日々是好日 in Canada

写真と日記で綴る、日々のこと。

オリンピックで鳥肌

2006-02-26 | 日記-ケベックシティ
イタリアではチャーリーズエンジェルなどと呼ばれていたらしい、日本フィギュア女子の3人。
3人とも、とても綺麗でしたね!カナダ時間では午後2時あたりからフィギュアを観ていました。安藤選手は転んでも転んでも4回転に挑戦する姿が印象的だったし、村主選手も荒川選手も、みとれちゃうくらい綺麗な滑り。
もしかして…とどきどきしながら最後まで観ていました。今までフィギュアには興味がなかったらしい夫もこの日は家で翻訳の仕事をしてたので、「日本人が3人出るんだから!」と無理やりテレビ観戦に参加。
観ている間に夫も盛り上がってきて、私が台所にコーヒーをとりに行っていた時には夫が「ほらほら!最後の人だよ!スル…なんとかツカヤって人!」
おしい!あってるんだけどねぇ。くっつければ。

カナダのアナウンサーも、荒川選手の滑りを絶賛していました。メダルは間違いなし、問題は何色になるかだ、と騒いでいました。
荒川選手、本人が一番金メダルにびっくりしていましたけれど、誰もが納得の金メダルですね。素晴らしかった!

日本は今回なかなかメダルに手が届きませんでしたけれど、でもやっぱりオリンピックは楽しい。一直線なアスリートたちを観ていると鳥肌が立ちます。

鳥肌といえば!
私の中で永年のミステリーだったカナダでのカーリング人気。
どこが面白いんだかよくわからないスポーツが、どうしてこんなに人気があるんだか謎でした。
どこもかしこも熱狂的にカーリング好きというわけではありませんが、カーリング先進国といわれるカナダでは、やっぱり比較的カーリングが身近。夫も子供の頃、学校でカーリングを習ったとか。日本の学校で柔道をやるような感覚でしょうか。

オリンピックでテレビを付けっぱなしにすることが多く、先日も掃除をしながら何気なくテレビを付けていたところ。カナダとフィンランドチームのカーリング決勝をやっていました。
カーリングの知識はまったくのゼロなので専門用語はわかりませんけど、6回戦でカナダチームが放ったストーン。するすると氷の上を勢い良く滑りながら、僅差で自分チームのストーンをすり抜けて、フィンランドチームのストーンをかこんかこんと3つも輪の外へ。
つ、伝わりませんねこの文章…何が起きたか


モップを持ったまま、一瞬の出来事にざわざわっと鳥肌が立ちました。その後は掃除なんてそっちのけでカーリングを観てしまいました。
カナダチームはカーリングで初の金メダルを獲得。今朝の新聞でもカーリングの記事があちこちに載っていました。

ちょっとだけ、カーリングの面白さがわかったような気分です。

久しぶりに読んだ日本語の本

2006-02-23 | 本・映画 etc
この写真は、セントローレンス川を見下ろすデュフランテラスに設置された氷の滑り台。木製のソリはなかなかのスピードです。「ひゃっほぅ!」という声も写真で撮れたらいいのに。


実家の両親が、私の好物の日本食や日本のテレビのビデオなどと一緒に本を送ってくれました。
小川洋子さんの「博士の愛した数式」という本です。
日本語で読む本は久しぶりで、あっという間に読み終わってしまいました。やっぱり母国語で読む本というのは、読んでいてとても気持ちが良いものです。英語で読む本もそれなりに楽しいけれど、やっぱり文章や表現の美しさだとか豊かさを、余計な労力を必要とせずに楽しめるというのは日本語だからこそなんだと、改めて感じました。

この本は、17年前の事故で記憶が80分した持たないという博士と家政婦と家政婦の息子の物語。ともすれば暗くなりがちな題材ですけれど、読んだ後に清々しい気分になるような物語でした。日本で映画化されたそうですね。
大好きな深津絵里さんが家政婦の役ということなので、帰国したときにでも観てみたい映画です。


この本の魅力のひとつは、数学の魅力の再発見。
何気なく日常に溢れている数字や学校で習ったけれども忘れちゃったような数式たちにも、それぞれに個性があるということに、家政婦と一緒に気付いていくのがとても楽しい。

