日々是好日 in Canada

写真と日記で綴る、日々のこと。

ザイトゥーン

2010-05-01 | 日記-ダマスカス
ザイトゥーンとは、アラビア語でオリーブのこと。

上の写真は、生まれて初めてみた、オリーブの木。
おそらく植物園とかでも私はみたことがなく、ダマスカスでは普通にあちこちにあるこの木に、オリーブが生っているのを初めて発見したときにはちょっと楽しかったです。

シリアは、「イタリアにも輸出してるのよ!」(シリア人の友達談)というくらいのオリーブの産地。シリア北部の地中海に近いあたりでは、見渡す限りのオリーブの木、木、木!
シリアに来たばかりの秋口の頃には、野菜スークをおおきく陣取って、巨大な樽や、トラック用のタイヤを半分に切って作ったっぽい大きなカゴで、新鮮なオリーブが黒も緑のも売られていました。そして、市場から溢れるほどのオリーブに負けないくらい、たくさんのシリア人お母さんたちがこぞってキロ単位でオリーブを買っていきます。

そしてもちろんダマスカスでのオリーブ&オリーブオイルは安くて美味しく、オリーブは毎日の食卓に。ちょっと小ぶりで味が強くて、シリアのオリーブはたくましい味でした。




遺跡めぐりをしていると、よくみかけるこの石器。

考古学かじりの夫に教えてもらったのですが、上の丸くなったところにオリーブを入れてオリーブを潰したり擂ったりして、脇からオリーブオイルが出てくるという仕組みなんですって。

地中海の健康はオリーブがささえている、とよく言われるんだそうです。
どこの家庭におよばれしても、レストランでのディナーでも、オリーブがのらない食卓はみたことがありません。
何千年も前からの、長いつきあいですもんね。

・・・日本の梅干みたいなもんかしら。