ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

日本橋八重洲再開発

2022年01月29日 | 日記

 日本橋八重洲あたりを散策した。

 今、東京の中心地は大改造が進んでいる。昭和の雰囲気を持った風景は、様変わりしている。日本橋のたもと、日本橋1丁目中央区の再開発は、昨年12月から始まり、三菱UFJ銀行ビル、と、西川ビルは、解体され平地になっている。跡地には高さ287mの高層ビルが建設される予定。

 実は、この、三菱UFJ銀行ビルの前身の東海銀行ビルに、僕の勤務していた会社の事業所がテナントと入っていた。入社以来20年間、この建物が自分の職場だった。その最後の姿を見ようとしたのだが、少し遅かった。経済の動きは激しく、形あるものは、変わっていく。

 だが、人の気持を同じように変えていくのは容易ではない。経済や技術の進歩で、生活は便利で豊かになっていることは実感している。だが昔のことを懐かしく思うのは人間の性なんだろうな。暫く、八重洲あたりを歩き、いろいろ見て回る。大きく変わっているところはあるが、昔からのお店や、飲食店の雰囲気、味、といった人間的なのものは昔のままだ。・・・そうか本質的ないいものは変わるものではないのだな。

 絵は、今日現在の、日本橋1丁目。クレーンの働いている場所に、昔の東海銀行ビル(右下)があった。

  2022年1月28日  岩下賢治

 

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急激なコロナ拡大に驚く

2022年01月24日 | 日記

           ニホンスイセン

 オミクロン株だという。東京都の感染者が22日(土)、1日あたり1万人を超えた。急激な増加である。感染者の確認、その数え方に問題があるとはいえども、その感染拡大には驚かざるを得ない。いよいよ対岸の火事ではなくなった。
 ただ幸いなことには、このオミクロンというのは、毒素が弱いらしいこと。此岸に火の粉が飛んできているものの、消火に奮闘すべきほどの火種ではないらしい。火の粉を発見しても、防護服を着込み、それ消火だと大げさに騒ぎ立てることはせず、落ち着いて対処すれば良い。
 今回のコロナ騒動、思いもよらぬ社会問題ではあっても、解決に当たって政治や権力に委ねすぎるのは、あまりよい対応だとは思わない。メディアでは盛んに国や行政機関の姿勢を問うことに、使命感を持っているかのような言辞が目立つ。
 ところでこれほどの急拡大は一体何を意味するのか。
 コロナ菌は人の口からの、飛沫やゾルが、口や鼻に付着し、感染する。手や足など皮膚を媒介するものではないし、またテーブルやグラスとか食器類から伝染することもない。だから感染する場所は、容易に判断できる。飲食店や、酒場が感染場所でないことは明らかだ。報告されているところでは、最も感染する場所は「家庭」だとしてある。当然だと思う。
 今の住まいは一戸建てにしろ、マンションにしろ、空間が密閉されている。空気が遮断されている。それが家庭内感染の多さの原因だと思われる。いわば現代の生活様式に関連している。
 仮に体調が思わしくなかったら、家でじっとして回復を待つ。そして家の中の空気の入れ替えを頻繁にする。それ以外、私たち生活人の対処の仕方はない。通常の風邪の場合と同じである。消化の良い、栄養のある物を食べ、じっと自宅に籠ること、それが何よりだ。あるスポーツマンが言ったことを思い出す。
 自然界の動物が怪我や病気に罹った時は、洞穴でただじっと耐えている。それがベストな対処である。なるほど。【彬】