読んでいて、ふと子供の頃を思い出しました。小学校で九九を初めて習った日の帰り道、手のひらを広げて指を左から一本ずつ順番に折っていくと、折った指を境目にしてできる二桁の数字で九の段が出来あがるということを発見した私は大興奮。これはすごい発見だ!と心臓が爆発しちゃうんじゃないかというくらいどっくんどっくん鳴りながら急いで家に帰り、鍋焼きうどんを作っている母に興奮しながら話したのを今でも覚えています。
あんまりびっくりしない母の反応をみて、「ちっ。私の前に発見した人がやっぱりいるのか…。」と心の中で悔しがるような、勘違いの多い小学生でしたけれども。

中学の時には数学が大好きで英語が嫌いでした。通信簿で英語だけが成績が悪く、ますます英語嫌いが加速するという悪循環に陥っていました。
「なんで?」がなかなか解決しない英語に比べて、数学はすっきり答えがでたときの大興奮は、ミステリー小説を読んでいて犯人がわかったときの興奮以上。勉強していて一番楽しかったのが数学でした。


数学が好きだったことも勉強で興奮したこともすっかり忘れて30歳を過ぎてしまっていましたが、この本を読んで思い出しました。惚け防止の為にも、算数ドリルでもチャレンジしてみようかな。

果てしない英語の世界

2006-02-21 | 言語のこと

先週末の新聞に英語に関する面白い記事が載っていました。
毎年どんどん新しい単語が生まれている英語。どうやら今年100万語に達するのではと学者たちが予想しているというのです。今や世界中で話されている英語。世界中に広まるにつれて言語の多様化も進み、毎年少なくとも1000語が増えているというからびっくりです。
シェイクスピアひとりだけで増やした単語がおよそ1700語あるそうです。昔から柔軟な言語だったのでしょうね。

フランス語を勉強してみてわかったことは、英語の文法がとってもシンプルだということ。フランス語にあるような男性・女性の区別なんてないし、日本語にあるような複雑な敬語のシステムもない。ルールが少ない分、使いやすくて受け入れられやすい言語だったのかもしれません。


特にカナダは移民の国。大都市トロントでは、道を歩いていると英語のみでなく中国語やアラビア語などが絶え間なく聞こえてきます。移民によってカナダに集まった言語の混ざり合いから、どんどん新しい単語が生まれているようです。
ケベックではフランス語との共存から独特な単語も生まれています。“depanneur”(デパナーと発音)はフランス語でコンビニを指しますが、モントリオールの英語話者はこの単語をよくつかいますし、ケベック党(“Bloc Quebecois”)支持者のことを“Bloquiste”と呼びます。
カナダで生まれた単語で有名なのは“tuque”(トゥークと発音)。毛糸の帽子を指しますが、イギリス人にはもしかして通じないのかも?


最近増えた英単語を例にあげると。
CrackBerry → ブラックベリーが大好きな人をよぶニックネーム
snaparazzi (スナパラッチ)→ 携帯電話で有名人の写真を撮る人たち

…くだらない単語が増えているようですね。
もちろんインターネットの普及につられて増えた単語が多いようですけれど、記事によるとアメリカのブッシュ大統領の可笑しな単語の誤用によって生まれている単語も多いとか

「言語は生き物だ」とよく耳にしますが、本当にその通り。英語の勉強にどうやら終わりはなさそうです。


ホッケー王国

2006-02-17 | 日記-ケベックシティ
基本的に私はイベント好きなのでオリンピックで盛りあがるのが大好きなんですけれども、やっぱりカナダにいればカナダチームばかりがテレビに入るのは当たり前ですね。ひとりで日の丸(←手作り)を振りながら隅っこにちょぴっと映る日本人をみつけては応援しています。

カナダといったら、やっぱりホッケー。CBCではカナダチームはもちろん、他の国のチームでもずーっとホッケーを放送しています。

カナダの女子ホッケーチームは特に強く、イタリアには16対0で、ロシアには12対0で勝ちました。
手放しで喜ぶかと思いきや、意外にも「強すぎる」と不満をいうカナダ人もいるからびっくりです。どうやら、勝てるんならそんなにいっぱい点をとらなくっていいのに、相手チームがかわいそう、ということのようです。
テレビやラジオで聞いたときにはびっくりしたけれど、なんともカナダ人らしいですね。私なんかは戦うならとことん戦え!と思うんですけれど。


上の写真はケベックシティ城壁近くのスケートリンク。24時間開放されているので、いつも子供たちから大人まで、スケートやホッケーを楽しむ人達でいっぱいです。小さな頃からこんなにホッケーが身近にあるんだもの。強いはずです。


