NHK のテレビで「がんの治療薬開発で日本は遅れている」が放送された。
薬剤として認可されて実用されるまでの間に「死の谷」があるという。研究の段階で有効性が発見されても、実用化の間に大きな死の谷があり、ここに多くの役に立つような癌の治療薬になりそうな研究でも、役所の縦割りと最終段階の間に「お金」という問題があり、国からお金が出ない。これで多くの有効かも知れない薬が挫折している。
最近では東大の教授が日本を諦めアメリカのシカゴ大学に渡った。恐らくそこでこの教授の研究は完成し、日本に逆輸入されるだろう。教授は「日本で完成させたかった」といった。しかし「日本では完成されない」とあきらめた。
いい研究・仕事は日本ではできない。
私の妻の難病、多系統萎縮症の治療薬もできているという、しかし10年間は患者には使わせられないと、私的難病患者の会報が伝えている。恐らく妻には役に立たないだろう。
医療・薬剤の世界は患者を置き去りにしていないか。
それで高級優遇、頭に「超・超・超・・・」が付く人たち「官僚」が見捨てているのだ。
人間の心はどこに置いてきたのか。
腹が立つのを通り越した。
いい加減にせいの言葉も出ない。
原発事故にしても、がんの治療薬剤開発にしてもアメリカを研究すれば、明日からでもレベルを上げられる。
何故しないのか。
プライドなのか、怠慢なのか。