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影の薄い保健所     

2022年01月17日 | 日記

                  色づいたキンカン

 コロナ危機のこの約2年間、当初、管轄する保健所の機能がパンクした、機能を果たしていない、いまだにファックスで通信連絡の仕事をしている、などの批判が相次いだ。その後、対策を講じたのか、保健所にまつわる事象が全く報道されない。
 とはいえ、伝染病に関わる業務は保健所の仕事であって、例えば赤痢が発生したなどとなれば、保健所が消毒や検査を行う。コロナも第2類に相当する伝染病だから当然保健所が管轄する。だから本日何人が感染したなどと発表するのは、保健所である。そして、その感染状況を把握して、対策を立てるのは、保健所が主導するはずである。ところが保健所の活動は影が薄いようで報道の対象にはならないらしい。
 変わって、国や監督官庁、あるいは知事、それらの専門家などの話は過剰なほど出てくるが、肝心の保健所はどうしているのだろうか。保健所の動向を私は知りたい。今回の感染状況は、異常すぎているので、保健所の機能をはるかに超えているというのなら、行政のシステムの変更である。それならば、それ相応の変更手続きをするべきで、その手続きをした上の今日の対応があるのだろうか。単に私だけが世情に疎く、知らないでいるだけなのだろうか。
 高齢者の私には今、ワクチンのブースター接種の知らせが届いている。知らせは区からである。保健所からではない。保健所と区は一体だから、問題はないのだろうか。緊急事態だから、細かなことより、大所高所の対策が優先するというのだろうか。でも、私は、なし崩しに行政を変えるのは非常に問題だ、と思うのである。
 行政というのは、権力の行使である。だから、法治国家である限り、法の手順を最大限に尊重するのが大原則である。コロナ問題でも、いささかの法律上の手順を無視してはならない。それでは現実の対処ができない、というなら、憲法を含め、法の改変する必要がある。
 私の近所にある保健所では、人の出入り、関係者と思しき人の出入りはほどんどないようで、閑散としている。そんな現状を見ると、いっそう、思いが募るのである。【彬】

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2022年のお正月は

2022年01月14日 | 日記

 毎年、1月1日に長男の家に兄弟家族たちが、それなりに集まり、新年会をすることが習慣となっている。それが、昨年は、新型コロナの為行われなかった。今年は微妙であったが、おこなわなかった。

 それぞれの家での新年会ということになったが、僕は、初めて弟の家族の新年会に顔をだした。弟を囲む親せきの中には、久しぶりの人、何かの機会がなければ殆ど会うこともないだろう人もいる。コロナのおかげで皮肉なことに、貴重な集まりとなり、大変楽しい時を過ごした。

 正月の楽しみの一つは、年賀状だ。年の初めの挨拶。長い間、会うことのない人。おそらくこれからも会うことはないだろう人。そういう人と年賀状の上でお会いすることが出来る。「ぜひ一度お会いしましょう」と書く方がいる。儀礼の言葉ではなく、本当の気持ちであるように思う。

 今年は、会いたい人に会える年であってほしい。だが、こうして文章を書いてうちにコロナ感染者が急増している。

 初詣には行くが、あまり神頼みはしない。だが、今年は、すでに、小金井神社に初詣はしているが、又、同じ小金井市にある、貫井神社におまいりしてきた。

  「コロナが収束し、会いたい人に会える年にしてほしい。」と。

      2022年1月14日   岩下賢治

 

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コロナ禍と共に高齢者が衰退

2022年01月08日 | 日記

                  赤い実をつけたソヨゴ

 少子高齢化というのは、子供が少ないのではなく、高齢者が多いことを言うのではないか、と最近思うようになった。
 そこで自然界の摂理は、高齢者の撲滅のために、コロナ菌を放出したのではないのか。感染すると重症かから致死に至るのは、高齢者だ。健康な年配者には、外出を控えるようにと部屋に閉じ込め、遮断する。こうして年寄りの出番はなくなる。
 こう責め立てられると、高齢者は周囲との接触をたたれ、活動範囲が狭くなるので、老衰が進む。歩かないから、膝が痛い、腰が痛い、となる。そして対人関係が疎くなるので、脳の老化も進む。ネット上で活動しようにも老人にはデジカル化した現代社会に対応する術がない。高齢者にはやれやれのコロナ禍である。
 私は冗談を言っているわけではない。現に私の同級生たちは、コロナ禍で身動きが取れず、急速に老け込んでいる。
 拍車をかけるかのように、言論や思索に関わる分野でも、高齢者排除が進んでいるらしい。池内恵氏は所謂氷河期世代を境に思考の断層が起きていると指摘している。かつてのイデオロギー中心の思索から断絶した世代の研究者たちが主流になって、20世紀の出来事が全く飛んでしまっていると言うのである。「前世代の先輩たちがいつの間にか姿を消していった──氷河期世代と世代論」 池内恵
 「人新生の資本論」(斉藤幸平)などがベストセラーになっているのを見れば、明らかもしれない。今ではなんでも新である。岸田首相も新資本主義などと言う。さて、私たち高齢者は素直に引き籠ることを、よしとしたものやら否や。【彬】

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