日々是好日 in Canada

写真と日記で綴る、日々のこと。

やさしい季節

2008-10-15 | 日記-モントリオール
モントリオールは今年もまた、一番カラフルな季節を迎えました。
きっと空から見たらこの季節のこの街はとっても綺麗なんだろうな・・・と、街を歩くたびに思います。高い秋空に届きそうなくらいの街路樹が、あちこちで赤や黄色に染まっていって、落ち葉に覆われた歩道を歩くと自分の足音が賑やかで、夏の終わりの寂しさを感じなくてすむのは、きっと秋のおかげなんだろうなんて、季節の順番にも感謝したくなったりして。慌しく過ぎていく毎日の中で、そんなことをぼんやり考えながら紅葉の下をメトロまで歩く朝の出勤の道が、時間の流れをちょっとだけ遅くしてくれる大切な休憩の時間。

あぁそれなのに。メトロに乗った瞬間、否応なく連れ戻される現実という毎日。
・・・・・やっぱり足りない!休憩の時間!まだまだ時間の流れ早すぎ!
って、もがいている間に、この街もすっぽり雪に覆われちゃうんだろうな~。(苦笑

そんなこんなの繰り返しの毎日ではありますけれども、でもやっぱりカラフルな季節は、しおれた気持ちを元気付けてくれますよね。嫌なことがあったり自己嫌悪に落ち込んでしまった日でも、赤や黄色の葉を通して差してくる秋のお日さまは優しくて暖かくて、なんだかほっとします。
カラフルなのは何も木だけじゃなく、八百屋さんでは色とりどり形も様々なカボチャがたくさん、夏の間には見かけなかった果物もたくさん。そうそう、秋といったらやっぱり、食欲の秋。(毎年これ、書いてるな~私。)それこそいろんなことに疲れきった日だって、ほくほくに煮たかぼちゃや、キノコたっぷりの炊き込みご飯を食べると、たちまち「さ、ゆっくり寝て明日もがんばろう」なんて気になってくるから、ふしぎ。(単純なだけ?笑)


この間の週末は、カナダでは感謝祭。七面鳥を食べて収穫を祝い、大地の恵みに感謝する日。なんですけれども、つまりは家族で集まって美味しいものを食べる日、なわけです。食欲の秋にぴったり。
今年は家族がモントリオールで感謝祭を過ごすことになり、私もカナダの文化を尊重すべきだよな、とちょっと頑張ってみて、ターキーを焼きクランベリーソースを作り、カボチャのケーキを焼いてみたりと大奮闘いたしました。普段あまり作り慣れていないものを一気に作ったせいで、も~疲れた!感謝どころじゃなかった気がしないでもないんですけれども。(笑

いやいや、やっぱり感謝、感謝。
身も心も満たしてくれる秋の味覚に感謝、癒してくれるこのやさしい季節に感謝。これからやってくる長く厳しい季節を乗り切るための、活力と脂肪を与えてくれる季節に感謝!