日々是好日 in Canada

写真と日記で綴る、日々のこと。

プロジェクトX in トロント

2007-01-28 | 日記-モントリオール
モントリオールの寒さからはちょっと目を背けて、こちらは昨年の里帰りの時の写真。実家に住んでいるインコのハルも、この日記の愛読者のひとり!でも、そんなに近くて肝心なものはちゃんと見えているんでしょうか あ、鳥目だから?(←カンケーない。)
「カゴの中が一番好き♪」という冒険心のカケラもないハルですが、何故かパソコンの上は好きなんです。電源ONのときに限る、という条件付ですけれど。温かいからかな?キーボードの隙間にフンしちゃったらまずい!とパソコンから離しても、カシカシと足を滑らせながら一生懸命ここまで歩いてくるんです。(笑)飛べばいいのに。


今回はほぼ一週間ぶりの更新になってしまいましたが、先週末から木曜まで、ちょっとしたお仕事でトロントへ行ってきました。いつもなら電車で4~5時間かけて行くところですが、会社が出してくれるというので飛行機でひとっとび。いつもの調子で途中で読む本なんかも準備していたけれど、飲み物頼んだりおつまみのクッキーを食べたりしていたらアッという間に着いてしまい、本も結局最初の2ページだけしか読めませんでした。あらためて、飛行機ってはっやーい。

トロントのある小さな会社に、日本とアメリカの大企業から総勢8人ほどやってきて数日かけて会議をするというので、通訳兼お手伝いとして働いてきたわけですけれども、テクノロジー関連の会社の会議なんて全く経験したこともなかったので、非常に興味深かったです。いろいろな意味で勉強になり、いい経験をさせて頂いた上にお給料まで貰えるなんて。さらに最先端のテクノロジーを目の当たりにして当事者じゃないのにやや興奮気味のわたし。そのせいか、たいしたことしてないくせに疲れました。そうですねぇ、生で「プロジェクトX」を見ている気分、とでもいいましょうか。(笑

会議の内容もとっても面白くて、ぜひここで熱く語りたいんですけれども、会議の内容はすべて「confidential」。極秘なんて言われると余計にムズムズしますけれど、我慢しておこうかと。
朝9時から夕方6時まで毎日会議なんて、そんなに話すことあるのかな~、実は早めに会議終わっちゃったりするんじゃないかな~、などと軽く考えていましたけれども、時間が足りなくて休憩時間だって省いちゃったりするほどでした。一日中話した上に、夕食会でも仕事の話をしちゃうんですから、皆さんには本当に頭が下がります。私はというとおとなしく、ただただ食べて飲んでましたけれど!

経験したことのない仕事というのは一体何をすればいいのか想像もつかなかったので、最初はこの仕事断ろうかどうしようか・・・とウジウジしていましたけれども、電話で実家の母に「あんたがやらないなら、私がやる!」と励まされ(笑)、びくびくしながらもなんとか仕事を終えてモントリオールに帰ってきました。今は、とてもいい経験をすることができて本当に良かったと思っています。
さてさてこのプロジェクトX、晴れて企画がすすんで商品化した暁には、私も堂々と内容を暴露しようかと!!あれ?これってだめなのかな
とりあえず、ほんの少しばかりでも関わることができたお仕事ですから、これからどうなっていくのか、モントリオールからひっそりと見守っていきたいと思います。

粉吹きいも

2007-01-20 | 日記-モントリオール
暖冬といわれていたモントリオールでも、ここ一週間ほどの間に体の芯まで寒さが沁みる冬に早がわり。
そして時を同じくして、私の顔も粉吹きいもに早がわり。

肌やメイクに関しては、今までずっとナチュラル志向(ほったらかしとも言う)できたわたし。それでも大きな肌のトラブルもなく乾燥に悩まされることもなく、とりあえず普通に生きてこれたわけですけれども。ケベックの冬の乾燥攻撃には、もはや太刀打ちできなくなってしまいました。(泣
洗顔してタオルで顔を拭いたそばから、ぴきぴきと音まで聞こえてくるんじゃないかというほどの乾燥を実感し、鏡を覗くとみるみるうちにおでこや目元・口元が砂漠化。ひょぇぇぇ。
これはケベックの厳しい冬の乾燥のせいなのか、年齢によるものかは不明ですが。とりあえずケベックのせいにしておきたいと思います。

昨年はケベックシティで、毎日の洗いものの後に特にハンドクリームも使わずにほったらかしにしていたら、手の甲の骨ばったところがアカギレになってしまって非常に焦ったという経験をしました。アカギレなんて、雪まみれになって遊んだ子供の頃以来
その経験から学んで、お義母さんが教えてくれた最強のハンドクリームで今年は手は荒れずに済んでいたんですが・・・・・顔をやられるとは。orz

