日々是好日 in Canada

写真と日記で綴る、日々のこと。

日本の花

2007-07-30 | ふるさと日本
実家の母と電話で話をするたび、
「最近雨ばっかりだよ」「こっちもー」
「今週から一気に蒸し暑くなってさー」「ちょうどこっちもだよ!」
という会話が繰り返されます。モントリオールと岩手、どうやらそんなに大差はないようです。

岩手と同じくらいの暑さのモントリオールでは、今週末もなかなかいい天気。友人がドラゴンボートフェスティバルに出場するというので、夫とふたりで応援に行ってきました。選手達の掛け声が飛び交う川沿いには、所狭しと出店が並び、中国の獅子舞も踊っていたり、レースのみならず夏祭りっぽい雰囲気も味わってきました。

そのまま川沿いをずーっと散歩し、長閑な緑に囲まれたところでひょいっと川を覗くと、水の流れがとてもきれい。蒸し暑くて汗をかいていた私は、子供の頃川で遊んだことを思い出しつつ、サンダルのまま足を川にそーっとつけてみると・・・気持ちいいーーあまりの気持ち良さに、サンダルも脱いで足をひざまで川につけたまま、ごろんと横になって昼寝決行 with 旦那。
高級スパよりもリゾートよりも、川の流れにゆらゆらと足を放して日向ぼっこするのが、私たちにとっては一番贅沢な夏なのかも。


さてさて、一番上の写真。
こちら、実はアジサイの花です。日本の初夏を彩るアジサイ。岩手の紫陽花園の写真を、実家の両親が送ってくれました。
梅雨で気分も滅入りがちな日も、雨の中ますます美しく咲くアジサイ。夏の暑い日差しにも、七変化する藍色が涼やかなアジサイ。日本が誇る、日本生まれの花ですね!
あまりに綺麗なので、みなさまにも日本の夏をおすそわけ♪








みちのくあじさい園 <岩手県一関市>
杉林に囲まれて、2万5千株のあじさいが毎年咲くそうです。

真夏の夜はダンスで

2007-07-24 | すてきな人々
夏の夜の蒸し暑さにとうとう耐え切れなくなって、押入れの奥から扇風機の箱を引っ張り出してせっせと組み立てたのが、一ヶ月ほど前。これがまた義理の両親からもらったお古なため、時代を感じる扇風機は私の肩まで届くほどの背丈で、組み立てるだけで一苦労・・・だったのに。
扇風機が狭いアパートに居座った次の日から、タイミングを見計らったように25度前後の涼しい夏に早変わり。それ以来この巨大扇風機は、でーんと図々しく突っ立ったまま何もせず、モントリオールの夏は涼しく快適に過ぎていっていたんですけれども。
今週はとうとう、30度を超える日が続くとのこと。やっぱりこのまま穏便に夏が終わってしまうわけはないんですよね。ふー暑い。
ないものねだりとは良く言ったもので、ジャズフェスティバルや花火の日なんかは「寒くて夏らしくない!」なんて文句を言っていたものです。
蒸し暑さが増してくるたびに、東北出身の私は「この暑さ、ぜったい死ぬよ!寒いほうがまだ耐えられる!」と騒ぎ立てるんですけれども、夫には「それ、録音しといて冬に聞かせたいね」と言われる始末。ふーんだ。

今週末はずっと抜けるような晴天が続いて、モントリオールは気持ちのいいプール日和。近所に最近完成した市民プールに、ソフィの家族と行ってきました♪
その夜はソフィのお父さんお母さんがお出かけということで、久しぶりのベビーシッター。オシメも最近卒業したし、前よりも手がかからなくなったものの、そのぶん、よく喋り、よく逃げるようになったソフィ。とくにお風呂の後は、素っ裸のままぴゅーっと走り去ってしまうので困ります。裸になると、自由を感じるんでしょうか。(笑
オシメ卒業のあとは、トイレに行きたくなると「カカ(うんち)が来るよ!」と教えてくれるんですけれども、なぜかおしっこの時もとりあえず「カカ」と申請。その後トイレでおしっこだったりすると「結局、おしっこだった♪」と大人びた口調で話すのがまた可愛かったりします。「結局(フィナルモン)」というカタイ言葉が好きでよく使うんですよね。子供ってほんとに、予想つかないところが面白い。