さてさて、もうすぐテレビでは男子フィギュアスケートのフリーが始まります。悲しいことに男子ホッケーのカナダ対ドイツと時間が重なっているので、テレビ局も忙しい様子。
フィギュアのカナダの選手はやっぱりジェフリー・バトル君が特に女性に大人気ですけれど、私は濃い顔で何をしだすかわからないようなエマニュエル・サンデュが楽しみです。
高橋選手はどうやら一番最後のようですね。応援しなくっちゃ。


ウィンターカーニバル終了

2006-02-14 | ケベックシティの風景
先週末からケベックシティはマイナス20度前後まで気温が下がり、風による体感温度がマイナス29度という日も。そんな寒さの中で迎えたウィンターカーニバルの最後の週末は、大盛況でどこも人で溢れていました。
私達も友人が遊びに来ていたのでカーニバルをとことん楽しむ事ができました。

上の写真は、メープルシロップです。
メープルシロップ小屋ではバケツをぶら下げたおじさんにチケットを手渡すと、板に敷いた雪の上にとろ~りとメープルシロップをたらしてくれます。そのメープルシロップが雪で冷えた頃に棒でくるくると巻きとって、あとはぺろぺろと食べるだけ。
寒いと余計に、あの自然の甘さがとっても美味しく感じます。100%樹液なんだし、きっと体にもいいのではないかしら。

カーニバル中は、ただでかぼちゃスープや野菜スープをふるまっていたり、サンドイッチやコーヒーを配っていたり。寒い時に外で飲むスープの美味しさは格別!
あ、ただだったから余計に美味しかったのかも…。「おいし~い!」と何度も往復する私。ちょっと恥ずかしげに遠目に立つ夫。
だって、「ただ」だもの!ねぇ?何杯飲んだか覚えてないくらいです。


最終日には「ボノムの出発セレモニー」というのがありました。
3週間ケベックのカーニバルのマスコットとして働いたボノムが旅立つということで、せっかくだし見に行って来ました。
ボノムの詳しい身の上はよく知らないけれど、カーニバルの主役が出発するんだもの。雪でできた車に乗って立ち去るのかな?とか、パレードとかしながら豪勢に出発するのかな?とか、多少なりともわくわくして行ったんですけれども。






市バスに乗って立ち去るボノム。なんて庶民的。

最後はバスの運転手さんにせかされつつ立ち去りました。


2月の雨

2006-02-10 | 日記-ケベックシティ
日曜日、ケベックではなんと雨が降りました。
2月と3月は特に寒さが増すはずなのに、なんなんでしょうこの暖かさ。日曜の朝に外に出ると、ケベックシティ旧市街はとけた雪でどこの道も川と化し、長靴なしでは歩けない状態でした。
(え?そうそう、それでも外に出た私たちでした。

この週末にかけてカーニバルに来ていた観光客もかわいそうですけれど、一番胸が痛かったのは世界中から集まって土曜の夜から雪の彫刻を作っていた人たち。大きなものはなんとか大丈夫そうでしたけれど、凝った作りのものなんかは全部崩れて雪の固まりになってしまっていました。
ちょうどその日に雨だなんて、タイミング悪すぎです。月曜からはまた冬に戻り、今日も最高気温がマイナス12度だというのに。

午後には雨がみぞれになったり雪になったり。そして前回書いたカヌーレースが開催されたのでした。


さてさて、カヌーレースに大満足して帰って来たあとに作った餃子!
じゃじゃ~ん。



あ…きれいに並べてなくてすみません。なんたって早く食べたくってね。
いやぁぁ~~~、うめがった。もう、自分で感動しちゃうほど。
ありがとう、おっかさん。

87個も包んだのでとっても時間がかかっちゃいましたが、夫とふたりであっという間に30個たいらげました。

夫はなんと「今まで食べた夕飯で一番美味しい夕飯だった」とぬかしやがったおっしゃってました。

冷凍してある残りの餃子、食べるのが楽しみです。

今年のカヌーレース

2006-02-08 | ケベックシティの風景
昨年はじめてみて感動したアイスカヌーレースに今年も行って来ました。

昨年はモントリオールから週末だけやってきてカーニバルを楽しんだけれど、今年はカヌーレースを見に行くにも歩いて10分。なんだか不思議な気分です。

当日は朝から気温がプラス5度ほどの暖かさで、なんと雨。
暖かいとはいえ、流氷の中をカヌーを押して走るにはあまり良くないコンディションじゃなかなぁ…と夫は心配していました。