ひどい日には顔がヒリヒリすることもあり、母には電話で「乾燥がシワのもと!」と脅され、さすがの面倒臭がりの私もこのままじゃいかん!と一念発起。(ということで、上の写真。笑)
さっそくネットで調べてみたところ、皆さん涙ぐましい努力をされていらっしゃる!乳液を塗ったらラップを顔に貼り付けるだの、卵とハチミツとオリーブオイルを混ぜて顔に塗るだの、部屋の湿度を保つためにベッドの横にコップ一杯の水を置くだの・・・。いろいろありすぎて、どれがいいのやらさっぱりわからず。みなさま、おすすめの方法があったらぜひご一報を。

肌も自分の体の一部なんだし、ほったらかしはいけませんね。大切にしてあげないと。とりあえず、近所のおばさんに教えてもらった、アーモンドオイルというのを手に入れました。ものすごくこってりなオイルですけど、モントリオールの人はこうして寒さから体とお肌を守っているんでしょうね。使い始めたばかりなので効果のほどはまだわかりませんけれども、今年の冬は、脱・粉吹きいもを目指してがんばってみようかと思います。

雪の降る町

2007-01-18 | モントリオールの風景
今週の月曜日、モントリオールでは一日かけて細雪が舞い続け、一気に冬景色となりました。
クローゼットの中で待ちくたびれていた私のスノーブーツも、今冬初の大活躍。気温が低いせいか小粒でサラサラの軽い雪は、一日中静かに降り続けて、街中を真っ白に塗り替えてしまいました。

モントリオールの街ではさっそく、あちこちで除雪車がフル稼働。一体全部で何台あるんでしょうか!と思うほど、ほんとにあちこちで見かけます。歩道用のミニ除雪車もしっかりと活躍して、次の日にはブーツで雪を漕がなくてもスイスイ歩けるようになっていました。


今住んでいるアパートのすぐ近くに、近所の人しか知らないような小さなレストランがあります。昔ながらのファミリーレストランといった感じのちょっと古びた店内では、ウェイトレスのおばさん達がフリルのついた可愛いエプロンをしていたりして、味わいのある70年代風。メニューも、ホットドッグにハンバーガー、お馴染みのプティーンからスモークミートにピザなどなど。一見すると、お洒落な町と名高いモントリオールにはそぐわない雰囲気ですけれど、どこか懐かしい匂いのするこの時代遅れなレストランの居心地が、夫も私もなぜか好きなのです。

そしてこのレストラン、24時間営業のためでしょうけれど、除雪車のおじさんたちの憩いの場でもあるのです。
ケベックシティに引っ越す前、雪が降った日は必ず窓の外から大きな除雪車のエンジン音が聞こえてきて、窓から除雪車の大行進をよく眺めたものでした。
道路沿いにキレイに並んで、運転手さんたちがレストランで一休みするのを待つ除雪車たち。モントリオールに住んでいた頃、冬の夜の風物詩だったこのエンジン音と雪かきの音。久しぶりに聞いて懐かしい思いに包まれつつ、どこか嬉しくもあり、冬を感じながら布団に入った月曜の夜でした。

以前夫とふたりで何かのお祝いに、このレストランでプティーンを食べながらビールで乾杯したことがありました。そのとき、店内の真ん中あたりのテーブルに「予約席」のカードを発見して、思わず笑ってしまった夫とわたし。
だって、「予約席」というプレートを持っていることすら驚きの、日本で言うとドライブインのような雰囲気のレストランなんです!!こんな所の予約なんて、一体どんな人たちなんだろうね~?レストランのオーナーとかかな!?などと、勝手にわくわくして待っていた私たち。(笑
しばらくして現れたのは、ワインを大切そうに抱えて、手をつないでゆっくりと歩いてきた老夫婦でした。少し肩に雪を積もらせていたところを見ると、近所の自宅から二人で歩いてきた様子。御年はおそらく70~80歳くらいのご夫婦、お互いコートを脱ぐのを手伝いあいながら、席についてふたりで手を温めあっていました。
私たちのまったくの想像ですけれども、このレストランは、たとえドライブインのようで古臭くても、きっとお二人にとっては大切な思い出の場所なんだろうね・・・となんだか微笑ましい光景でした。

雪がゆっくりと降り積もるように、いろいろな冬の思い出が蘇ってきた雪の日でした。

アイアンシェフ

2007-01-15 | すてきな人々
天気予報によると、明日のモントリオールの最高気温は-18度。いよいよきたか・・という感じです。雪のない一月のモントリオールは本当に珍しいようで、はやく雪遊びがしたいモントリオールの人々は、冬がとっても恋しい様子。天気予報のお姉さんも「寒くなりますよ~!」と言いながらもちょっと笑顔でした。

