気がつけばふるさと離れて34年

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

薬の偽造

2017-06-16 16:02:08 | 日記
もうひと月前になりますが、ダブルブッキングした通訳の同僚の依頼で一時帰国直後、まだ「時差ボケ」が残る状態でデュッセルドルフで開催された世界最大級の包装見本市「インターパック」で仕事をしました。

今回は環境に優しいエコパッケージが強調されていましたが、印象に残ったのは「印刷偽造防止」のテクノロジーを紹介していた企業が少なからずあったことです。

近年、高級化粧品のみならず高価な薬の偽造がとても増えているのだそうです。

先日、ドイツでは「C型肝炎」の薬の偽造品が流通しているとの警告記事が掲載されていました。



この「ハーボニー」という薬の偽造品は日本では既に見つかっているのだそうですが、今回初めてドイツの医薬品市場でも流通しているのが発覚したのだそうです。オランダから流入したのではないかと言われています。




錠剤の偽造だけでなく、添付書、パッケージも不正に模倣されているので、背後に大がかりな組織犯罪グループがいると予想されています。

犯罪グループがこの薬を標的にしているのは薬価が特に高いからです。
日本で2015年7月に承認された時、一錠あたり8万円の 値段が付いていました。
2016年に薬価が改定され5万4千円まで値下げされましたが、1日一錠服用して3ヶ月の治療ですから
かなり高額な治療費です。でも100%の治療効果が期待できるのだそうです。
高額治療の適用が受けられるので患者さんの負担は月々2万円位ではないでしょうか。
ドイツでは治療費は原則、全額給付ですので、患者の自己負担は多分10ユーロ以下だと思います。
国の医療費支出が膨らむだけです。

でも偽造品を知らずに服用していたら治る病気も治らなくなってしまいます。
儲かることだったら「ひとの命」を何とも思わない悪人がいるということに愕然としてしまいます。

「偽造薬」の酷い記事を読んだ日、テレビでは往年の名作「第三の男」が放送されました。


オーソン・ウェルズ扮するハリーライムは軍事病院からペニシリンを盗み、それを希釈して売りさばいていた犯罪グループの一員でした。効き目のない薬を服用して亡くなってしまう子供達の姿がツィター演奏と共に現れる悲しいシーンは何度見ても胸が痛みます。

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 和食の講演会 | トップ | 高島俊男著 「漢字と日本人」 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。