チーム数がたくさんあるので、1時半のスタートから数分おきに3つのグループにわかれてスタート。セントローレンス川を3回円を描くように往復してゴールするまでおよそ1時間弱。ガリガリと氷の上をカヌーが滑る音で、何度みても迫力満点です。



やっぱり暖かいせいか、流氷の上に積もった雪がもこもこと盛り上がって固まり、先頭のふたりは川の流れによって少しずつ変化するルートを見極めるのに必死。流氷を蹴る足も、氷が小さすぎてずぼっと足が川に沈んでしまうことも。
本当に、見ているだけでも疲れるスポーツです。

前に進むこともできずにリタイヤするチームもある中で、女性のみのチームが完走したのを目の前で見たときには鳥肌が立ちました。


セントローレンス川は、川とは言えない程広いのでその吹きつける風の冷たさはハンパじゃぁございません。しかも雪になりかけた雨がブチブチと頬にあたって痛い…。
そんな風を顔で見事に受けながらも盛りあがって応援する人たちがたくさんいて、とても楽しかったです。

ところで、ハーバー沿いにみっちり集まって応援する人たち。皆「あれ!あれ!」と叫んでいました。
「え、どれ?」と思わず思っちゃったんですけれど、ケベコワがこんなところで日本語を使うわけがありません。
フランス語で「行け行け~!」の意味なのでした。


夢の餃子

2006-02-05 | FOOD
以前にチビタさんに教えてもらっていたアジア食材店に夫とふたりで行って来ました。

お散歩がてら、それに最近運動してないね、ということで夫とふたり歩いて行くことに。
私が出掛ける準備をしている間、夫が地図を確認していたので道順は夫にまかせちゃえ、と勝手に判断。
穏やかな天気の中、図書館に寄ったり小さなアフリカン食材店を覗いたりしながら歩くこと40分。

さっきは「この通りを8ブロックくらい行けば辿り着くよ」って言っていたのに「やっぱりここ曲がってみようか」と夫。
ん?と思いつつもとりあえず言う通りついて行くと、ごぉごぉと流れる川に辿りついてしまいました。

地図で確認したんだよね?と言う私に「したけど、確認しなかった道をずっと歩いてきたから。」って…意味ないじゃん。
「冒険みたいで、いろんな通りを見れて楽しいじゃん」という夫。私は早く食材をみたいのだ
こんな事なら自分で地図を見ておくんだった、と不機嫌になりつつも、もはやどこを歩いているんだか検討もつかないので夫についていくしかありません。

数分後、試しに曲がってみた道に突如そのアジア食材店を発見。
「ほらほら、あった!」と喜ぶ夫。…偶然だったくせに。


私はトウバンジャンやみそや米を買い込み、夫はかっぱえびせんをゲットし、お店の中をぐるぐる見てみるとニラを発見!
ニラ鍋食べたい!餃子食べたい!とついついたくさん買ってしまいました。

今週末は餃子を大量に作ることに決定!
まずは、日本の餃子の達人お母さんに電話しなくちゃ。


ところで、私が今までカナダで住んだ家やアパートには換気扇というものがついていませんでした。もちろん今のアパートもです。標準装備ではないのかしら。
特に今は寒さ対策で全ての窓をビニールで密封しているので、換気をするとなったら…玄関しかありません
アパート中餃子くさくなるだろうなぁ。

夫も餃子が大好きなので、バトルになることでしょう。
今からとっても楽しみです。

お世話になっている湯たんぽ

2006-02-02 | 日記-ケベックシティ
この写真は、カーニバル準備中の戦場公園です。一週間くらい前にアブラハム平原でスノーシュー(またかよ…って思った人もいることでしょう)をしたときに撮ったもの。
ここは雪や氷の彫刻大会の会場になっているので、よぉ~くみると大きな雪の固まりが点々と置いてあるのがわかると思います。
出来あがりの雪像たちの写真を撮りに行かなくちゃ。


さてさて、以前にもちょこっと書いた湯たんぽ。
こんな感じです。かわいいでしょ?



私のは羊、夫のはフリースのセーターを着ています。

ケベックにしては比較的暖かめの冬と皆さん言いますけれども。
本日はちなみに最高気温がマイナス4度。
充分寒いんですけど。
なので、この湯たんぽたちが先に冷えきった布団の中をほかほかにしてくれた後に寝ています。
朝起きたときには、なぜか私の羊だけ行方不明になっています。
蹴飛ばしたりなんだりしているんだろうか…。ごめんよ、羊

ちなみに、背中がこんな感じになっています。



もうすでに毛玉が出来つつあるほど毎日大活躍してくれています。