そんな一月も、もうすでに3週目に突入してしまいましたが、日記はちょっと戻って大晦日。
北米では日本と逆に、クリスマスは家族とゆっくり過ごしてお正月は友達とわいわいパーティーしながらカウントダウンというのが定番、とよく聞くと思います。昨年は家でゆっくり大晦日を過ごした私たちは、今年は何かせねば!と、トロントの北にあるウォータールーという街に住む友人宅へお泊りしてきました。

結婚してまだ1年ちょっとのポールとジェーン、一緒にいるとこっちが汗かいちゃうくらい「ハニー「ダーリン」という新婚さんでしたけれども、しっかり邪魔してきました。(笑
ちなみにこの呼び方、我が家では一度も登場したことがないので、生で「ハニー」と聞くたび、自分が言われてるんじゃないのに勝手にくすぐったい気分でした。
ほんとに使うんですね~!ダーリンとかハニーとかは、映画の中でしか聞いたことがありませんでした。
私たち夫婦が柄にもなくそんな風に呼んだら、笑うか恐れるかのどちらかです。(笑

そんなことはさておき。
ポールは夫の親友で、結婚式ではベストマンをしてくれた人です。私が初めて会ったのは7年前くらいだったでしょうか。今でも覚えていますが、私が日本人ということで彼が真っ先に話してきたのは「僕、アイアンシェフが大好きなんだよね!」
はて?アイアンシェフ・・?としばし考えてしまいましたけれども、『料理の鉄人』のことでした。当時、翻訳されて北米のテレビで放映されていたこの番組、私もテレビでみつけて嬉しかった記憶があります。

アーミー出身でいかつい体格をしたポール、見た目とは裏腹にとっても心優しい人で、これまた裏腹に声も小さかったりします。そしてさらに、料理好き!
このギャップが奥様のハートを射止めたんでしょうか。(笑
そんな料理好きなポール、クリスマスプレゼントで貰ったんだ♪と嬉しそうに見せてくれたのは、最新式のスノーシューと、そして包丁!


彼の後ろに見えるビール瓶たちがちょっと気になりますが
大晦日の宴の跡です。(笑

ずっと日本の包丁を手に入れたい、と思っていたそうです。
今回もその包丁で、つまみや朝食をたくさん作ってくれました。

彼の料理のポリシーは、最初はレシピ通りに作ってから、二度目以降は自己流にアレンジ、だそうな。作っている姿を見ていても、料理を心から楽しんでいる、という感じです。


私も結婚してからカナダに来るとき、スーツケースに忍ばせて包丁を持ってきました。以前バンクーバーに住んでいた時にカナダのナイフを使っていましたけれど、形も刃の切れ味も適度な重さも、やっぱり馴染んだ日本の包丁が一番使いやすいと痛感したのです。
私が日本人だから使いやすく感じるんだろうな、と思っていたんですけれど、日本の包丁は一度使うと料理好きのカナダ人にもたまらないらしいということがわかりました。(笑
ポールのみならず、義父母もソフィのお母さんも、今では和包丁を愛用。
包丁っていう言葉、日本では昔は料理人や料理そのものを意味していたこともあるようですし、料理の中で包丁ってやっぱり大切ですものね。

日本の包丁を手に入れて、ますます料理の腕に磨きをかけるポール。
朝食からはりきって作ってくれるなんて、奥様羨ましい限りです!

噂のラーメン

2007-01-10 | FOOD
また食べ物ネタですか!?と言われてしまいそうですが。
トロントでラーメンを食べてきました!!

義両親はふたりとも、ありがたいことに和食がとっても大好き。クリスマスはカナダ式に七面鳥やらポテトやらクランベリーやら楽しんで、その後は和食でお正月を祝おうね!と嬉しい計画を立ててくれていました。
なので26日以降は、クリスマスツリーを始めとする素敵なクリスマスデコレーションに囲まれつつ、おでんや煮しめを作ったり、皆でお鍋を囲んだり。デザートには杏仁豆腐を食べたり、日本の親戚から頂いた羊羹とお茶を堪能したり。

そんななか、新聞に載っていたラーメン屋さんをみつけた!とお義母さんがランチに予約してくれていたのが、トロントで人気のラーメン屋さん「味千」。
熊本とんこつラーメンのお店らしく、どうやら本店は熊本にあるとか。九州の方ならご存知なのかな?東北では見かけたことはありませんが、東北よりも北米でどしどしチェーン展開しているラーメン屋さんだそうです。

11月の里帰りのときにも、初日のランチには真っ先ににら南蛮ラーメンを食べたほど、無類の麺好きなわたし。その日の朝は朝食もほどほどに、とっても楽しみにしていました。

