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時事ひとりごと - 23 (政治家の失言)

2016-11-07 17:09:13 | 時事ひとりごと
日本では農水大臣の失言をめぐって喧々囂々の議論になっているようです。

ドイツでもエッティンガーEU委員の失言問題が先週、新聞で取り上げられていました。

ドイツ企業を前にしてのハンブルクでの講演で中国人を揶揄する発言をしたためです。

中国人はSchlitzaugeでSchlitzohrであると形容しています。

Schlitzaugeはアジア人に多く見られる「一重まぶた」のことですが、別に「ずる賢い」という意味もあります。

Schlitzohrは「切れ目を入れた耳たぶ」という意味ですが、昔「詐欺犯の耳たぶに切れ目を入れる」刑罰があったことから

現在では「詐欺師」や「ずるいやつ」を表現する時に使います。

このところ中国の投資家グループによるドイツのテクノロジー企業の買収があいついでいるため、

ドイツのテクノロジーが「奪われてしまうのでは」という危惧が産業界から上がっています。

そのようなことからの発言と見られますが、公の場でこのような発言はやはり控えるべきでしょう。

講演内容はわからないのですが、もうひとつ、ちょっと苦笑してしまう発言もあったようです。

「中国のビジネスマンは皆、頭を7・3に分け、髪は黒い靴クリームを塗ったみたいに真っ黒だ」というものです。

これには同意せざるを得ませんね

昔、日米貿易摩擦があったころ、アメリカの新聞に「メガネをかけた出っ歯の日本人」の風刺画が掲載されたのと似たようなものでしょうか。

エッティンガーEU委員の失言は一度きりですが、日本の農水大臣の失言は2度も繰り返されているのは問題です。

一度、失言したらメディアがその後の行動や発言に関して詳しく観察するのは当然のことなのに、そこまで考慮にいれなかったのは

やはり大臣としての資質を問われても仕方ないと思います。

昔、大使館の農水アタッシェと仕事をした折、農水大臣やいわゆる農水関連の「族議員」の先生方の発言や行動にふりまわされて大変だということを

お聞きしたことがあります。

私も何度か「族議員」先生の通訳をしたことがありますが、温和でインテリなドイツ農水省の局長に向かって、

「そんなに長い答えは必要ないんだよ。オレの質問にイエスかノーか、答えてくれるだけでいいんだから」などと発言され

「どうやって訳したら良いかなぁ」と冷汗をかいたことなどを思い出しました。

まさに「すまじきものは宮仕え」です
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