日々是好日 in Canada

写真と日記で綴る、日々のこと。

バレンタインに花束を!

2009-02-25 | 日記-モントリオール
ちょっと遅くなりましたが、皆さん楽しいバレンタインデーを過ごされましたか~?
ちょっとどころじゃなく、もの凄い古い話題な気がしないでもないんですけれども、そんなココロの声はとことん無視して書いちゃいます、この日記。日本とカナダ、時差だってあることですし

この日記で何度も触れたように、バレンタインデー@カナダは、日本とちょっと趣きが違って、女性から・・・に限らず、恋人同士、夫婦同士、はたまた友人同士や親子同士、あちこちにあるいろいろな意味での『愛』をいつも以上にオープンに伝えあう日。

そんなロマンチックな日だっていうのに、夫のパンクロック時代の友人が泊まりに来るとは、これいかに。
しかもその名も、いがぐり君。そうです!昨年末にトロントから泊まりにきたあのジェフ君!クリスマスにもトロントで会ったばかりなのに、何故にまた、しかもバレンタインに!

とはいえ、皆さん既にご存知のように、出会ってから10年経っているせいか私たち夫婦はどちらかというと親友感覚の夫婦。あんまり人前でべたべたするのはニガテだったりもして、バレンタインデーもどちらかというと「何か美味しいものでも食べようか!」という、愛より美味しいものがほしい夫婦。
そもそも、ジェフが泊まりに来ようが来るまいが、たいして差はなかったようにも思うんですけれども、どうしてこう人というものは、関心の薄かったものでも他人に取り上げられた途端、無償に欲しくなるものなのでしょうか。(笑
バレンタイン当日は普通に仕事の予定を入れて、「今年のバレンタイン、2月末くらいにでもしようか」と軽く言っていた私が、ジェフがバレンタイン週末いっぱい我が家に泊まると決まったら「えーっ。バレンタインはどうすんの!?折角のふたりのバレンタインはっ!?」とわめく始末。旦那さんには内緒ですけど、ここだけの話、何故あんなに嫌だったのか自分でもさっぱりわかりません。(笑

そのせいか(そのせいです)、今年は旦那さんから昔のように薔薇の花束をもらいました♪



青い薔薇が、なんとも言えない美しさ。

そして、バレンタイン当日、私が仕事中に、うちの旦那さんとちゃっかりデートしちゃったジェフが上の写真です。
以前このブログに登場したことのあるブレナン(日記はこちら→『夢を追う人』)も友達なので、「どうしてYokoのブログに俺は載っていないんだ?」とすねていたため(笑)、めでたく登場させました。日本語読めないくせに!

余談ですが、ブレナンのその後が気になっている女性読者の皆さま。ブレナンはまだ独身です!夢追い人はやっぱり、一生独身なのかな~。(笑

感動の証明書

2009-02-11 | ふるさと日本
ある穏やかな冬の朝のできごと。

The Economistという雑誌をパソコンで読みながら朝食を食べていた夫が、めずらしくちょっと興奮気味に私に記事を見せてきました。

「ちょっとちょっと!これすごいよ!日本の地下鉄では、もし電車が遅れたときには証明書を発行してくれて、乗客はそれを会社で使えるんだって!

・・・・・・ダンナ君、記事になっちゃってるようですけども、それは、社会人の一般常識 in ジャパン。
いつものごとく、ほ~ら、日本ってすごいでしょ~と勝手にふんぞり返る私にあきれることもなく、「ほんとにすごい。そんなシステムがあるのもすごいし、そのシステムがきちんと機能している社会があるというのがすごい。」という夫。遅延証明書が、海外でこんなにも感動を与えるとは、鉄道関係者も予想だにしなかったことでしょう。

確かに、時刻表もあってないような、モントリオールのメトロ。雪のせいで出発が遅れるから・・・と駅員さんが乗車待ちの人の列の前でトークショーを始めちゃったりするカナダの鉄道。
メトロが途中で止まったり遅れたりということがあまりにも日常すぎて、もし途中で少々止まっても大丈夫なくらい余裕をもって出勤しちゃっているわたしは、まぎれもなく日本人なり。




最近の日常

2009-02-05 | 日記-モントリオール
昨年の終わり頃に一年を振り返って、「真っ直ぐに駆け抜けた年だった」と日記に書いたとき、ちょっとだけ寂しく、ちょっぴり2008年に未練があるみたいな気持ちになった記憶があります。慌しい日常に埋もれて駆け抜けた2008年は、ふと振り返ると自分の足跡が見当たらない。私は同じ場所で足踏みしていただけなんじゃないか?駆け抜けたつもりがもしかすると、時間と一緒に歩いてきてはいなかったんじゃないか?
うまく言えないんですけれども、あぁ待って、2008年私を置いていかないで・・と寂しく思ったのです。

今思えば、8月に3週間のお休みを取って日本に里帰りしたときに、惰性で過ごしてしまっていた毎日をリセットすることができてよかったな~と思います。手首の怪我や仕事を理由に、毎日まわりが見えていなかった自分、いつの間にか「疲れた~」とため息が癖になっていた自分。私ってば、なんてもったいないことをしてたんだろう!日本で癒されてきてよかったとモントリオールに帰ってきて気付いたはいいものの、年末年始の慌しさにまたしても埋もれそうになり・・・。

でも、そんな思いで迎えた2009年なので、最近の私の日常は、昨年に比べたらゆっくりと、焦りや疲れや寂寥感だけにつきまとわれることもなく、日々を過ごせている気がします。
同じ24時間なのに!しかも仕事の量もあまり変わっていないのに!
人間、気の持ちようでどうとでもなるんですね♪

たとえば、昨年だったら「疲れるから・・」「午後から仕事だし・・・」と躊躇していた友達からの早朝クロスカントリーのお誘い。実際に行ってみると、確かに体は筋肉痛になるし疲れもするけれど、仕事とはまた違った程よい疲労感が何故か心地好く、心の中が風通しよくなってすっきり!
同じ冬なのに、通勤時にバスを待っている時の冬の空気は憎らしいほど痛いのに、青空の下で林の中をスキーで駆け抜ける時の冬の空気はシャキッと冷えて気持ちがいい。

たとえば、市場で見慣れない野菜を見かけても「時間がないし・・・」とついつい、いつもと同じものを買っていつも同じようなものばかり夕飯に作ってしまっていた日。店のおばさんに調理方法を聞いて、新しい食材にチャレンジしてみるだけで、なんとなく嬉しくて美味しい。

こんな感じで、ちいさなことですけれども、最近の私の日常はちょっと彩りが増えてきたかな。
窓の外はまだまだ真っ白。いやいや、上の写真のような山の中なら輝く白ですけれども、街では寂しい灰色です。灰色の冬に潰されないように、いつも何か小さなことでも、「今日はいい日だったな」と一日の終わりに思えたら。そしたらきっと、昨年のように時間に未練なんて残すことはないのかもしれない。


こんなとりとめもない日記を書いている間、オーブンで焼いていた、かぼちゃとクランベリーのローフそろそろいい匂いがしてきました。
本日は、おいしい一日の終わりを迎えられそうです!(笑