晴耕雨読、山

菜園・読書・山・写真…雑記

待望の秩父雲海、ひとときを夢の波間で

2018年09月29日 | 写真&旅

まだ暗い2時半に起床、秩父の美の山へ向かう。昨日まで続いた雨がやんで晴れの予報、風も弱い。寒暖の差はあまり無さそうだが、それ以外の条件は揃った。数か月待った濃い霧、雲海を願い、慎重に夜道を走る。4時過ぎの山頂近くは、すでに手前から駐車している。一番奥の駐車場は路肩も一杯で下の駐車場へ戻るところ、幸い帰る車があって滑り込む。皆考えることは一緒と痛感、当然に撮影スペースは三脚が林立。眼下の秩父盆地には念願の雲海が華麗に横たわっている。諦めるわけにはいかない、なんとか間に入り込んで撮り始める。時の経過とともに暗闇がブルー色に変わり、マジックアワー。街灯りの赤、オレンジなどを引き込み、雲は海のごとく滑らかに波打つ。この下に暮らす人々は今、眠りの中でどんな夢を。そんなことさえも思いめぐらすひととき。薄明りから陽が射し込んで、今度は朝の雲海の時間。入れ替わりに展望台に来る大勢の人たちの歓声と満足の笑顔。同様の気持ちと再訪を心の中にしまい込み、濃霧の街中を通って帰った。

 

眠りの底で 

夢の波間

薄明のとき

のぞく斜張橋

雲と光りの共演

 フォトムービー『秩父雲海・夢の波間で』http://www.digibook.net/d/5715ebb3b0cf3429ef22dd35e66dce2e/?viewerMode=fullWindow&isAlreadyLimitAlert=true


長雨でも、大根・白菜は

2018年09月27日 | 市民農園

降り続いていた秋の長雨もやんで何日ぶりかの青空。先日、1本に間引きして土寄せしたダイコンが立派に育っている。白菜も葉を大きく広げ、防虫ネットの中で窮屈そう。梅雨どき以上にも思えるこの間の雨だが、野菜たちには成長の助けに。虫食いの心配は残るが白菜のネットを外して楽にしてあげる。久しぶりの陽射しに、それぞれ眩しそうに空を仰ぐ。追肥、周辺の雑草取り、そして土に汚れたネットを洗う。頬にふれる爽やかな風、こうした日の畑作業は野菜同様に楽しい。 今日の収穫は2年目の山わさび、夕食を目に浮かべながら帰る。

  

山わさび 


鎖場・ハシゴの石裂山を断念、変更の月山も

2018年09月20日 | 

前から気になっていた栃木の石裂山(おざくさん)。低山ながら鎖場とハシゴが連続してスリルたっぷり、だが展望は今一つのようで登る機会が無かった。今回、北海道旅行の延期で急遽に出席を決めた鬼怒川温泉での泊まり宴会。周辺での登山プランを検討して行き着いた。登山口の駐車場には転落事故・熊・マムシの注意看板が林立、車は1台も無い。この時間でこれでは今日は登山者がゼロかも。空を仰ぐと厚い雲、夕刻に雨という予報もあり、早めに下山しようと歩き始める。かっての信仰登山の雰囲気を残す道は二つの滝を右目に徐々に傾斜を増していく。月山への道を分けたあたりから雨が落ち始めた。最初の岩場の行者返しが眼前の中の宮跡まで来た。激しい雨ではないが岩場はしっかり濡れている。その先に何か所もあるという鎖場や長いハシゴの下りも考え、引き返すことにした。何本も枝分かれしている千本桂で写真撮りなどしながら月山分岐まで戻ると雨が上がり、陽射しも。だが再度登り返すのは勘弁。せっかくなので考え、石裂山より少し高く、眺望も良いという月山へ行こう。2度ほどの鎖のある岩場やハシゴを越え、杉林の斜面から尾根上に。木の根と岩が混ざる道を急登し、朽ちた祠のある月山の山頂に着いた。先にある石裂山行きも考えたが急下降の往復考えて、ここまでとする。色づき始めた樹林越しに見る日光連山は雲がかかって残念。あとは温泉とビールだけが楽しみと下山した。9月18日(火)(東北道鹿沼ICより30分、加蘇山神社社務所横の狭い道を上がった神社そばの駐車場)加蘇山神社340m 09:45~(清滝/竜ヶ滝休憩舎)~10:15月山分岐 480m ~(千本桂)~10:35中の宮跡(行者返し)10:45~月山分岐11:15~12:30月山890m 13:00~14:00月山分岐~14:30加蘇山神社<この日に出会った唯一の登山者は、尾根道で石裂山方面からの若い女性2人組。車ではなくバスで来たと言い、軽やかに下山していく姿に負けた>

