栗畑
昨年６月に、どんぐりが自生する畑に、この木も育つだろうと、栗を植樹した。少し大きくなっている。
栗は３年で収穫ができると言われている。桃・栗３年、柿８年と。さらに２年経過すると実が採れることになり、楽しみだ。現在は今年の、２回目の草刈中だ。
気付いたことが幾つかあった。１、猪がミミズを探してあちこち掘っている。２、掘る畑は３段の最下段が最も激しい。水分が保持されやすく、ミミズが多いのだろう。３、茨は変わらず多い。計画して枯らしたい。４、ドングリの切株から新芽が出て、葉が大きくなっている。案外成長が速い。しっかり退治することが必要だ。５、１本だが、栗が実をつけている。
草刈途中に、現在の栗の木を写真に撮った。実の姿も写っている。植樹間隔は８㍍。今年の年末には少し剪定をしておこう、成木となった際、光が栗の実にうまく当たるために。また、たった１つの実だが、それがどんな姿を見せてくれるのだろうか。楽しみだ。
今年は国勢調査の年
中国新聞に「100年の節目」と題する記事があった。国勢調査が始まって、2020年はその節目だと言う。当時の人口は5600万人、現在は倍以上である。
2016年の調査で、減少に転じた。今年の調査では減少の速度がよりはっきりすることだろう。人口が減れば消費量は減る。ＧＤＰにも影響を与える。そんな環境の中で、経済成長率をプラスに維持しようとすることは難しそうだ。
私たちの仕事や生活に革命的な変化をもたらすものに、最近ではインターネットやスマートフォンがある。古くは蒸気機関の開発が産業革命につながり、サツマイモの普及が日本の人口を爆発的に増やした。とある。今年に入ってからのコロナ禍は感染抑制に「３密を避けよ」とテレワークを推進し、通勤風景が変化。ＪＲでも時間帯別料金設定が計画されて、混雑緩和が図られるという。これらはＧＤＰにはマイナス要因か。
農家に生まれた私には、人口減の時代へ農家がどのように参画できるか気にかかる。食料の自給率、農業人口、田畑の荒廃、どれもＧＤＰを支えるには不安をかかえているようだ。農業人がやりがいを見つけられる援助が必要と思える。一人当たりのＧＤＰを常にプラス成長させる事も容易ではないだろう。国のＧＤＰをプラスに維持させ続けることはさらに難しそうだ。
幸せな人生だ
藤圭子は「夢は夜ひらく」の曲と共に私の記憶に残っている歌手だ。彼女の印象は強烈だが、さらに成人した子供を遺して自分で命を絶ったと聞いて、彼女を薄幸な人だと考えていた。
さて先週、「藤圭子熱唱名曲秘話と波乱の人生」とのテレビ番組があった。歌謡大会にて機会を得て、上京。作詞家石坂まさを と出会い、１８才デビューへとつながった、という。その際、３曲準備されて切れ目なくヒットが続く準備がなされる。「新宿の女」「女のブルース」「圭子の夢は夜ひらく」。ヒットはもくろみ通り続く。その後も「命預けます」などのヒット曲がでる。デビュー時に歌声の声紋をとった際、声紋技師はこの子は「すごい声質だよ」と発言している。「こぶし」が回らないようでもあるが、とは別の人の発言。「こぶし」は、強弱や間さらに声量の豊富さにより、むしろ彼女を特徴づけてあまりがあるようだと歌を聴いて、画面を見て感じる。
引退までの１０年間に歌った多数の持ち歌は、すばらしい能力の歌手だと、この番組を通して印象づけしている。その後２回の結婚をし、２回目の結婚で生まれた子供が現在有名な歌手となっている。子供が有名になって後、６２才で他界する。
１０年を区切りにして自分の意志で引退し、数年後に子供を生し、立派に育てている。他界への旅立ちの方法は共感できないけれど、薄幸ではなく幸せな人生だったと私には思えた。
藤圭子は曲の歌い方、また歌う歌そのもの、共に素晴らしさを感じさせる。天賦の才の持ち主と思うことができる。台湾出身の歌手テレサテンも演歌３曲が準備されての、日本でのデビューだったとか。藤圭子と同じに３曲ともヒットして人気歌手となった。しかし彼女の他界年齢は４２才だったという。若過ぎである。
「ふと」畳の間にて
コロナ感染対策下の出控える生活が続いている。私が仏壇に手を合わせる機会は、新しくご飯を炊いてお鉢を供える時が多い。仏壇の電灯をともし、ロウソクに火を点け、線香を焚く。そして手を合わせて「自分達家族と子供達二人の家族、それぞれ皆の元気」を報告し、「見守り」をお願いする。
その日はその後、ふと仏間に飾ってある私の父母の写真に目を遣った。ともに６０才前後のもの。膝を崩し楽な姿勢でそれらを眺める。父は私が３４才、母は３６才の時に他界している。戦後５年目に生まれた私は兄弟３人の２番目の子。親が戦中に働いたお金は、戦後には物価がインフレして役割を果たさなくなっていた。私は小学校の給食費工面の、母の困り様をおぼろに記憶している。時は経過するが、父は定年後乳牛を世話しながら田んぼではレンコンを作った。レンコン掘りをしながら、近くに来ている私の方を振り向き、言葉を交わす。その情景が記憶に残っている。
現在の私も定年後、休耕田にしていた田んぼにレンコンを植えそれを掘る。７０才ではあるが今の生活を楽しんでいる。３５年の年月は経過して、あのときレンコン掘りを並んでしていれば楽しそうだ、と想像する。
健康のためにと、玄米ごはんを１年間程度続けた。どのような要領で炊くと美味しいか、２４時間の水中事前加温など試す。しかし私には良いが、家内の口には合わない。そのためお米はそれぞれ調達し、それぞれが炊く。おかずは同じものだが、しっかり噛む私と、そうでない家内。食事時間にかなりの差が出た。「それでも」と続けて、しかしその後は二人とも白米ご飯になっている。
玄米ごはんの栄養価は高い。玄米ご飯に代わって、私の身体にバランス良く栄養を与えてくれる、続けられる補助食品を見つけたい。そんな願いを持っていたなか、女優の音無美紀子がテレビＣＭをしている「えがおの黒酢」を試すことにする。
選択理由は「手軽に、栄養素がまんべんなく」摂れそうであること。サプリメント２錠／日で、１か月約1500円。主材料は玄米発酵の黒酢。9種の必須アミノ酸を含む20種のアミノ酸が含まれている。
確かに、玄米よりも白米が美味しい。できれば美味しい方を食べたい。だから白米を選択したいと家内はいう。私は玄米も慣れれば美味しい分類に入るという。とは言え、食事は一緒に始めて、会話も添えながら食べる仕方が美味しい。この度「えがおの黒酢」を味方に得たい。
