晴耕雨読、山

菜園・読書・山・写真…雑記

2018ゆく山、くる山

2018年12月31日 | 

いよいよ今年最後の日、先日の「山カフェ」(NHKラジオ番組)にならい、今年の山行を振り返りながら来年のプランニングをしてみた。今年のスタートは遅い3月の武尊山。正月明けに引いた風邪の長期化、何度かの降雪、それに雑用も重なったせいだ。下界は季節外れの20度、そのため霧氷は見れなかったが光りあふれる雪景色に喜んだ。続いてミツマタの花咲くミツバ岳・権現山では、山ガイドのゲンさんに初めて会い、カメラを拾っていただいた昨年のお礼が言えた。4月末の残雪の至仏山も青い空と白い世界、シーズン最後の雪山を楽しんだ。最短コースで登った5月の熊鷹山・根本山はミツバツツジには遅かったが、若葉の山道とシロヤシオにヤマツツジ。同じく新緑の中の西沢渓谷、いつもながら渓流と滝めぐりは爽快。6月の大霧山は天空のポピー畑を撮影の寄り道、歩く足元と頭上に咲く花々にこの山を見直した。7月、久しぶりの北岳は疲労困憊で間ノ岳での富士山撮影は中止、雲が出て星空も断念。標高3000mの稜線歩きは気持ち良いものだったが体力低下を思い知らされた。夏休み中の棒ノ折山は日頃ゲーム三昧の孫2人にはきつかったようだ。もう少し手軽なコースの回数を多くしたほうが良いかもしれない。9月、鬼怒川温泉宴会への初日を利用した石裂山は途中から雨に。鎖場・ハシゴもあって無理をせず、同じ山域の月山に変更した。10月、秋の苗場山、大菩薩嶺はともに何十年ぶり。天気が今一つだった苗場山は山上湿原がワタスゲに染まる頃、紅葉には遅かった大菩薩嶺は介山荘泊りでそれぞれ再訪したい。登り納めの破風山は見慣れた景色、山道だが何と言っても山ちゃんとの出会い。同年齢で今年53回の山行を誇る健脚、ともかく明るい御仁で忘れられないひとりだ。そして、いよいよ明日からの2019年、数年来の宿題が数多く残っている。その中でも北穂高岳、そして紅葉の涸沢。山ちゃんに真似て早い時期に孫との日和田山・物見山、以下リストアップは霧氷の赤城山、雪の三頭山・燕岳、アカ・シロヤシオの鳴虫山・檜洞丸・塔ノ岳・袈裟丸山、ゴヨウツツジの那須朝日岳、西黒尾根で登る谷川岳、昔の仕事仲間と唐松岳、紅葉の那須岳と三斗小屋温泉・浅間山、南天山などなど。加えて写真撮りに出かけたいところも多くある、少し欲張り過ぎか。まずは健康と足腰鍛えるための県内の山々から年明けに一歩を踏み出そう。

武尊山  

至仏山  

熊鷹山

     大霧山   

北岳

苗場山

大菩薩嶺

 


正月を前に北風の市民農園

2018年12月30日 | 市民農園

暖冬予想も最初のうちだけで寒さ厳しい今年の冬。ここ連日の晴天だが、周囲に大きな建物の無い市民農園には北風が吹きまくっている。今年残り少ない今日は完全防寒の格好で畑の見回りと手入れ。玉ネギは風防の寒冷紗が効いて、風で多少曲がりながらも育っている。スナップエンドウも同様の対策で陽の光を気持ちよさそうに受けている。霜の影響で枯れかけたレタスは不織布で囲い、何とか持ち直したようだ。何とか発芽してくれた葉物野菜第2陣の小松菜・水菜・ほうれん草・春菊。ビニールトンネルだけではまだ寒そうなので、さらに寒冷紗を被せて二重囲いにする。年内最後の作業のお終いは、取り残してあるダイコンと先に育てた小松菜の収穫。雑煮ほかの正月料理に使う。180区画ある市民農園だが一人も姿無し、風に追われるように車に戻った。

