2017年の流行語のひとつは、
ブルゾンちえみの
「女に生まれてよかった！」・・・だろう。
これは大変にいいことだ。
女性が、女に生まれてよかった！
と言える社会はいい社会だからだ。
でも、正直、ちょっと悲しい。
なぜなら・・・
もしも女性たちが、ホントに女に生まれてよかった！
・・・と思うならば、
流行語になるはずはないからだ。
太陽は東から昇る・・・は、絶対に、流行語にならない。
猫にはヒゲがある・・・も、絶対に、流行語にならない。
カラスは黒い・・・も、絶対に、流行語にならない。
当たり前だからだ。
つまり女たちが内心「ホントは男に生まれたかった」
と思いが「少なからず」あるからこそ、
ホントに女に生まれてよかった！
が流行語になるのだろう。
そしてもうひとつ。
女に生まれてよかった！・・・は、
何歳まで通用するのか？
80歳になっても、90歳になっても、
女に生まれてよかった！・・
そういう社会であってほしいものだ。
さらにさらに、もうひとつ。
女は、女である他人を、
女として、女に生まれてよかったね！・・・と言えるのか？
・・・ということだ。
これも、きわめて重要だ。
女たちは心の中で、
女性に対して、
「女のくせに」とか「女なんか」と思っていないだろうか？
母親たちは、わが子の学校の担任が、
女性教諭だと、ガックリすることが多いと言う。
それが実情だ。
さらにさらにさらに言えば、
化粧もしない、アクセサリーもしない、
スッピンで、素のままの女を、
女に生まれてよかった！・・・と言えるのか？
どんなに不細工で太った女性でも、
女に生まれてよかった！・・・と言えるのか？
･･･以上のものすべてをクリアして、
それでも、女に生まれてよかった！・・・と言える社会こそが、
本当の社会だと思う。
そういう社会になってほしいものだ！
とくにブルゾンちえみの化粧を見るとき、
そう思わざるを得ない。
ブルゾンちえみは金輪際、
スッピンで勝負しないだろう。
とにかく、何歳になっても、
女性であることを、心から肯定したいものです。
たとえ孤独の女性でも、
一人の女性として、肯定したいものです。
それが本当の社会だからです。