就寝時間をとっくに過ぎているのに、父母がいないのをいいことに、ベッドに行くことは頑なに拒否。寝かせようとするたびに、ベッドから這い出してギャーギャーと泣き叫んでいたっていうのに、一緒にベビーシッターしていた夫が心配になって音楽をかけた途端、ニヤッと笑って踊りだすソフィ。演技だったんですか!!子供っていったい・・・・・。

その後11時頃にお父さんお母さんが帰ってくるまで、音楽にあわせてひたすら踊り続けるソフィ。一緒に踊ってクタクタになってしまった夫とわたし。
「疲れたからもう寝ようよ~」と懇願する私と夫の言葉には聞こえないフリをして、音楽が切れるとサッとすばやく再スタートボタンを押すソフィに振り回され、一体何時間踊っていたんだろうか・・・。そんな光景を、帰宅して目の当たりにしたソフィパパ&ママには、思い切り笑われちゃいました。
子供の背中には電池が入ってるって、ぜったい本当に違いない、と確信した夏の夜でした。

お笑いでごじゃる

2007-07-20 | モントリオールの風景
街のど真ん中で盛大に催されたジャズフェスティバルも最終日を迎えて、ちょっと一息・・・なんてする暇もないのがモントリオール。只今、世界最大級と言われるコメディ・フェスティバル(Just for Laughs Festival)で街は賑わっています。上の写真は、フェスティバルで通行止めになっているサン・デニ通り。その名の通り、「笑うためだけ」に集まった人々で連日溢れています。
モントリオールに住み始めたのが冬の始まりだったせいか、厳しい冬に耐えつつ生きるモントリオールのイメージがありましたけれど、やっぱり噂通り、この街はお祭り好き!!短い夏だからこそ、大人も子供もめいっぱい楽しもう!という意気込みが漲っていますね。

ということで、夫も私もモントリオールの住人らしく、お休みの日に歩いてフェスティバルに行ってきました。
通行止めの区域に入って一つ目の人だかり。たくさんの人が背伸びして観ている姿につられて、私たちも近づいて爪先立ちして覗いてみると。


皿まわし!?
そっか、皿まわしって、日本だけじゃないんだよな~・・などと考えてましたけど、よーく見ると殿様と黒子というようないでたち。やけになが~い頭のてっぺんには、まげ。


なんと遥々日本から来た大道芸人さんでした!
その名も「おじゃるず」。ネットで後で検索したら、発見しました♪こちら→おじゃるず

この長い頭とジャパニーズ・キモノに惹かれて、どんどん人は増えていきます。
子供たちは笑うよりも何よりも、あんぐりと口を開けて、これから一体何がおこるのか予想もつかない、東洋の不思議な芸人さんを見つめるばかり!
でもショーが始まると、コミカルな動きで繰り広げられるマジックやジャグリングに、モントリオールの人々は大笑い。隣で見ていた夫も、涙目になりつつばか笑いしてました。(笑
偶然出会った日本の芸人さんに、わたしもたくさん笑わせていただきました♪


別の日にみた大道芸人で、今でも一番印象に残っているのは、ひとりのおばあちゃん。
80歳くらいのおばあちゃんが、弱々しく背中を丸めて、最初は道端にいるだけなのです。通行人が前を通ると、ヨロヨロとジャグリングの棒(名前がわからない あのボーリングのピンみたいな形をしたヤツ)を3本手に取るおばあちゃん。
え・・・まさか・・?と思わず立ち止まる通行人が増えてくると、シャキッと背筋を伸ばして軽やかに棒を3本ジャグリング!!