玉ネギ 

スナップエンドウ  

レタス

発芽 


永遠の旅路に、面影を追う

2018年12月25日 | 雑記

年末のテレビ、恒例のように映し出される今年亡くなった各界の著名人の面影。観ていると、自分の周囲でも、4月にガン闘病中だった知人との別れをはじめ、何人かがオーバーラップしてくる。中でも最後の職場で上司として大変お世話になったAさん。話好きで豪放磊落な性格は笑いが絶えることなく、仕事を離れた後も毎年の飲み会が楽しみだった。そのメンバーで行く旅行の話も出ていたのだが不慮の事故に。百歳はともかく、長寿間違いないと思われた人であり、本当に残念だ。もう一人は、つい2週間前に亡くなった4歳下のB君。40歳前後のころ、会社の労働組合で一緒に活動した仲間だ。派手さはないが真面目な人柄の彼は、常に弱い立場にある仲間に寄り添い、職場に横たわる矛盾に激しく怒り、そして真っ正面から行動していた。後年、脳梗塞を発症し右半身が不自由となったが仕事に復帰、杖をつきながら通勤していた。「“一病息災”で長生きするよ」と声をかけていたのが、仕事帰りの自宅最寄り駅で倒れ、帰らぬ人となった。杖のお世話になる前は山に誘い、谷川岳や丹沢、遠く山形の西吾妻山まで出かけたものだ。平標山では頂上直下の階段道に不満をぶつけていたのが想い出される。今年、永遠の旅路につかれた人たちに、合掌。

  

  


やっぱり冬至は柚子湯

2018年12月22日 | 雑記

今日は昼の長さが1年の中で一番短い冬至、どんよりとした曇り空に気持ちも滅入る。だが考えてみると、これからは明るい昼間の時間が増えるのだ。あまり気づいていなかったが、すでに日の入りは徐々に遅くなっている。正月明けの8日ころからは日の出も早くなるという。まだ遠い先の春に向けて、その助走が明日から始まるのだ。そう思い直し、億劫だった年末の作業にとりかかる。残っている庭の柚子を脚立も使い、すべて取り終えると結構な量に。大きさは中・小だが色と言い、強い柑橘系の香りもなかなか良い。そして夜はやっぱり芳香漂う柚子湯に浸かる。昼間のテレビで見かけた、カピバラが柚子の露天風呂に入る風景。あの満足げな表情、まったく同じ気分だ。美肌効果には関心ないが、風邪防止につながればこのうえない。

  

   

 


