梅雨の海静かに岩をぬらしけり 前田普羅
……・
批評 自然の実相がしかとつかまれているので、句の表面はしずかであるが、内には大きな力をもっている。幾度くりかえして読んでも飽かぬばかりか、次第につよく惹きつけられてゆくのはそのためである。
(夏――昭和時代)
「近代の秀句 新修三代俳句鑑賞」水原秋櫻子 朝日選書 1986年
富翁
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批評 自然の実相がしかとつかまれているので、句の表面はしずかであるが、内には大きな力をもっている。幾度くりかえして読んでも飽かぬばかりか、次第につよく惹きつけられてゆくのはそのためである。
(夏――昭和時代)
「近代の秀句 新修三代俳句鑑賞」水原秋櫻子 朝日選書 1986年
富翁