天然記念物の千本桂  

「行者返し」雨で行先変更 

月山への道  

いくつかの鎖場越えて 

山頂

   

★フォトムービー: http://www.digibook.net/d/8154ef37800f3e28e74455939477cf38/?viewerMode=fullWindow&isAlreadyLimitAlert=true

 


朝の陽射しの中、彼岸花ロード

2018年09月17日 | 写真&旅

お隣り吉見町にある桜堤公園は春の桜、菜の花とともに彼岸花の咲く穴場。夏が異常に暑く、その後の台風や秋雨で今年の彼岸花はどうなのだろう。サイクリングロードにもなっている堤を歩くとエリアの半分は枯れつつあり、残り半分はピークを越えようとしている感じ。全体としては10日ごろが一番良かったのかもしれない。と言うことは、やはり今年の見ごろは早かった。ともかく、樹の間から射し込む朝の陽と波打つ斜面の彼岸花を見て歩く。サイクリングの人、散歩の地元の人も気持ちよく眺めている。来年こそ、一番良い時季に数キロありそうなこの道を歩き通してみたい。

  

  

  

  

 


さまよう追想のなかで『おもかげ』

2018年09月15日 | 読書

人は死を悟った病床で、こんな風にこれまでを思いめぐらすのだろうか。そんなことを考えた本だった。定年の送別会帰りの電車内で倒れた主人公、チューブにつながれた意識不明の中にいる。そこにさまざまな来訪者、出世して社長となった入社同期や仲の良かった幼なじみ、もちろん娘婿をはじめ家族も。走馬灯のように浮かんでは消える思い出。その中に、記憶のない年長の謎の女性や集中治療室の隣のベッドで眠る男性らとの空想の交流が織り込まれる。聞かされた生き様や関係性は最終章につながり、戦後混乱期の孤児院で育った自分の出自と母のおもかげに辿り着く。そして思い知るのは、数日前に“倒れた地下鉄”が、生を受けた場所であったことを。さらに、幼児の時に亡くした息子が現れて再度のクライマックス場面を迎える。次から次へと出てくる登場人物、脈絡が分かりにくかったが読み終えて全てわかる。人は皆こうした忘れえぬ“おもかげ”を内に抱いているのではなかろうか。もう一つ、作中での「意識はなくても、耳は聴こえているかもしれない」との会話とともに留めておきたい。

           


曇りと雨の畑に、今度は太陽を

2018年09月14日 | 市民農園

曇りと雨のはっきりしない空模様が続く。植え付けや種をまいた秋野菜にとっては根が張ったり、芽を出すのには丁度良い水分補給かもしれない。この天気に市民農園はいつもより人気が少ない。白菜は葉を広げ、上のほうに立ち上がってきた。ブロッコリーはまだ大きな変化は見られない。順調に芽が出てきた赤カブは2本までに間引きする。ダイコンも同様に間引きして3本立ちに、そして鳥に食べられないよう寒冷紗を覆う。種から育ててきたキュウリは成長悪いので見切り、新たにまいた小松菜・春菊などは小さな芽が。それぞれの成長には、今度は太陽がほしいところだ。また雨が降る気配、夏野菜残りのモロヘイヤと空芯菜を摘まんで早めに帰る。

白菜

赤カブ

ダイコン

 