破風山は快晴・微風、そして

2018年12月20日 | 

10月下旬の大菩薩嶺以来となる山登りは手軽に登れて、お気に入りの破風山。渋滞に巻き込まれて少し時間ロス、予定より20分遅れで駐車場に到着。車外温度は1度、日陰のせいもあって寒く準備体操せずに歩き始める。通り過ぎてしまいそうな車道わきの登山口から落ち葉の斜面を行く。呼吸を整えながら、ひと登りで陽が射す風戸集落の車道に。フリースを脱いで集落最奥の家の手前から再び山道に入る。尾根上に出て、その先は陽光が降り注いで眩しい雑木林の道が続く。猿岩でひと息ついて尾根をさらに辿ると東屋、山頂まであと200mの標示。わずかで到着、先着の男性二人の一人から一緒に記念写真を撮りましょうとの提案。3人の写真を山行記とともにHP(山ちゃんファンクラブ)に、機会あれば毎回こうしているとのこと。三脚・セルフタイマーで見ず知らずの3人が一枚の写真に収まり、その後しばしの山談義。眼下に秩父市街と武甲山はじめ奥武蔵の山々を遠望する見慣れた景色だが、快晴・微風も加わって楽しいひとときを過ごした。もう少し休憩の志木市の方を残し、入間市の方に続いて山頂を後にする。急坂を下って札立峠、岩塔のニョキンボウから鎖場・切れ落ちた岩稜を進んで武蔵展望台、そして大前山まで来る。ここで日向ぼっこしながらの昼食。その後、札立峠まで戻って沢沿いの巡礼道を水潜寺へ。日本百観音霊場の結願寺でもある由緒あるお寺に参拝、境内を歩いているとお坊さんに声をかけられた。「これから山へ?」と聞かれたので「今、下山して来ました」と答えると、親切に帰路の道のりを教えてくれた。知ってはいたが、お礼を述べて車道に出る。今の巡礼の様子など聞けば良かった、廃校の小学校が撤去されている、道路が拡張されるのか、など思い巡らせいるうちにゴールの駐車場。何かと気持ち良かった冬陽シャワーの山の最後は温泉へ。そこで再び山頂の方“山ちゃん”との出会いがあった。同じ年齢ながら、今年の4月には8回も山に登ったという健脚。とてもかなわないが大いに刺激された。今回が今年最後となりそうだが、来年は出来るだけ回数多く山に行こう、と。12月19日(水)/(花園IC付近から40分、ふれあい広場駐車場)09:00~(温泉スタンド・登山口・風戸集落)~09:25集落最奥・登山道入り口~09:35前原尾根コース分岐~09:55猿岩~(桜ヶ谷コース分岐)~10:15破風山626m 10:35~10:45札立峠~10:55ニョキンボウ~(ヤセ尾根・鎖場・武蔵展望台)~11:10大前山653m(昼) 11:30~12:00札立峠~(巡礼道)~12:30水潜寺12:45~13:10駐車場<満願の湯800円、やや高温だが冬の冷えた身体に長湯した>

左手前方に頂上部 

      

狭い岩稜帯 

鎖場

  

水潜寺 

★フォトムービー『冬陽の破風山で楽しく』http://www.digibook.net/d/5194cd5f918a3625e0095fb11c67ce38/?viewerMode=fullWindow&isAlreadyLimitAlert=true


柚子は隔年結果性でも

2018年12月11日 | 雑記

一気に寒い冬がやって来た。晴れていても北風が冷たく、外出の際に帽子・手袋が離せない。そんな12月らしい気候の中で柚子の実が大きくなってきた。昨年はほとんど実らず、下手な剪定のせいだと家族から散々だったのである。調べてみると隔年結果性とかが強い果樹のひとつで、表・裏年と1年おきに収穫量が大きく増減するらしい。名誉回復したが、栽培管理をきちんと行なえば収穫量は平準化できるとも。庭のもうひとつの果樹であるミカンと同じく、やはり適切な剪定や肥料の施しが必要な訳だ。採り終えたら教科書見ながら丁寧に剪定しよう。その後は当然ながら柚子湯に入って柚子のお湯割りに決まり。

     

 


こうのす酉の市、響くお囃子に

2018年12月05日 | ひな人形と花のまち

新聞に「小春日和」ならぬ「小夏日和」とまで表現される最近の気候。師走とは思えない暖かさに誘われて地元の酉の市に出かけた。頭上に紅葉がまだ残る鴻神社の参道には夜店も出て、家族連れが多い。小規模ながら縁起の熊手市のほうからは、買い求めた人と売り手との威勢のよい手締め。長い列は豚汁の振舞いや富くじ付きの開運紅白もちを求める人々らしい。賑わいの間を通り抜けて神楽殿に向かう。知人が関係している子どもお囃子を聴かせてもらった。季節感ある風景の中で太鼓や笛の音が気持ちよく耳に入る。何となく流れている日々に、間もなくの新年を呼び込んでいるような響き。残りの12月、”チコちゃんに叱られる”ことのないよう生きなければ。

   

   

   