観客は拍手喝采をおくりながらも、やっぱり「本当は若い人がおばあちゃんに化けているんじゃ!?」と半信半疑。でも、よぉ~く見ると、やっぱり本物のおばあちゃんなんです。
笑う観客に大満足の笑顔のおばあちゃん。なんてかっこいいんだろう、と思わず感動してしまいました。

笑いは海を越えて、年齢も超えて。
このフェスティバルで、ワハハハハと声に出して笑って歩いただけで、一日の終わりにはとてもスッキリした気分。明日の仕事も頑張れる活力まで充電されたような気分になるから不思議です。


モントリオールといったら!食べもの編

2007-07-14 | FOOD
家族旅行のときの日記は都市ごとに書いてきましたけれども、モントリオールについてはもうひとつ、食べ物について書いておかなくちゃ!・・・って、結局また食べ物についてなんですけどね。

家族旅行のあと、日本の両親が特に恋しがっていたのは、モントリオールの名高いSchwartz'sのスモークミート。
じゃーん。



スモークミートのサンドイッチ・・・というよりも、スモークミートのパン添えみたいなくらい、お肉の存在感が溢れてますけど。
このサンドイッチの姿をみて、肉ばっかりこんなに食べれないよ~・・・と思いつつ一口二口食べていくと、あれっ!?旨いっ!!と一気に完食できてしまうんです。

これはもう、百聞は一食にしかず、ですね。口にしないとわからない、この旨さ。大衆食堂のような狭い店内がまた味わいがあり歴史もあり、いつも行列が絶えないお店なのです。クリスマスの時期にはスモークターキーが特別に販売されるようで、これがまた絶品なんだそうな。

せっかくモントリオールに住んでいるのに、今回家族で行ったのが2回目。「いつでも行ける」という妙な安心感が、かえっていけませんねぇ。



そしてそして、ケベックといったらやっぱりプティン!
好きな人と嫌いな人とはっきりわかれるようですけれども、うちの両親も私も、プティン好き派でした!
フライドポテトにグレービーソース、そして押し固める前のチェダーチーズの粒を散りばめたのがプティンです。

モントリオールの旧市街を散策中、ビール好きな夫の家族と私の家族が揃っているわけですから、地ビールのお店の前を素通りするわけもなく、昼間からビールで乾杯。そしてそこのパブで、私の両親は初めてプティンと出会ったのでした。
濃いめのビールにあうような、こってりした味がたまりません。



そして最後はこちら。
市場で新鮮マンゴーを試食中の、母ふたり。

美味しい野菜や果物が安く手に入るのもまた、モントリオールの魅力ですね。
夫とふたりで週末に、試食目当てで市場に散歩に行くこともしばしば。あ、いや、ちゃんと買ったりもしますけどね!(でもやっぱり試食がメイン。)

旬なものを旬なときに食べれるのが、やっぱり一番だな~と思います。食べ物で季節を感じるのって、なかなかの贅沢ですよね。


ということで、モントリオール・食べもの編でした~。

七夕とサンバと結婚式

2007-07-09 | すてきな人々
2007年7月7日、七夕の日は、友人の結婚式に行ってきました。
天気予報では雨の予報でしたけれども、雨粒はひとつも落ちてくることなく、雲の間から青空まで覗いて、とても気持ちのいい日でした。


上の写真は、1860年開設のこのモントリオール美術館。カナダで一番古い美術館だそうです。そして今回、この美術館が結婚式場に!この石造りの建物で生の弦楽四重奏を聴きながら、友人や親戚の温かいメッセージや詩の朗読がふんだんに盛り込まれて、とても心温まる結婚式でした。

今までも何度も、カナダでの個性的な結婚式体験をこの日記に書いてきましたけれども。今回もまた、とっても個性的で心に残る結婚式でした。
美術館での結婚式のあとは、イタリアンレストランにて披露宴。美味しい料理を食べながら、新郎新婦の成長の記録をスライドでみたり、テーブル対抗のゲームをしたりと、ここまではほぼ定番。料理もデザートにさしかかり、さて新郎新婦のファーストダンスを・・・というところから、ガラリと雰囲気が変わったのです。

