~美しい自然は美しい調和を生む~
*2010.2.8 「My Dear Pianists」鈴木良雄氏コンサート
2月18日の私のライヴで演奏していただく
ベーシストの鈴木良雄さんのコンサートが
2010.2.8に紀尾井ホールで開催されました。
これは、
音楽活動40周年記念アルバム
<My Dear Pianists>リリース記念ライヴコンサートで、
アコースティックホールで
ベースとピアノのDUOを4人のピアニストと
ベースが鈴木さんで演奏するという内容のものでした。
鈴木さんのオリジナル、
秋吉敏子さん、イサオササキさん、
バーンスタイン、ジョビンの曲を演奏。
それぞれのピアニスト達とのアンサンブル、
音世界の違いを堪能できました。
1.鈴木良雄&野力奏一
4曲、全部鈴木さんのオリジナル。
野力さんはピアニストとしても素晴らしいですが
アレンジャーとしても素晴らしく、
鈴木さんの曲のイメージをより豊かに広げてくれます。
2.鈴木良雄&山本剛
山本剛さんのピアノはとてもswingしていて
自然に体が動いていました。
「Kiss On The Wind」という鈴木さんのオリジナルで
爽やかなポップス系の楽曲があるのですが、
山本さんが弾くと、こういう弾き方があるんだ。と
目からウロコでした。
3.鈴木良雄&イサオササキ
イサオササキさんのオリジナルは
少しクラシカルな雰囲気があり、
楽曲に合わせて、鈴木さんもベースを変えていました。
4.鈴木良雄&秋吉敏子
秋吉敏子さんは登場した瞬間からオーラがあります。
でも、とってもいい人そうな感じもします。
演奏している時は
共演の鈴木さんを獲物を狙うような目で見ていて、
凄い気迫です。
彼女の演奏するビバップは、とても素敵です。
弾いているお姿はとても80歳とは思えない。
近くで聴けてホントに良かったです。感激しました。
ひとつの同じピアノなのに、
ピアニストによって描く世界は全く違っていました。
ピアノは小さなオーケストラでもあります。
鈴木さんの音楽性の幅の広さと
ベースの暖かさと同じ、人間性の暖かさで
これだけの素晴らしいピアニストが集まってきたのだな。と思います。
私はとってもいい席で聴けたので
ベースとピアノのバランスも良く、
鈴木さんのベースもかぶりつき状態で聴けて、
アコースティックの響きを堪能できる2時間半でした。
ジャズはアメリカで生まれた芸術でもあり、
自己を即興で表現できる素晴らしい芸術なんだと
しみじみと思いました。
鈴木良雄オフィシャルサイト
http://chin-suzuki.com/