今年初めての谷川岳は何十年ぶりかの西黒尾根の登り。最近はロープウェイ往復の天神尾根か、せいぜい厳剛新道コース。今回は梅雨の中休みで絶好の登山日和、北アルプス岩稜ルートの訓練と自分に言い聞かせて意気揚々と出発。だが登山口すぐから急坂の連続。加えて、直射日光は樹林で遮られるものの湿気が多く、岩や木の根の足元悪い道。たっぷりの汗をかかされる。水場、送電線鉄塔下を過ぎ、やっと樹林帯から脱出、岩場に出て風にあたる。遠くに頂上部も見え始め、これから本格的な岩稜地帯への時に太もも(大腿四頭筋)にアクシデント。去年の北岳以来の攣りが出たのだ。念のために携行している漢方の芍薬甘草湯を服用、なだめながら3つのクサリ場をクリア。ラクダの背を越えて、コルに。これでまだ半分、遥かザンゲ岩を見上げる露岩・ガレ場混じりの再びの急傾斜。クサリ場、一枚岩を右・左の太ももの攣りとの闘いで休み、休みの歩行。傾斜緩やかになり、山頂目前の雪田を越えたところで、ついに両足ダウンで座り込む。今日は山頂踏まずに望遠撮影で諦めるかとも考えたが、しばらく休んでそろりそろり。もう一つの頂のオキノ耳(ここに群生のハクサンイチゲ撮影も目的だったが)は当然あきらめ、肩ノ小屋そばで休んで天神尾根を下山。再度、攣りが出ないよう直下の雪田、木段、岩場では慎重に足を運んで無事、天神平に。年齢を考えれば、西黒尾根は日本三大急登のひとつであり、前回の山行から3週間以上の間を空けたことが第一の反省。そして登山ガイド・沖本浩一氏のHP掲載の①運動不足(トレーニング、ウォーキングよりも低山等で)②筋肉の使いすぎ(歩き方の改善、特に今回のような標高差1200mの長い急傾斜では)③水分とミネラルの不足(効果的な補給)を再学習。登る山、コースの吟味も考えさせられた一日となった。2019年6月26日(水)/(水上ICから30分のロープウェイ山麓駅駐車場500円)駐車場07:50~(登山指導センターで登山届提出)~西黒尾根登山口757m 08:10~09:50岩場~(クサリ場)~10:20ラクダの背~10:30ラクダのコル・厳剛新道分岐10:40~(ザンゲ岩)~13:05トマノ耳1963m 13:10~肩ノ小屋13:30~天狗の留まり場14:10~14:45熊穴沢避難小屋14:50~(天神・田尻尾根分岐)~15:30天神平・ロープウェイ山頂駅1320m<ロープウェイ片道1,230円、「湯テルメ」(570円)で入浴。「湯の陣」(980円がロープウェイチケット提示で590円に割引)もあった>