実は花嫁さんはブラジル出身。プロポーズの時に「結婚式で私と踊ってくれるなら、イエス。」と返事をしたという話を聞いたときには、友人たちみんなで「さすがブラジル!」と感嘆の声をあげたものでした。一方の新郎は、インテリ系の眼鏡がきりりと似合う、落ち着いた雰囲気の男性。ダンスはニガテなのに!と内心思いつつも、そのときは「イエス」という返事にとりあえず大満足だったそうです。


さて、結婚式当日。そんなエピソードがあったことも記憶の隅においやられて、ゆったりと幸せそうに踊る新郎新婦をうっとり眺めていた私たちでしたが、突然変わった音楽に一同びっくり!パッと2人が離れ、怒った顔で背を向ける花嫁に、片膝付いて手を差し伸べる花婿!?
颯爽と華やかに踊る花嫁と、必死な形相でがんばる新郎(笑)が繰り広げる、まるでミュージカルのようにストーリーのあるダンスが始まったのでした。
これは新郎新婦からみんなへのサプライズだったようで、両親も親戚も友人たちも、それこそ驚きで開いた口がふさがらない。(笑
もちろん、花嫁の華麗な踊りと花婿の涙ぐましい努力に、拍手喝采の嵐でした。

そして、もうひとつのサプライズがこちら。


本場、ブラジルのダンサー乱入!!
生で、しかもこんな近くで見たのは初めてでしたけれども・・・いやー、自分でも吃驚するくらい感動しました!
今までブラジルのカーニバルのダンサーは、こういう格好をしてオシリふりふりしているだけ(失礼な)と思ってましたけど、これはもうスポーツ以外の何物でもありませんね。動きが違う、筋肉が違う!全身汗だくになっても笑顔で踊り続ける彼女からは、ダンサー魂がほとばしっていました。
そして始まった、即興ダンスレッスン。新郎新婦はもちろんのこと、叔父さんたちも子供たちも、基本的なステップからオシリの振りかたまで。みんなで踊って笑って汗を流し、とっても楽しい結婚式でした!





世界をつなぐ音楽

2007-07-03 | カナダあれこれ
今回は、日曜の朝のニュースでみた、ちょっと素敵なお話を。

モントリオール在住の指揮者、ジョセフ・マイロさんは数年前、自宅マンションのドアマンが実はルーマニアから移民してきたプロのチェリストであり、またピザを配達してきた人もまたアルメニアから移民してきたヴァイオリニストだと立て続けに知ります。母国ではプロとして活躍してきた音楽家が、カナダに移民してきたというだけで大好きな音楽から離れ、生活のためにピザの配達やタクシーの運転手をしているという事実を知り、驚愕。その後、手紙を出したり広告を出したりと奔走し、ついに移民の音楽家を集めたオーケストラ「Musicians of the World Symphony Orchestra」を結成したのが昨年のこと。

家族の仕事の都合、母国の政治的な理由で・・・と、移民してきた理由というのはさまざま。医者であっても弁護士であっても、そしてプロの音楽家であっても、新しい国での再スタートというのはハードルがどこまでも高く、生活していく為にまったく違う仕事に就いて頑張って生きている移民の人たちがたくさんいるのが、カナダです。

今回あつまった音楽家たちも、カナダのオーケストラに履歴書を送っても面接すらしてもらえず、ただただひたすら、いつか来るかもしれない連絡を待つばかり。保育園で音楽を教えている女性以外はほとんどが、ホテルの客室掃除係だったりピザ配達だったり、音楽とは関係のない職業につき、お休みの日にはこっそりと楽器を磨いたり練習したり・・・という人たちでした。
そんな生活のなかで、ジョセフ・マイロさんからの「音楽家を探している」という手紙や電話を受け取った瞬間は、涙が出るほど嬉しかったそうです。

