにはいかない。そこでだが、最高気温が30度を超えたら、全国一斉に夏時間を設けて凌いではどうか。
 戦前はいっとき、時間を1時間早めて夏時間としたことがある。8時就業を7時にして、終業を5時から4時にすると言ったように。電力や石油の節約が目的だった。近年も夏時間を設けるとの話があったが、一律の実現には至らなかった。今こそ、その時ではないか、と思う。
 例えば、早朝6時を始業として、お昼を12時〜15時まで延長、この時間を昼寝の時間とし、外の世界を遮断する。そして18時を終業とする8時間労働である。日中の高温の時は、街全体を静かにして休むのである。
 暑さの厳しい沖縄では、特に決まりはないが、実質的にこのような夏時間制度となっていて、昼間は自宅に帰って休養し、夜再び活動を始める習慣になっているはずである。
 電力の節約より、ずっと耐暑に優れていると思うのだが、如何だろうか。【彬】

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カラス天狗マスク

2022年06月28日 | 日記

 6月25日は群馬県の館林や周辺都市で軒並み40度を記録した。都心でも35度。その後も酷暑がつづき、3日連続、さらに引き続くようで、全く干上がっている。
 そんな中でも、何を怯えているのか、大多数の人はマスクをかけている。政府・厚労省は屋外でのマスクは不要との見解を出しているのだが、全く効き目がない。政府の発表も及び腰だから仕方ないか。
 そのマスクを見るに、鼻部分を尖らした天狗面をかけている人が多い。天狗と言っても鼻の長い大天狗ではなく、クチバシのあるカラス天狗。
 この天狗、東京の場合、高尾山の薬王寺境内に何体の銅像が待ち構えていて威容を誇っている。カラス天狗というのは、凶報を届けるとの説があって、銅像は厄災を防ぐとされる。
 鼻先が尖ったマスクというのは、カラス天狗とそっくりなのである。凶報を告げるカラス天狗というから、現今の熱波はその予兆だったのかもしれない。天狗マスクを外して、早く熱波がおさまるように願いたいものだ。【彬】

 

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幻想、幻覚

2022年06月26日 | 日記

 4月1日に大きな手術をして3か月近くになる。体調体力もかなり回復し、少し余裕も出てきて当時の日記を読み返したりする。

 入院生活は厳しく、痛く、辛いものだった。そして医療スタッフの親切で優しい対応が救いであった。看護婦さんが天使に見えるというのは本当のことだ。今となって、病気を抜きにして、また病室に戻りたいと思えてくる。不思議なことだが。

 医師から、術後4日目くらいに、幻想、幻覚があるかもしれないといわれていた。

 それはあった。幻覚はかなりはっきりしたものだった。そのうちの一つは・・・・。

 病室の壁は漆喰壁でできており僅かに凹凸がある。それを見ていると凹凸でできた模様が動き出し人間の姿に変わり、群衆はざわざわと動き出すのだ。ちょうど、ルノアールの「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」の絵のように見える。そのうち、紙風船が現れる。紙の灯篭のようなものも出てくる。僕は、そこで、自分の意識がはっきりしていることを確認し凝視する。絵は鮮明なままだ。それでは、と、その紙風船をつかもうとする。すると、さっときえてしまった。背景の群衆はそのままざわめいている。

 ・・・・これは幻覚なのだと思いそれを楽しんでいた。それ以外にも普通では体験できない幻想、幻覚があったが、入院生活のなかでのスパイスであり、懐かしいとさえ思う。

  2022年6月25日  岩下賢治

 
 
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電気自動車、販売が好調

2022年06月22日 | 日記

                ワルナスビ

 少し古い情報で恐縮だが、「日産自動車は6月15日、6月4日に発表した新型EV「アリア」の日本専用限定車「アリア limited」が、発表当日の受付開始から10日間で約4000台の予約注文を受けたと発表した。」(car watch 2021/6) と伝えられている。
 その後、どうなのだろう。おそらく、トヨタ、ホンダも開発を急いでいるはずだから、電動車の売れ行きは好調に推移しているに違いない。
 電動車の購入には補助金があるらしいが、購入者は補助金目当てではなく、環境配慮など優越感を感じている、とされている。
 そうしたこともさることながら、一説によると、購入理由にガソリンスタンドの有無が関わっているという説が伝わっている。ガソリン車はガスの供給をスタンドに依存しているのだが、このスタンド、どうしたわけか随分と少なくなった。私の住んでいるところでも、2箇所あったスタンドが、いつの間にかなくなってしまった。これでは車は動けない。生活手段を車に依存する地方では、もっと事情が悪化していて、ガソリンは高い上にスタンドがさらに減っているとのこと。
 つまり電気自動車が買われるのは、給油するスタンドがないためだ。電動車なら自宅のコンセントからでも給電できる。このように電動車が普及していくのだから、電気の重要性はますます高まる。電気を節約して、などと言ってはいられない。
 ガソリン車からハイブリット車を通り越して、これからは間違いなく電動車の世の中になる。もう目の前のことだ。交通手段の変化は文明の変化である。目の前にそのことが起こっていることに敏感になりたいものだ。【彬】

 

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背広にリュックザック

2022年06月19日 | 日記

                キスゲ              

 エレベーターに乗ってきた男性、壮年でスタイルも整っていて、仕立ての良いダークスーツを身につけている。相応な地位にいる人なのだろう。ところが彼氏、重そうなショルダーバックを担いでいて、上衣の肩に食い込んでいる。皺がよっていて、型崩れしないか、見ている私の方が気になった。洋服の仕立ては、肩のラインが命で、パットなどが適度に縫い込まれている。だからハンガーなども丸みを帯びた形になっている。そんな大事な部分で、重そうなバックを担ぐのでは、仕立て屋が泣くだろうに。
 最近はパソコンやら、いろいろな事務機を持ち歩くことが当たり前になっているらしく、ショルダーだけでなく、リュックサックを担いでいる人も目立つ。 
 私たちの現役の頃は、手荷物は文庫本か新聞だった。何も持たないことが普通だった。書類鞄を持っていると、かえって仰々しく思われたものだ。せいぜい書類用の紙袋。デジカル化して便利な時代になると、逆に手荷物が増えるのだろうか。そう言えば、スマホも大きくて重い。だから私は依然としてガラケーで済ましている。
 そんな関係からか、ファッションも変わってきているように見える。ネクタイをしている人をあまり見かけなくなった。でも背広は昔と変わらない。背広でリュックサックを背負う姿は、私にはとても違和感があるのだが、リュックにふさわしい上衣をデザインできないのだろうか、などと思う。【彬】

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