店内に入ると早速とんこつスープの美味しい匂いに包まれ、うわぁ~・・と匂いに酔いしれていると、「いらっしゃいませー!」と店内に響き渡るウェイトレスさんたちの声!
よく聞いてみると中国人なのか韓国人なのか、みんな「いらーしゃーあせー」とちょっと適当でしたけれども
ちょっとくらい違ったって、トロントで日本の雰囲気を味わうには十分です。
壁には器が飾ってあったり、反対側にはお相撲さんの絵がどーんと描いてありました。


実は昔バンクーバーに住んでいた頃、一度だけバンクーバー図書館の近くにあったラーメン屋さんにひとりで行ったことがありました。私のホームシックの特効薬はやっぱりいつも食べ物だったのです。(笑
一番評判のいいラーメン屋さんだったのですが、食べてみるとまさしく「中国のラーメン」。日本人の私が美味しいと感じるラーメンではなかったんです。いや、中国でラーメンを食べたことはありませんけれどね
ラーメンはもはや、日本各地でそれぞれに「味」があり、種類もさまざま。日本の食文化のひとつですよね。日本のラーメンと程遠い味のラーメンを食べて、余計にホームシックが増しちゃったという、悲しい思い出です。(笑)それ以来、カナダではラーメンを食べたことは一度もありませんでした。



話が脱線しちゃいましたが。じゃじゃーん。
こちらが今回いただいた、熊本とんこつ野菜ラーメン!
目の前にラーメンを置かれた途端、写真撮るのも忘れて食べ始めちゃったため、ちょっと麺が乱れておりますけれども。

バンクーバーでの思い出が吹っ飛んじゃうほど、美味しゅうございました。


ただ、やっぱり東北人なわたしは、細いちぢれ麺の醤油ラーメンが一番好きです。
メニューにはとんこつラーメンしかないのが、ちと残念。
隣に座った中国人らしき家族も、中国語ではありましたが「ほにゃららほにゃららショユラーメン?」と聞いていて、心のなかでそうよね!食べたいよね!と頷いちゃいました。

ちなみに、私がラーメンに食らいついている間、「すすらなくてもいいんだよ」って言ったのに頑張って麺をすすっていた夫と義父母。夫はしばらくして「めまいがする・・・」と言ってましたけれども。

3人とも美味しい!と、スープまで一滴残さず堪能しておりました。

迎春

2007-01-04 | 日記-モントリオール
みなさま、あけましておめでとうございます。

先日、トロントから満腹凱旋いたしまして、モントリオールではお正月気分にまだ浸りたい思いに駆られながらも、早速普段の生活に戻りました。戻っていないのは、キューピーのようになったお腹だけです。せっかく蓄えた脂肪ですので、大切にしながら冬を乗り切っていきたいと思います。
2007年、今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。


上の写真はモントリオールの駅構内。まだ師走の頃の、トロントへ出発の時のものです。忙しなく行き交う人々で溢れる駅、まさに年末ですね。
駅も電車の中も、トロントの地下鉄もどこもかしこも人で溢れておりましたけれども、義父母の家に到着してからはゆったりとクリスマスとお正月を過ごすことができました。
「今年はホワイトクリスマスならぬ、グリーンクリスマス」との噂通り、トロントでは連日暖かい日が続き、芝生の緑が眩しいクリスマスでした。大晦日には雨が降っていましたけれども元旦の朝にはお天道様がとっても綺麗で、初詣がわりに初日の出に合掌する、やっぱり日本人の私。

モントリオールはさすがに雪ぐらい積もっただろうな・・と防寒服に身を包んで帰ってきたんですけれども、駅から自宅に着くまでに汗だくになっちゃいました。
ちなみに本日の最高気温は8度。今週末には二ケタになるかも!というから驚きです。
厳しい寒さに耐えるために、がんばって食べてきたのに!(←言い訳。)
もう春が来たかと思ってしまうほどの暖かさで雪も見当たらず、まだまだ住宅地に溢れるクリスマスの灯りが、あぁまだ冬なんだな、と思い出させてくれます。

新年を迎えるにあたり、やっぱり抱負くらいは・・・とずーっと考えていましたけれども、新年早々風邪気味のため、今年の抱負は「健康第一」に決定しました。非常に安易な決定ですが、やっぱり体が元気じゃなくちゃ、何も始まりませんよね!
それって抱負なの!?と言われちゃいそうなので「伝わるフランス語を話す」というのも目標にしておこうと思います。
昨年の抱負でも、同じことを言ってたような気もしますが。
今年も宣言しておくことで、自分を追い込んでみようかと。うまくいくかなぁ~。(笑

2007年猪の年、今年はどんな年になるのか楽しみです。
いのししに遅れをとらないように、どどどどっと前進していきたいと思います。
みなさま、今年もどうぞ宜しくお願いします。