香港人のヴァイオリニストの隣にはルーマニアのヴァイオリニスト、セルビアから来たトロンボーン奏者もいます。ドキュメンタリーの中でみた一番最初のリハーサルは、音も音楽もばらばらで、いろんな色をごちゃまぜにしたような音。言語の壁も文化の壁もあるわけですから、当然です。それでも夢にまで見た、大好きな音楽を続ける生活。ここにくるまでの苦労はみんな同じように味わってきた・・・そんな思いが伝わってくるような迫力のある音楽がみるみると出来上がっていきました。

移民の国カナダだからこそ、抱える問題というのがあります。でもこのMusicians of the World Symphony Orchestraが生まれたのも、移民の国カナダだからこそ。
チケットを売っているとはいえ、その収入はそんなにあるわけでもなく、楽団員はみんな、今でもホテルやレストランで働いているようです。でも、総立ちで拍手する観客席を見上げる奏者たちの顔は、満足感や誇り以上の、何か特別な輝きがありました。


まったく話がかわりますが。
日本の両親の滞在中、モントリオールで家族ディナーをした次の日は、従姉夫婦が庭でバーベキューをしようか!と提案。暑くもなく寒くもない丁度気持ちのいい日で、みんなでガヤガヤと庭でバーベキュー。上の写真はそのときのものです。

キャンドルの灯りを頼りに、ギターを持ち出しては歌い、習いたてのヴァイオリンを披露しては拍手して。鳥や虫の声をかすかに遠くに聞きながら、家の中に移動してもみんなで歌いながらワインやお茶を飲みながら、いつまでもいつまでも(深夜2時近くまで!)家族で過ごした時間を、日本の両親も楽しんだようです。
音楽に国境はない、というの、ほんとうですね!


思い出の街ケベックシティ

2007-07-02 | 【旅行記】カナダ家族旅行2007
6月中には旅行の日記を書き終わろう、と漠然と考えていましたけれども、いつのまにか暦は7月になってしまいました。
ということで、ハッピーカナダデー!

さてさて、旅行の話もいよいよ(やっと)ケベックシティへ。
モントリオールから車で3時間弱、住んだのは1年半だけとはいえ、いろいろな思い出がある街のうえに世界遺産でもあるのですから、両親を連れて行くのを私も夫もとても楽しみにしていました。
私たち自身、春夏秋冬毎日のように、観光名所から味わい深い裏道まで、隅々歩き回ったケベックシティ。あっちも連れて行きたい、あ、あそこの穴場も見せたい・・・という場所がありすぎて、今思い返してみるとものすごい歩き回った二日間でした。
お父さん、お母さん、あれだけ歩けるくらい健康体でいてくれて、ありがとう!
ちなみに上の写真は父の撮ったもの。あのシャトーに泊まったのも、いい思い出になったのではないかな?私も夫も便乗して、宿泊客しか入れないところにもやっと入ることができて、も~楽しかった!念願のシャトー内冒険の旅。

そしてもちろん、ケベックの伝統料理ミートパイを食べ、途中のパブではケベックの白ビールを飲みつつ、ちょっと疲れた午後にはメープルシロップのタフィを。シャトーフロントナックから私たちの昔のボロアパートまで、これまたてんこ盛りツアーでございました。
あ、そうそう、忘れちゃいけないケベックシティ名物、セントローレンス沿いの体の芯まで凍みるような冷たい強風も体験。
ケベックシティ、寒すぎだってば!!

両親がケベックシティで楽しんだものはもうひとつ、アートです。街自体がどこを眺めても絵のように美しい街ですけれども、それだけにアーティストを惹きつけてやまないのでしょうね。絵をみて歩くだけでも、1日じゃ足りないくらいでした。今頃は、ケベックで買った絵が、岩手の実家の壁に飾られているのかな。

今回両親と一緒にケベックシティに行って、ケベックシティを懐かしく思い、そして「ここに住んでたんだよ!」と誇りにも似た思いを抱く自分を、なんだか嬉しく感じました。思えば以前バンクーバーに住んでいたとはいえ、移民としてのわたしの生活はケベックシティからスタートしたんだと思うと、特別な思いがじんわりと湧いてきます。
そんな街ケベックシティに、両親と一緒に行くことができて本当に良かったね、と、夫とふたりで今でも話しています。