うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

久しぶりに《レジアスフォート新浦安》へ行く

2023年10月05日 14時35分01秒 | レジアスフォート新浦安
久しぶりに、浦安市内のマンション《レジアスフォート新浦安》へ行く。このマンションは植栽について計画から設計・施工管理までわたし自身が携わった。遠くにディズニーランドが見えて、植栽的に生育上厳しい条件下、常時、東京湾からの潮風が吹くロケーションであった。この日は浦安ランプまで高速道路走行、ナビの調子が悪く遅れて、わたしは8月27日午前10時すぎに現地に到着する。わたしは外出も暫くぶりで相変わらずの高温、熱気にフラフラする。感慨もそこそこではあるが、竣工後、20年経過したことになる。

 公表されている竣工時の工事概要は以下の通り。(実際は平成15年3月までに植栽工事は完了するが、その時点で当時勤めていた造園会社が業務縮小により退社する。当時のバタバタしていた関係で工事書類が不明である。)
 ・住所:千葉県浦安市高洲5-1
 ・竣工日:2003年(平成15年)7月
 ・全戸数:764戸
 ・設計/施工会社:㈱フジタ
 ・開発業者:○○不動産
 ・建築構造:鉄筋コンクリート造 地上15階/地下1階
 ・規模:8棟 43,534㎡ 8階から15階立て
 ・管理会社:日本ハウズイング㈱

 過去の記事は以下の通り、再掲する。
H23/4/16付けのこのブログで公開しています。(緑字下線部分を左クリックすると、別画面を開くことができます。)
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浦安の液状化を見に行く--その3
 ここには地縁があり土地鑑もある。場所は千葉県浦安市内の東京湾に近く、特にわたしが関係していて7年前に竣工した工事物件は新浦安にある高洲中央公園に接したマンションだが、ここは海から距離約300mほどの位置にある。近くに県立浦安南高校があり、現在、そこは一時的に使用不可になっている。また、近くを境川が流れているが、川や護岸のPC法型枠ブロック敷きそのものには異状がないように見受けられる。わたしなりに気になっていたので、このたび見てきた。3月11日に起きた今回の大震災の爪痕を身近に感じるためにである。
 浦安市は、かつて大衆小説家の山本周五郎の「青べか物語」にとりあげられたように、昭和の時代には江戸前の海苔で知られた小さな漁村、それから以後、日本全体の高度経済成長の波に乗り大規模な開発が始まったものである。
 この辺は、工業地帯を意図した土地開発計画によって千葉県企業庁が海底の浚渫から埋め立て事業として大規模におこなわれた。近くにある東京ディズニーランドのあるエリアと同様に、多分、今から45から60年前に造成された。現在の高架のJR京葉線も本来は貨物線で予定していたものである。その基礎も原状地盤である海底深く届く既成の鋼管杭だったり現場造成PC杭基礎で建設された。今回の震災は長い周期のヨコ揺れでは破壊していない。押したり引いたりする横向きの地中にはたらく巨大な力にはあまり影響されずにすんだようだ。
 一方、住宅地については個人住宅に比較しマンションなどの大型の建築物は被害を受けていない。これは建築地盤に乗っている建築物自体の重量[建物荷重+(積載荷重)]が大きいのと杭基礎を併用した半地下ピット状の平面的なベタ基礎の構造による。
 しかし、個人住宅についてみれば、スウェーデン式サウンディング試験を行い事前に支持力、地耐力を調べて施工したに違いないが、今回は地盤の隆起と沈下が広い範囲にわたり想定以上の事態が起きた。せいぜい二階建てのその建物の基礎は根入れの浅い布基礎(逆T型)とベタ基礎であり、ちょうど水面に浮かぶ船のようであって、傾いたことによってひび割れが出来たり家屋全体が傾いたり、あるいは倒壊したものである。当然のことながら、より簡単な構造のL型基礎やベース基礎のみの門や塀の基礎は直線的であり、たとえ控え壁を設けていても構造上弱いことになる。補修方法については、土質や地盤問題のコンサルタントや専門業者は地盤改良として一般的にはセメントミルク注入工法をすすめているが、如何せん、その場合、大掛かりになり工事費用も高額になる恐れがある。いったん、事前に、家屋を解体して組みなおすか、一時的に他の場所へ移動させる為にクレーンや大きな器械であるキリンやカグラサンとコロを用いて曳家(ヒキイエ)作業をすることになる。
 ここは敷地面積が43,534㎡、8階から15階立ての入居戸数764戸のこの大型マンションである。そこでは、高層棟エントランス入口周りの基礎地盤隆起が起こり、広場部分のプレイロットの芝生地、ぞれに緑地の端部、が液状化し縁石が変形していることが見てとれる。
 後述になるが、この物件でわたしは某ゼネコンの設計部門の要請を受けて、マンション新築工事に耐潮性ある植物をとりいれた緑化計画を企画して、造園設計をしたり、その施工にも携わったのだ(当時、わたしは海浜の植栽計画を得意としていた)。
平成23年3月28日(月曜日) 16:00→17:30
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          南西側に位置する≪浦安中央公園の貯水槽・東日本大震災遺構≫ 
          
          
          
          
          
          
          
          
          
          
          
          
          
          
          
          
          
          
          
          
          
          
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