うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

天台寺の仏像と浄法寺の漆塗

2019年04月15日 10時29分24秒 | 地方・故郷・方言
わたしは高速道路で雪の中を走り浄法寺ICで降りたのはいいが、間違って金田一温泉の方へむかう。地元の方に聞き戻って、ICそばの 天台寺 へ来た。
 天台寺 は岩手県内の同じ宗派の中尊寺よりも来歴は古くて行基によって開かれた。桂という自生している樹木に縁が深い 天台寺 だが、国の重要文化財である 木造聖観音立像 や 十一面観音立像 はその桂を行基が彫刻したものと伝えられる。その顔はおだやかでおおらかな表情をしている。
 天台寺 は近年、小説家の今東光や瀬戸内寂聴で知られたが、最北の地にあり、もっと知られていい。明治以降の社会の変動や事件によりこの寺は今でも荒れ果てた印象が残っており、現在、本堂(観音堂)や仁王門が地元の二戸市教育委員会の発注、清水建設の㈱施工により保存修理工事中である。

           

           
            薬師堂
           
            薬師如来像
           
            毘沙門堂
           

           
            収蔵庫内に保管中の十一面観音立像
                  
            木造聖観音立像

 浄法寺の漆塗は もともと天台寺のお坊さんが始めたとされる。浄法寺の漆は全国屈指の70%の生産量を誇り文化財の仏教建築や美術品、それに京都や北陸などの各地の漆工芸品の産地へ流通している。岩手県内ではあの中尊寺の秀衡塗もあり、こちらは金に飽かせて京より漆塗り職人を呼んで始めた。
 画像は天台寺へ行く途中の民間施設で、ウルシの樹木で漆掻き跡や出荷する漆樽であり、漆器の陳列台である。
           

           




           
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