紅葉見納めの嵐山渓谷

2018年12月03日 | 写真&旅

旅行疲れと写真整理で動く気がしなかった1週間が過ぎた日曜、残りの紅葉を期待して出かける。行先は自宅からそう遠くない嵐山渓谷。ネットで検索した無料の観光駐車場に40分少しで着いた。いつもの有料のバーベキュー場駐車場とは反対の方向になる。歩き始めて15分の展望台周辺あたりに彩りが結構残っている。赤や黄色のもみじの葉、先週続いた好天に日焼けの感じもあるが待っていてくれた。与謝野晶子が<赤柄の傘を さす松の・・・>と詠んだ小径をその歌碑まで進むと輝くススキの原。展望台まで戻って冠水橋の先へ、それから飛び石のところなど2時間近く。間もなく葉が落ちる寂しさを漂わせた風景をしばし楽しんだ。

   

       

   

 


ニュージーランド大自然紀行(4/終)~クライストチャーチ・北島へ~

2018年12月02日 | 写真&旅

いよいよ旅も終盤の6・7日目。前日楽しんだサザンアルプスに車窓から見送られ、まずは340km・5時間のバスの旅。途中で2日目に曇り・雨だったテカポ湖をもう一度見る。クライストチャーチ到着後、2011年の地震倒壊後に建てられ紙の大聖堂などを見学、一般家庭でのアフタヌーンティーの体験も。そして夕刻のプロペラ機で北島のハミルトンへ飛び、夜10時過ぎにロトルアのホテルに。翌日は雨の中をガバメントガーデンでバラ園、テプイアで間欠泉や国鳥キウイ、先住民マオリの村などを見学。午後はワイトモヘ移動、真っ暗な鍾乳洞の中で幻想的に光るツチボタルを見る。撮影禁止のため眼を全開して収め、絵葉書を購入。さらに最後の宿泊地、ニュージランド最大の都市・オークランドへ。その翌日は8日目の最終日、オークランドから帰国は往きより少し多い所要11時間。忙しく、長い乗り物移動の旅はやっと終わった。ただ、その分ニュージランドのハイライトをほぼ回り終えたことも事実。テカポの星空だけ心残りだが、この国を代表する大自然の造形美・ミルフォードサウンド、マウントクックはしっかりと目の中に。そしてツチボタルも。日本とは季節が逆だけでなく、北島より南島のほうが南極に近いので寒いということも実感。地球は広い、次はどこへ。その前に日本の温泉旅が恋しくなった。

晴れてもう一度  

   

紙の大聖堂 

ロトルア観光 

   

(撮影禁止で絵ハガキを)  

     

 ★フォトムービー『悠久の大自然の中で』http://www.digibook.net/d/b2d4e153918c1e25606f55813674cf38/?viewerMode=fullWindow&isAlreadyLimitAlert=true

 

 


ニュージーランド大自然紀行(3)~マウントクック~

2018年12月01日 | 写真&旅

5日目、前日に続いて二つ目の世界遺産・マウントクック国立公園に向かう。途中の果樹園売店で休憩、雪景色の中を走り、次いで羊の毛刈りショー見学、バーベキューランチなど今日のバス旅は270km。午後、マウントクック観光の拠点・ハーミテージホテルに着く。急ぎ身支度整えてキャンプ場からフッカーバレー半日ハイキングに出発。朝からの時折、晴れ間が覗く空模様が続いているので一安心。曇りで立ち止まると寒いが晴れると暑いくらい。万年雪や氷河を頂く山なみを眺めながら、アップダウンの少ない歩きやすい山道は最高。ミューラー氷河湖、第一吊り橋を過ぎ、咲いている花々の中にお目当てのマウントック・リリーを発見。キンポウゲ科の花では世界最大とか。群生とまではいかなかったが、少しでも見れて良かった。マウントック3724mが間近に迫る第二の吊り橋を渡ったところが折り返し地点。先住民がマオリ語で「雲を突き抜ける山」(アオラキ)と呼ぶ頂きは雲に隠れて残念。ホテルで出発前に見れたことを良しとして、サザンアルプスの山岳風景の中をホテルに戻った。

  

行きかうハイカー 

  ミューラー氷河湖   

第一吊り橋

  マウントクック・リリー  

  

正面にマウントクック 

     

帰り道で