過ぎゆく緑の中で尚仁沢湧水群

2018年09月08日 | 写真&旅

ようやく真夏の暑さが薄らぎつつある日、尚仁沢湧水へ行く。まだ残っているであろう樹々の緑と湧き出る水の流れを捉えたい。できれば川霧と光芒も、と欲を出したが苦手の朝の早起き。結果的には東北道矢板ICから30分の最寄りの駐車場に7時過ぎの到着。トレッキングシューズに履き替え、急坂・急階段ある遊歩道を30分で目的地に。高原山(釈迦ヶ岳)の山麓、深い森の中に立つ。湧水群と言うように、いたるところから水が湧き、惜しみなく流れていく。着いたときに多少出ていた川霧も消え、薄曇りのため思うように陽射しがこない。だが、濃い緑と白い清流の静かな空間に佇むだけで今日は十分。ツツジの八方ヶ原・滝のスッカン沢もここから近い。季節の移ろい遅い今年だが、思いは来年新緑のころに。

深い

少しの光り  

緑と白と静けさの中  

水音のみ  

寄り添う

その行方は  

 

フォトムービー『尚仁沢湧水、その水音』http://www.digibook.net/d/1485a333910e346067c0dd01ee6ecf78/?viewerMode=fullWindow&isAlreadyLimitAlert=true

 

 

 

 


北海道地震、インフラの完全復旧は

2018年09月07日 | 雑記

未明に北海道西部を襲った大きな地震から2日目。東部の十勝に住んでいる弟と連絡をとっているが、直接の被害は免れたものの生活への影響は大変なようだ。それは大きく報道されている停電の問題。断水は無かったが、冷蔵庫や炊飯器が使えず食事の支度が出来ない。スーパー、コンビニのほとんどが閉まっているか、営業していても食料品が無い。食卓で煮炊きするガスボンベも売り切れのため、ガスが無くならないよう細々と使用しているとのこと。同じく、報じられているガソリンを求めて並ぶ車の列。北海道では日常の移動手段として車は不可欠だから、開いているスタンドに集中しているのだろう。停電は徐々に回復しているので、もう少しの辛抱と電話で励ましておいたが、その後に計画停電の話も出ている。鉄道、高速道路も含め、生活インフラ関係の完全復旧はいつごろになるのか。少し先に、久しぶりの墓参を兼ねた北海道旅行を予定している。先ほど旅行キャンセルの場合、取消料は不要との連絡が入った。出来れば観光経済に僅かばかりでも貢献をしたく、出発したいのだがどうなることやら。


はて、これは?「小石に松」

2018年09月03日 | 雑記

先日の飲み会で知人が同席者に変わったものを配った。小さな石、そして結んでいる黒いのは松の葉で「小石に松」とのこと。一同、首を傾げて説明の続きを聞くと「小石(恋しく)松(待つ)」の意味があり、字の読み書きが少なかった昔に恋文代わりに使われた石文(いしぶみ)とか。携帯やメールが全盛の時代からすれば想像できない話だが当時、それはそれで必死だったのだろう。気持ちが伝わるような小石を探し出し、松の葉を丁寧に結んで、相手の家の門前にそっと置く。その思いの深さを推し量ることなど難しい男だけの宴席、酒の肴として大いに沸いたものだ。


少し適当の秋野菜作りスタート

2018年09月02日 | 市民農園

9月に入って雨模様の日、おかげで随分と涼しくなった。この先も天気がぐずつきそうなので絶好のタイミングと思って市民農園へ。準備を重ねてきた畑にまず白菜、冬の鍋物や漬物の定番から。アブラムシ除けにシルバーシートを張り、1回だけ使用の殺虫剤・オルトランを植穴に少々、そこに植え付けする。防虫ネットで覆って完了。次におでんに不可欠のダイコンを蒔く。十耕と言われるが6・7回は耕したので良しとし、ペットボトルの底で形を付けたところに3粒づつ。最後に穴付き黒マルチを張った区画に漬物用の赤カブを蒔き、本日の作業は終了。ぬかるんだ畑に、雨が時々ぱらついて後半の作業はやや適当となった。うまく発芽してくれるだろうか、種が雨で流れないよう不織布で覆えば良かっただろうか、など心配が残る。ともかく4・5日後の結果待ちだ。強く降り出した雨に追われるよう畑を後にした秋野菜づくりの初日だった。

ダイコン畑と白菜 

赤カブ